左利きには分からない違和感          2000-1-31 


■左利きの人間は、右利きの人間が感じるような違和感を自分自身に感じていないのである。このことを理解すれば、左利きを矯正するのがいかに困難かを知ることができる。

■話しは余談だが、「左利きの矯正」は差別用語であろうか。正しいという意味が単に、多数が信ずるものであるとすれば、矯正とは正しい言葉の用法である。

■私の左利きがおかしいという人間はまれにはいる。そんなとき、私は鏡を見る。鏡には右利きの私が写る。私は右利きの他人の鏡像をみることはない。そう、私は私の周りに自分を含めて右利きの像しかみることがないのである。

■だから、もう一人の左利きが私の前に出現することは、大変なパニックとなる。あなたが周りに左利きの人間を見る確率は10%である。であるとすると、私が左利きの人間に遭遇する確率は平均すると1%となる。あなたが左利きを見るより、私が左利きを見る可能性はきわめて低い。だからその時感じる違和感は右利きの人間以上のものがある。すなわち、私にとって私以外の左利きの人間は、右利きの人間が感じる以上に奇異な存在である。そのとき、私は自分が左利きであることを忘れる。



【左右の理屈】