右利きに使いにくい事務用片袖デスク     2000-7-12 


■どの会社にもあるスチール・デスクの引出し部は右側についている。これを片袖デスクといって、ポストが上がることのちっぽけ象徴である両袖デスクと区別されています。この片袖デスクの引出しが右側にあるのは、引き出しを右手で使いやすくするためと考えられますが、実は左利きの方が使いやすいのです。仕事をしているときの左手はパソコンのマウスかボールペンを持っている。これを持ったまま、右手で引出しを開いて資料を出すことができる。右利きの方ですと、右手で持っていたものを一旦置いてから、右手で引出しを開くという不能率なオペレーションとなってしまう。お気の毒なことである。

■正面にパソコンのキーボードを置いて仕事をするとき、参考資料は利き手の反対側に置きます。右側に引出しのある片袖デスクでは、体の中心は左側に来るので、右利きの人は資料を置くスペースがなくなる。これが左利きですと、パソコンは左側、資料は右側という合理的な配置を取ることができるのである。

■この問題点に気付くのは、実は右利きの人間ではない。右利きの人間は、左利きがどのような行動を取るかに関心を持たないし、社会が右利きに出来ていることすら知らない。左利きの人間は、常に左右を相対化する視点を持っているので、このような理屈をいうのである。これがただの理屈で終わるかは、いずれ分かる。最近のデスクは引出し部が移動可能になってるものが多い。すると誰かがこの引出しを左の置くようになる。それを誰かがマネをして、いつか右利きの引出しは左側に置かれるようになります。



【左右の理屈】