2003-8-14作成

分かりにくい運転日
 ■2000年年末から2001年年始に実行したイギリス北端からスペイン最南端を目指す冬の旅は、多忙のために準備不足で、計画がズサンで、結果的にインバネスからマドリッドまでという中途半端な結果となってしまった。それまでのユーレイルパスの旅が比較的順調にいっていて、甘く見たという面もあるが、何より今回の計画が「冬」「年末・年始」であったということに原因が求められる。

■トーマス・クックの時刻表は、基本的には日本の時刻表と大差はないので、乗車や乗り継ぎ時刻を知ることは容易である。ところが、トーマス・クックには注記が多い。この注記をうっかり読み飛ばすととんでもない失敗をする。この旅行の失敗もそれによるものだ。ただでさえ、夏と違って、運転本数が激減する冬ダイヤに、クリスマス運休と、年末・年始運休が重なるのである。乗ろうにも乗れない、代替列車がないという事態に追い込まれ、ついにロンドンからパリまでは、通常運賃(ユーレイル・パスの値段と大差ない)で飛行機で移動せざるを得なかった。

■トーマス・クックの時刻表で最も注目しなくてはならないのは、各列車の時刻の上に表示される記号である。記号がアルファベット(A,B,C…)である場合は、そのアルファベットに対応する欄外の注記を読まなければならない。主として、運転期間、分割列車編成、寝台車の有無などが分かる。好きなのは、最初に列車の愛称が書いてあることで、「モーツァルト号」などいう、思わず乗ってみたくなる愛称を発見する。また記号が◆である場合は、この列車番号に対応する注記を読む。これら以外が運転日に関する記号で、これがどうにも覚えにくいのだ。

 ■2000年年末の旅行でも、この土日運休は意識していたのだが、それに祭日運休が重なってしまったのだ。しかもクリスマスと正月である。日本の感覚でいえば、この時期はかき入れ時で、臨時を増発しそうだが、敬虔なるヨーロッパでは、しっかり休むことが優先される。
 インバネスからの脱出を図って、12月24日(月)の夜行でロンドンに戻ろうと予約を申し込んだら、この日はクリスマス運休。イギリスのクリスマス祭日は12月25日と26日であることをその時知った。すなわち、この列車には27日まで乗車できないのだ。ということで、24日中にロンドンに戻るしかない。ところがロンドンに戻ってみたものの、12月25日(クリスマス当日)の交通はほぼゼネスト状態である。飛行機以外は動いていない。鉄道だけでなくフェリーも止まっている。タクシーも闇タクだけだった。

■年末・年始にヨーロッパ鉄道旅行を計画される方は、曜日だけでなく、その国の祭日についてもよく調べてから出発することをお勧めします。なお、今ひとつよく分からないのが、日をまたがって運行する夜行列車の運休条件である。日曜日運休という場合、出発が日曜日の夜の場合は運休なのは間違いないとして、土曜日の夜に出発する夜行列車は、日曜日の朝に走ることになるが、この列車も運休になるのであろうか。ご存知の方にお教えいただきたいところだ。



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