自動改札機は右利き用                2000-1-31 


■昭和40年代に世界初かどうかは分からないが、日本初の立石電機製自動改札機が阪急の千里駅に導入されたときから、日本の自動改札機は右利き用である。

■実は自動改札機には入り専用機、出専用機、入出両用機がある。入出両用機では、間違えることはないのだが、入り専用機、出専用機が複数台並んでいると、おかしなことが起こる。左手に切符を持って、そのまま改札口に入る。正当な切符を投入したのにかかわらず、ドアが閉じて、通行が拒絶される。

■理由がわからなければ、やってみればすぐ分かります。左手に切符を持って自然に自動改札機に入って見ましょう。あなたは隣の改札機に切符を投入し、切符が投入されない改札機に侵入しているのです。あなたは、同時に2台の改札機を異常状態にしています。あなたは切符を持たずに右側の改札機に不正侵入し、左の改札機は切符の取り忘れでチャイムが鳴っています。

■バルセロナの地下鉄は自動改札であるが、そのカード挿入口は左側についている。ターンバー式であり、ターンバーも回転中心は左側にある。この設計根拠は何だろうか。左利きに使い易いように設計したと考えにくい。右手に物を持つ人が多いとすれば、ターンバーの回転中心は左側にあった方が通行しやすい。ターンバーが左についていれば、カードリーダを同じ装置に取付けると必然的にカード投入口は左側になってしまう。それだけのことであるとすればつまらない。


1992年撮影

■自動改札機においてユニバーサル・デザインを目差すなら、カード投入口を右にすれか左にするかの問題ではない。左利きの私でもカード挿入口は右側に取付ける。ただし投入口の向きを極端に右向きにオフセットさせます。こうすると左手でとても入れやすいし、うっかり左隣の改札機に切符を入れようとすると、手首がとても不自然に曲がらなければならず、それによって誤りに気付くからです。



【左右の理屈】