デジカメで撮ったオールド・レンズ


ルサール20mm/f5.6
PYCCAP MP-2 5.6/20 9401**

■マウント:ライカL
■絞り:5.6. 8. 11. 16. 22.
■距離目盛:0.5 0.55 0.6 0.65 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.3
        1.5 1.7 2 2.5 3 4 6 12 ∞ (m単位)
■生産時期:1958年〜
■メーカ:KMZ(クラスノゴルスク機械工場)
■生産国:ロシア

・購入時期
(記事公開:2016-5-6)







■ルサールはロシア語では「PYCCAP」(英語アルファベットでRUSSAR)となる。メーカはモスクワ郊外のクラスノゴルスク機械工場(KMZ)で、35mmカメラとしてはゾルキーやゼニットを製造した。それらはドイツ製カメラを模倣したものとされ、決して評価は芳しくないが、なぜかレンスは良いものを作るという定評があって、一部のクラシック・カメラ愛好家の間でシャープで歪みの少ない超広角撮影が出来るというので有名なのが、このルサールであった。私はスーパーアンギュロン21mmを買うだけの度胸がないので、これを購入した。
 下の写真は全て、JPEGをスクリーン・ショットでBMPにしたもので、画像補正はしていない。
参考に以前撮った銀塩写真(パリ・サンマルタン運河)もリンクしておく。

【周辺光量とコントラスト】
絞り:f5.6(開放) 絞り:f22(最小絞り)

■まずは周辺光量だが、モノクロ撮影では、その周辺光量不足で焼き込みのような効果が得られて中心部が強調されるので、それはそれで悪くはない。カラーとなると上の例のように気になってくる。開放にすると、かなり光量不足は改善するけれど、コントラストが低下している。シャープだとされているが、上の写真の屋根瓦部を拡大すると、絞ったほど解像度は上がっているし、何よりコントラストの向上が良く分かる。

絞り:f5.6(開放) 絞り:f22(最小絞り)

【像面歪曲と周辺解像度】
■開放で本箱を撮ってみたが、わずかに樽型の歪曲を示す。良い方だとは思うが、今後、他の20mmクラスのものと比較してみたい。むしろ、この縮小画面でも、周辺の解像度低下が明らかだ。やはり、このレンズは絞って使うべきだろう。

【スナップ写真】(2016-5-5)



■カラーの発色はとても地味で、明るい日光の下での新緑の瑞々しさがまったく出ていない。明るい緑は黄味がかって、暗い緑は茶味がかっている感じで、ネガカラー・フィルムのような感じだ。絞りをf22に絞って、周囲が暗くて中心が明るい被写体を撮ると、自分なりにはいい感じ。それが上の写真。金時神社では、こどもの日のお祭りで、地域の子供たちの相撲大会をやっていた。やはりルサールはモノクロ用だということで、Photoshopでモノクロ化(彩度ゼロ)してみた。

【専用ファインダ】
■ルサールは良いレンズらしいが、その専用ファインダは間違いなく、その当時のものとしては大変優れていると感じる。視野率は分からないけれど、全体としては明るく、歪曲も少ない実用的なものだ。個人的には、円周面でアリ溝を構成するという面倒な加工を行って、パララックス補正するという機構が気に入っている。