1998年〜2007年(50歳代撮影) 自作アルバムの歴史
スーパー・ワイド
ヘリアー 12mm
f/5.6 
世界で最も美しい広場
2007-8-23 トライXをスキャナ入力


2005年1月1日撮影
魅惑の国「イタリア周遊8日間」(近ツーのツアー)に妻と一緒に行った。

最も傾いた斜塔を撮る(西から東方向を見る)



団体ツアーでなければこの「世界で最も美しい広場」をもっと美しく撮れただろう。



斜塔を直立させてみた。(北から南方向を見る。)

■マッシス・レヴィ・他:「建物が壊れる理由」,:建築技術,(1995)に興味深い記述を見つけた。

……さて、海岸から6マイルの所に、ピサの人たちが奇跡の場所と呼んでいる信じられないほど美しい広場を,ピサは誇りにしている。その広場は華麗な大聖堂や洗礼場、そして有名な斜塔に囲まれ,それらすべてが12世紀から14世紀のピザン・ロマネスク様式の白い大理石で彩られている。
……1174年に建設が始められたが、不安定な地盤状態のために、当初から徐々に
北側に傾きはじめた。それは塔の内部構造に斜めに切り取られた石ブロックが使われ、また塔の上部をまっすぐになるようにくさび状の均しモルタルが使われていることからもわかる。そしてすぐに南向きに傾きを変え,今日も傾き続けている。
……一方では、最近の地面がずぶ濡れになるほどの激しい雨で
塔がまっすぐになり,地中のコンクリートブロックに結合された傾斜鋼ケーブルで一時的に安定したことが、この本の執筆中(1991年)に報告されている。もちろん、ピサの人たちは塔がまっすぐになることなど決して望んではいない。まっすぐなピサの塔を見るために世界を旅する人など,果たしているのだろうか。

■この文章で興味を持ったのは二つのポイントである。ピサの斜塔のある広場を「信じられないほど美しい広場」としているのが第一。次は、塔が、最初は北に傾き、その後は逆に南向きに傾いていること、しかも最近、降雨によって傾きが直ってしまったということである。団体ツアーのコースにピサが入っていることを知ったとき、このことを思い起こした。
 ということで、まずまっすぐな塔を撮ってやろうと考えた。それは、傾き方向の軸線から塔を見れば良いだけだ。ついでに、すごく傾いた塔も撮ってやろうということで、超広角の周辺の歪曲を利用することを考えた。手持ちの最高の広角であるウルトラ・ワイド・ヘリアー12mmで撮ったのが上の写真である。

■「信じられないほど美しい広場」という意味は、行ってみて納得した。我々は、ピサといえば、斜塔のみを知っているが、この広場の造形の美しさは、3つの特徴的な、円柱、矩形、球体という基本形態が、直線上に並んだことで得られる。斜塔は円柱、カテドラルは矩形、洗礼堂は球である。なによりも洗礼堂の球体が極めて美しい。「信じられないほど美しい広場」は「世界で最も美しい広場」だった。
 


露天のみやげ物屋で買った美しい絵葉書


洗礼堂の入場券





       

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【自作アルバム】(50代)