Fellowship on"the CAMINO"
「1日目:不安の出発・なんとかなるだろう」

Written on Aug-28, 2015
【エタンプ】 → 【アンジェビル】 24.5km 2015-4-24(金)



 
(左)ホテル・キリヤード・エタンプ  (右)現地パンフの「昔のエタンプの水辺」(雰囲気は残っている…)

<注>以下、ツールまでの分のデジカメ・データが破損したために、携帯で撮影した分だけしか記録が残っていない。よって、入手したパンフの画像を引用したり、途中の村や町の映像は、グーグルのストリート・ビューの画像を引用させていただいている。引用元には御礼申し上げます。(不慮の事故ということで、掲載ご容赦願います。)

■前日、RER-C線で、エタンプまで移動。ここまで来るとパリ郊外というより田園地帯で、怪しげな雰囲気もなく、そういう意味では安心な町だ。ホテルを出て、ノートルダム・デゥ・フォール学堂教会(La collegial Notre-Dame-du-Fort)に参る。エタンプはイル・ド・フランスの古都で、東京近郊で言えばちっちゃな鎌倉と言ってよい、ちょっとした観光地である。町の中に、水量の豊富な小川が流れ、洗濯場や水車があったり、鴨が泳いでいたりする。駅の裏手には塔の廃墟が立ち、4つの大きな聖堂も残っている。その中でも、最も創設が古いのが11世紀のノートルダム・デゥ・フォール教会でコレジオ併設のものである。昨日パリ・オペラから出発点サン・ジャックの塔に寄ってオーステリッツ駅まで歩いたが、実質的には、この聖堂が今回の巡礼の出発点だ。誰もいない教会内部を徘徊し、薄暗い地下クリプトに立つと、昨日、羽田を出発したばかりの実世界から、「巡礼の時間と空間」にワープしていく。

 
(左)ノートルダム・デュ・フォール教会の北面  (右)ストリート・ビューで切り取った南扉口


ストリート・ビューより引用(左)サン・ジル教会(右)サン・マルタン教会

■初日の不安点は、巡礼道の案内マークがどの程度あるかである。駅前の通りに出ると、なんと「サン・ジャック通り」である。帆立貝の表示はないけれど、とりあえず、これを西に行く。途中、サン・ジル教会に立ち寄って5~600m行くと、大きな十字路があって、「Saclas方面」の看板ある左側に曲がる。これをまっすぐ自動車道を行けばサクラに着くが、ガイド本では、途中から「Ancienne voie romainne:ロメンヌ古道」に行くようになっている。それらしい矢印に従って、ロメンヌ古道らしい一本道に入れは、あとはサクラまで一直線である。

■私は、サン・マルタン教会に立ち寄りたかったので、曲がらずさらに西に向かう。サン・マルタン教会の近くで、初めてGRの赤白マークを見つける。うれしくなるが、GR赤白マークは、それがGRルートであることは示すが、それがどの方向に向かうかは分からない。とりあえず、サン・マルタンを参った後、赤白マークのあとを辿ることにする。それは小川の遊歩道をまた町の方に戻るだけであったので、広い自動車道にでたところで、南側に進むことにする。自動車専用道をくぐって町を出たのは9:00を過ぎていた。マークは見つからず、グーグル・マップを調べて、ロメンヌ古道の方になんとか行けて、そこで初めて帆立貝矢印を見つけた。



■郊外にでると、帆立貝矢印が見つかって、これを行けば良い。ロメンヌ古道は小麦畑に囲まれた農道だが、車はほとんど通らないし、もちろん歩く人はいない。今、ストリート・ビューで、自分の見た景色を再現している。(a)~(c)は私が 撮ってきた案内マーク。ストリート・ビューでは、そのうちの2ケ所が特定できた。(d)→(b)、(e)→(c)である。何か、歩いているような気分になる。ストリート・ビュー恐るべし。

  
(a)                             (b)                           (c)
 
(d):(b)のスト・ビュー                        (e):(c)のスト・ビュー        

■サクラの手前で、T字路にぶつかる。目の前は、ジット・デ・フランスの民宿、左に行けばサクラの村、ガイド本に従って右に行ったので、サクラの町には入ってない。だから今日ストリート・ビューで散歩して、行った気になった。メルヴィルまでは、森の中を歩いていく。比較的大きな村だが、人には出会わないし、店もみつからず、教会前の広場で少し休憩して、残りの道をアンジェビルに向かう。自動車道は少し遠回りなので、「ロバの道」という、日本で言えば広域農道のような簡易舗装や未舗装の直線道路を行くと、自動車道路に出て、工場や倉庫の並ぶ道を行くとアンジェビルに着いた。

■エタンプの町の中では不安でキョロキョロと間違わないようにと歩いたが、野道に入って人と誰も会わなくなったら、逆に道が間違っているいか、いないかの不安感がなくなってくる。どこを歩こうと、どこかには出る。何とかなるものだ。


「ロバの道」にて



       
パリ出発 2日目歩行
  


Fellowship on"the CAMINO"
第6回巡礼