左利きの多く出現するグループ                   2000-11-5 


■左利きの出現率の高いグループとして、最も有名なのはアメリカ大統領である。
          20代大統領  James A. Garfield            (1831--1881)
                31代大統領   Herbert Hoover               (1874--1964)
                33代大統領   Harry S. Truman             (1884--1972)
                38代大統領   Gerald Ford                      (1913--          )
                40代大統領  Ronald Reagan                  (1911--          )
                41代大統領  George Bush                    (1924--          )
                42代大統領  Bill Clinton                        (1946--          )
   全体として19%という高い出現率は、戦後のトルーマンからは10人中5人が左利きというさらに特異的分布となっている。 

■もう一つ目立つのがイギリス王室である。
               ビクトリア女王、ジョージ二世、エリザベス皇太后、ジョージ六世
     エリザベス女王(二世)、チャールズ皇太子、ウイリアムス王子
 全体としては特異というほどてはないが、エリザベスの血統は明らかに左利きの出現率が高い。  

■ このような中で驚くべき情報が提供されたのが[Southpaw]メーリングリストである。ロンドン大学に留学されていた理論物理学者(この先生も左利き)の報告である。
「1982年頃のDepartment of Mathematics, King's College, University of Londonで私が取ったクラスの教官12、3人の6割ということです。イギリスでは左利きの矯正を聞いたことが無いので,人口の2,3割は左利きだと思います。ですから,6割というのは多くてびっくりするけれど,不可能な数であるという印象はありませんでした。学生の中にも結構いましたから。昨年ロンドンで当時の恩師と昼食をして,お互い左利きということを再認識してしまいました。次の日はイギリス物理学会の出版部で打ち合わせをしたのですが,その編集者も左利きでしたが特に話題にはなりませんでした。」

■驚くべきことは60%と言う数字より、先生が2〜3割の左利きは当り前と理解していることである。先生によれば、どうも大学人には左利きが多いとのこと。「右脳と左脳」のゲシュヴィントの仮説によると、「左脳のある特定の領域の成長の阻害は、他の皮質領域、特に反対側の同じ領域だけでなく、隣接する疾患がない領域の拡大を起こす傾向がある。…このような作用はある領域の特別な発達に伴う能力に有利に働くかもしれない。」とあり、プロの運動選手、芸術家、建築家、音楽家のような特定の職種で左利きの比率が高いことを示しています。特に数学者については「特別興味深いグループは数学者と数学の才能ある人を含み、その中では左利きの率が高い(アネットとキルショー1982,コラータ1983)」と記述している。私の出身の工学部は左利きが多いという実感はない。どうも理学部に左利きが多いのかもしれない。



【左右の理屈】