大阪新聞の左利き記事                                                                               2001-2-24 


■大阪新聞の2001年2月11日(日)にライターの松田朋子さんが「左利き−−小さな不便 忍の一字 !?」という記事を書かれた。図書館は便利なもので、大阪の新聞でも横浜の図書館で読むことができる。それが上の記事である。
まえがきは「普段、何気なく使っている道具類って、ほとんどが右利き用。右利きの人にとっては、それが右利き用かどうかなんて、意識すらしていないんだけど、左利きの人にとっては大変。めちゃくちゃ不便だと、いろんな対策がとられるんだろうけれど、ちっとだけ不便だから、真剣に取り上げられることもなくて、なんだか損な感じ。ちょっと左利きの世界を覗いてみよう。」

■左利きに対して偏見は持っていないが、左利きの立場でものを考えたことはない右利きの方が、初めて左利きについて知ったことを興味本位でなく素直に表現しているところに好感がもてる。ただし情報の多くをインターネットの左利きサイトから取得されているためか、いくつかの左利き世界の俗説を鵜呑みにされている点があるのは残念である。それは左利きには右利きのハサミが使えないとか、トランプを開くとマークや数字が見えないという話し。

■一部の左利きの方はどんなことでも、左利きの人間は右利きと対称的に行動すべきだと信念をお持ちなようで、右利きと左右対称形の道具を要求する。だから左利きのハサミなどが販売されるのだが、一旦左利きが右利きのハサミを左手で使うことを覚えてしまうと、今度は左利き用のハサミなど使えないことは、左利きのハサミは設計ミスに書いたとおりである。また左利きにとってトランプが扱いにくいという話しは、いろいろなところで多くの人が書いている。下の写真のように、左利きは左側のようにカードを開き、右利きは右側のように開くので、左利きはカードの数字やマークが見えないという主張である。これは話しとしては面白いが、真実ではないというのが私の見解。実験してみれはすぐ分かるが、左利きでも、自然に写真の右側にようにカードを開くことができる。右利きをマネして、これを左右対称に再現すれば、確かに写真の左側のようになるが、我々は右利きの鏡ではないのだから、そんなことをする必要はないのである。さらに片手だけでカードを開くとすると、右手では、右側のように開くことはきわめて困難であり、左手の方がマークや数字が見えるように開くことが容易なのである。

■この記事には、私が左利きも右利きも両手が必要で書いたコメントが「(多数派に属さないという自分自身の存在感が、より少数で社会的に満たされていない人々を理解する力につながると思うのです。)と左利きネットワークの深津邦夫さんは語る。」として引用していただいたので感謝しなくてはいけない。



【左右の理屈】