カンニングの誤解を受ける左利き   2000-5-26 


■左手で文字を書くときの形態的特徴はエッシャーの「描く手」に表現されている手首関節の内側90度向きの傾きである。これが周りからは大変ぎこちない印象を与えるものであるが、これは右手で書く動作を線対称に再現するものである。ただし手首の関節が疲れるという問題がある。

■ このスタイルを避けるためには、紙面の右肩を上げる方向に用紙を傾ければよい。そして体を左向きにねじると、手首の内側への曲げ角度は小さくてよい。このスタイルは右腕を机に置いて頬杖をつくと大変具合がよろしい。ところが、今度は回りから、姿勢が悪いとの批判を浴びることになる。

■ そのように声はほおっておけばよいのであるが、困るのは筆記試験のときだ。しばしば試験官から、「横を向くな」と注意される。カンニングをするなということらしい。たしかに見える。自分が試験監督をやってみるとよく分かるが、頭の不自然な動きで、周りを覗くのはすぐ分かる。しかし左利きは初めから、横を向いているので、分かりにくいのである。注意されて、「左利きですから。」と言って通ることが多かった。



【左右の理屈】