Ricoh GX-200
聖ヤコブ教会
リーメンシュナイダ祭壇




聖血の祭壇(Hellig-blut-altar)
ISO400での撮影・若干ノイズが乗る。銀塩では出ないよろしくないトーン。



2008-10-21撮影 ローテンブルグ聖ヤコブ教会にて

■2008年10月の肌寒い朝ビュルツブルグを出発して、ロマンチック街道と呼ばれる村々をつなぐ旧街道をたどってローテンブルグに到着した。城壁をくぐって市庁舎前のマルクト広場に着くと、ちょうど素朴なからくり時計が11時の時を告げるのを見物できた。日本人観光客はこの「ロマンチック街道」という言葉に、文字通りロマンチックな幻想を持っているらしく、ガイド女史によれば、バス乗客から、いったいどこがロマンチック街道なのかと質問を受けるらしい。緩やかな丘陵には畑と牧草地が連なり、遠くに林や農家が点在するのどやかな風景で十分だと思うのだが、納得いかないらしい。道路脇には日本語の看板で「ロマンチック街道」とまで記されている。たしかにドイツの地方の景観はどこも、同様に美しいので、この道だけがロマンチックである訳がない。観光用のキャッチフレーズであり、ドイツ中世からの通商路である。ローテンブルグの全景は市庁舎の塔に上るとよく見ることができる。市庁舎正面のラセン階段を上り、さらに塔へのはしごを上ると、塔上外周の足のすくむような見晴らし台に至る。そこからの景色はまさに観光パンフレットに見るそのものであった。

■ローテンブルグ市庁舎の奥に聖ヤコブ巡礼教会がある。目当てはリーメンシュナイダーであるが、会堂の主祭壇は、まったく別の彩色磔刑図祭壇ではないか。リーメンシュナイダーは宗教施設というよりは、芸術鑑賞用というような位置付けで2階に置かれていた。印象としては、細密な浮き彫りがマイスターの職人技を表に出していて、最後の晩餐で「この中にわたしを裏切るものがいる」と言った瞬間の各人物の表情がかならずしも伝わってこない。中央の後ろ向きの人物がユダで、手に金袋を握っている。サンティアゴ巡礼者である私としては、大ヤコブがどれが知りたいところだが、分からなかった。問題は12使徒のはずなのに11人しか見えないことである。不思議に思って、ガイド女史に後で聞いてみると、良く見れば、イエスの膝で眠っているヨハネに気がつくはずと言われてしまった。その時は気付かなかったし、上の写真でも判別不能だが、拡大すると何とか写っている。




【カメラの触感】