1998年〜2007年(50歳代撮影) 自作アルバムの歴史
ホロゴン16mm 
Hologon 8/16 T*
7988010

ボディーはG1
バースの円弧的建築造形

2001-7-31 撮影 イギリス バースにて

ザ サーカス  ロイヤル クレッセント

■ユネスコ世界遺産になって観光客のあふれるバース(Bath)に、ロンドンから日帰り観光バスで出掛けた。(マイバスセンターのジョアンナさんという神戸育ちのガイドさんは元気でおもしろい。) 起伏の少ないイングランドに珍しく、緑広がる丘陵をバスが下りていくと、その盆地の底にしっとりしたジョージア調と言われる黄土色の石灰岩作りの町が遠望できた。これはまったくすばらしい景色であるが写真を撮る暇もない。

■バースのローマ浴場跡は、ローマにとって僻北のブリタニアにまで浴場を作ったというすごさはあるが、遺構としては、その後の改築によって、往時を留めない。むしろ町外れのロイヤル・クレッセントが、パリでも、ウィーンでも見ることができない造形である。クレッセントとは三日月である。クロワッサンも同じだ。本来直線的な建物を凹状にするのは、建物の一部に用いられて、効果を出す造形とされている。いわゆるアーカイブである。ところが、イギリスでは、建物全体あるいは、カーブした道路にそって、美しい曲率を描くクレッセント的建築物部を多く見ることが出来る。イギリス的創造力なのか。ロンドンのリージェント・ストリートもそうだ。

■イギリスの交差点はロータリーになっている。信号というシステムができる前の、交互交通の画期的な発明であり、これで社会コスト負担が低減できる。だから町の中心の交差点は大きなロータリーになるのだが、これをサーカスと呼ぶ。あのピカデリー・サーカスである。バースのザ・サーカスは周径100mm程度で、3方向の出口の道路で分断された、3つの美しい曲率を描くアパートメントで囲まれている。このザ・サーカスを北西に出ると、ロイヤル・クレッセントと呼ばれる、たぶん世界最大のクレッセント様式建築ではないかと思うレジデンツのある公園にでる。

■ロイヤル・クレッセントはホロゴンなら、その全体を捉えるのは簡単だが、逆にフラットに見えてしまう。そこで、左翼を強調した位置で撮影した。トリミングするくらいならホロゴンを使う理由はなかったが…。


       

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【自作アルバム】(50代)