古いネガを探して 自作アルバムの歴史
ニコンF
ボディ     No. 6851038
 
ニッコール28mm f/3.5
 No.208997
榑ケ畑の廃村
2007-7-30 スキャナ入力


1976年(29歳) 湖北の寺社巡りの途中で…


■湖北の十一面観音を巡る旅を計画した。ガイドブックを見ていたら、米原の近くに醒ヶ井養鱒場があり、その小さな説明地図に、養鱒場から歩ける距離に「廃村」とわざわざ書かれたポイントが示されていた。観光ガイドには必要とは思えないが、「廃村」という響きに妙に引かれた。近年の廃墟ブーム以前ではあるが、当時から廃墟写真はジャンルとしては確立してはいないものの、非日常的な対象を求める写真家の題材とはなっていた。そのモノマネを狙ったものだ。
 記憶ではキリガ畑廃村と覚えていたが、今回WEBで調べると、「榑ケ畑」であるようだ。「榑」(くれ)は語義的には扶桑を意味する。
■もっと人間の生活跡が残っていることを期待したが、殆んど自然に帰りつつあり、期待した撮影はできず、一度もプリントしないままとなっていた。今回、スキャナーで見てみると、意外に面白いと思い、アップした次第。
 ところで廃墟写真が撮られるようになるのは必然的である。なぜなら、写真は基本的に現在の一般的生活者が体験できない、見ることのできない事象を提示することで、その表現を訴えるものである。だから、去り行く文化は、常に現在に至るまで、写真の主要な題材となっていた。その行きつく先が廃墟である。




























       
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【自作アルバム】(20代)