古いネガを探して 自作アルバムの歴史
カメラの詳細記憶なし 会津大内宿 
2007−8−2スキャナー入力

1972年(S47)5月5日撮影 会津旅行にて





■大学の写真部の合宿で会津若松に滞在し、白虎隊の若者と現在の若者を対比させるという組写真を撮って以来、会津は、最も好きな旅先としてしばしば訪れることになる。その一回目が、卒業後、五月連休を利用しての旅である。このころからカメラが少しづつ増えてきたが、まだカメラそのものへの執着がなかったので、このネガには撮影カメラが記録されていない。広角から望遠系まであるが、その当時も現在も広角好きゆえ、その当時の望遠系は、ニッコール135mmと、ズームニッコール43−86mmの2本しかない。多分ズームニッコールで撮ったのだろう。
 当時は、まだ湯の上駅から2時間以上ほど歩いていく僻地であった。ずっと渓流沿いに歩いて、突然視界が開けると1本道がまっすぐに伸びて両側に藁葺き屋根の民家が連なる。異空間にワープしたような感覚をもたらす。

■撮影後、一度も焼いていないネガである。撮影直後は下のこいのぼりの写真の印象が深く、上のネガには注目していなかった。今回スキャナーで見てみると、まだ観光化される以前の大内部落の生活の空気が写し取れているように思う。ひさびさに気に入った、良い写真が撮れていたと自己満足。植田正治は、これとは次元が異なるが、「ネガの熟成」という概念を提示した。

ネガの熟成:「私の写真作法」植田正治,TBSブリタニカ,(2000)より
,もう一つの楽しみは、現像から上がったネガをライトボックスに並べて、十倍くらいのルーペで、丹念に一枚ずつのぞく時。…そんなルーペによる鑑賞がニ、三日つづいて、頭の中がそれらの写真でいっぱいになってから、やっと暗室に入る気になるようです。
若かった昔は、「ネガの熟成」という言葉をいいだして、少なくとも、1ヵ月は引伸機にかけないことを心がけたこともありました。


■35年間眠っていたネガが、熟成されたか、腐敗したかは議論があるにせよ、蘇った。古いネガをあさる楽しみが増えたな。







今日は5月5日端午の節句だった





       

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【自作アルバム】(20代)