アルベルゲよりホテル?


(2013-7-8)

   
モンベルのU.L.ツェルト(240g)とツェルト・ポール・セット(250g)
合計でも500mlのPETボトル程度で、最軽量の非常用テントといえる。


■本年(2013年)7/26に4度目の部分歩行巡礼に出かける。その準備として先週モンベルに出かけてツェルトを買ってきた。何故こんなものを買ってきたか理由を説明したい。決して、ツェルトで泊まりたいと思っている訳ではない。
 調べてみると…
     1回目巡礼(2008年) …全6泊  すべてアルベルゲ泊
     2回目巡礼(2009年) …全10泊 アルベルゲ8泊、ホテル2泊
     3回目巡礼(2012年 )…全12泊 ジット2泊、避難所1泊、ホテル9泊
 回を経るほどアルベルゲ(ジット)の宿泊度合いが減ってきている。理由はいろいろある。巡礼はアルベルゲに泊まるべきであって、ホテルに泊まるなどは巡礼の風上に置けないと考える人は多いだろう。巡礼の体験において、歩行だけでなく、多くの人達との出会いは意義あるものとされる。その出会いはアルベルゲにあって、ホテルに一人泊まってしまっては、大事な体験ができなくなるからである。以下はコミュニケーション能力のない私個人の考えであって、多分少数意見だろう。

【理由1】フランスでは予約がないとジットに泊まりにくい
 昨年のル・ピュイ→フィジャックの歩行で、ホテル泊まりが多くなっている理由は、予約なしではジットに泊まりにくかったからである。スペインのアルベルゲは先着到着順が普通だが、フランスでは電話予約優先。一泊目は飛び込みで見事に断られた。次のゴリンナックでは、泊めてもらえてものの、なんで予約しないかという感じだったし、リビンナック・レ・オーでも同様の反応。フランスではほとんどのフランス人が「Miam Miam Dodo」というガイドブックを持っていて、そこには詳細な宿泊ガイドがあって、電話番号がしっかり書かれている。みな、これをもとに携帯から電話予約している。これでは飛び込みは無理だ。といっても、フランス語で電話予約するのは、敷居が高い。

【理由2】スペインでは先着順にベッドが占拠される
 では先着順のスペインなら問題ないかというと、これも少し困る。ベッド数の少ないアルベルゲは早い時間にベッドが占拠されてしまうからである。結局、早くベッドを確保するためにできるだけ早い時間に歩行をやめるようになって、一日当たりの歩行距離が稼げなくなるからである。夏のヨーロッパは日が長いから、体力さえあれば、夜の8時くらいまで歩くことはできる。日中の暑い時間は休養して夕方距離を稼ぐという作戦もある。これがアルベルゲ泊まりとなると午後3時ぐらいに宿に着くようにしなければならない。サングエッサでは12時過ぎで、すでに満員になっていた。
 ホテルというと贅沢そうだが、ふるびたペンションという感じのものが多く、素泊まりであれば、5000〜7000円程度で泊まれる。意外にもアルベルゲ(ジット)が満員でも、ホテルは空いていることが多い。断られることの方が少ない。

【理由3】夕食の時間が長すぎる
 アルベルゲでの夕食は、アルベルゲ内で提供されることは少ない。近くのレストランで、食べることになることが多い。しかし一人で好きな時間に食べることができない。アルベルゲに入ったときに、夕食の予約をすると、何時にどこへ行けと言われる。午後7時からが一般的である。巡礼は集められて、大テーブルに一緒になって、「巡礼メニュー」というべき同じ料理が提供される。多少メイン・ディッシュやデザートを選択できる場合もある。飲み物も各自選択だが、アルコールは、赤ワインか、白ワイン。これで1200円程度だから安上がりではある。
 問題は時間だ。日本のように、最初に全部の料理が出てこず、粗食とは言え、フルコースのようにサラダから順に出てくる。一人なら10分もかからない量を、延々と1時間近く、さらにそれ以上かけて、コーヒー、デザートまでいく。問題はその間の周りの巡礼とのコミュニケーションである。最初は東洋人に若干の興味があるから、少しカタコトの英語で会話しても、話がはずむ訳でもなく、すぐに話題が尽きる。あとは、話し相手もなく、ただにこやかに、ワインをちびちび飲んでいるしかない。意外にもワインを飲む巡礼は少ないから、飲めもしないのに、しかも疲労で酔いのまわりも早のに、一人でボトルの半分は飲んでしまう。
 ともかく、他の巡礼は人懐こいし、話好きだから、何の話か、会話が尽きない。また、英語をしゃべらない巡礼も多く、そんな人と隣になると、本当に時間をもてあまし、「疲れて、眠い」みたいなことをいって、最初に席を立つことになる。かなり苦痛だ。

【理由3】携帯機器の充電ができない
 これも結構困る。アルベルゲのACコンセントの数が少ないので、携帯やカメラの充電が自由にできない。コンセントに差しっぱなしにして放置するのも、盗難の不安がある。目の届く範囲で充電しようというのは難しい。

 以上、くどくど言い訳を書いたが、【理由3】が最大の要因で、ホテルがあれば、まず先にそちらを当たるようになってしまったというのが、最近の事情。シャワーのお湯が出ないとか、2段ベットの落下防止がなくて不安だとか、は大した問題ではない。だから、ホテルに泊まれなかった場合の準備として簡易テントを持参することにした次第。


 
2008年のロンセスバジェス。ここは観光地だから数軒のレストランがある。
直接レストランに行って予約する必要があっ
た。



サンチャゴ巡礼