語彙の森DICTIONARY out of focus
ABC 更新日 2017-2-12 計58語
新着語
JR九州、Cエレガンス、DNA修復、LD、BC4004年、BSE耐性牛、RAMの合言葉、Y染色体、DRC、AOCマルゴー、CLV*DCI、OED、VERDI、pn接合、AK47、ZNウイスカ

AK47(朝日新聞04-1-12)
 旧ソ連の技師ミハイル・カラシニコフが47年に開発した自動小銃。AKは「アフタマト・カラシニコフ」(カラシニコフ自動小銃)の頭文字。口径7.62mmで30発が連射できる。故障が少なく手入れが簡単なため、未熟な兵士にも取り扱いが容易。途上国で人気が高い。冷戦時代に108カ国に輸出され、また共産圏諸国でライセンス生産されたため、世界中に1億丁近いAKがあると推定される。AK74は74年に開発された、口径5.45mmの同一構造モデル。

AOCマルゴー(358)
 「マルゴーを飲みにきませんか」と誘われ、期待に胸を弾ませて友人宅を訪問したものの、ネゴシアン・ブランドのAOCマルゴーを発見して失望したことのある人はかなり多い。…1855年のボルドーの格付けは、赤ワインに関してはこの地方の61の秀逸な生産者を5段階の特級に評価するという方法を取りましたが、このうち21がAOCマルゴーに位置し、更に第1級から第3級までの33シャトー中では、半数の16がここに集中しています。AOCマルゴーはよく、「マルゴー村」と訳されることがありますが、正確には「原産地統制呼称法上のマルゴー」で、このAOCマルゴーにはスーサン、マルゴー、カントナック、アルサック、ラバルドという行政上の5つの村が含まれています。…1970年代から1980年代にかけて、多くのAOCマルゴーのシャトーが葡萄畑やワイナリーに投資を怠っていたということもあるのですが、消費者の噂好の変化も見逃すことができません。水捌けがよく、凝縮した果実を収穫可能な北部の斜面の畑では、現代の消費者が好む濃厚なワインが生産可能であるのに対し、AOCマルゴーの、表土が薄く平坦な畑のワインはエレガントで女性的なものとなりがちで、19世紀中頃の消費者が好んだスタイルが想像されます。

A−U−M(301)
 阿吽の呼吸。「ア」と発音する。これは、世界の始まりを表わす。それは終わりに向かう動きである。逆に「ウン」と息を呑む。その瞬間に終わりから、新たに始まりが始まるのだ…と考える。中国の大極図と同じような無限循環の動きが阿吽の響きにのせて現われる。
 このア・ウンニ音を合わせると、インドの「オーム=OM」の聖音になります。オームは古代インドでは、A−U−Mの三音だと考えられていた。アジアの教えで重要なことは、これら対をなすものたちが世界をま半分に分けるものとして存在するのではなく、一方が他のものを(互いに)包み込もうとする働きをもつ。


A級戦犯(73)
 東京裁判で訴追されたのは28人。2名が裁判中病死。1人は発狂(大川周明:満鉄理事長で大東亜共栄圏思想の理論的指導者)で免訴。判決を受けたのは25人。絞首刑は7人。他は禁固刑。

A・非A分類(218)
 Aを単なる記号と考えれば、非AはBであるから、Aと非Aは等価である。分類は等価なレベルで行われるべきであるとすると、脊椎動物と非脊椎動物は典型的なA・非A分類として非難されることになる。

(95)
 シャッターのバルブ。ウエッツラーにアメリカ軍が進駐して、ライカの低速シヤッター軸のZ(Zeit)記号を、現在のBに変更させた。
 
B29の空襲ノート(170)
 眼下は日本の美しいみどりだった。民家の屋根が陽に輝いてみえたる空地らしいところに白い点のようなものがたくさん走りまわっている。同乗員にしらべてくれとたのんだ。彼は強力な望遠鏡でみていたが、すっとん狂な声で<あっ、少年たちが野球やっている>といった。それから重い沈黙が機内を支配した。

BC4004年(499)
 (18世紀)、イングランドのひなびた地方に住む大半の男女は、創世の時期についてなんの疑問もなく信じこんでおり、それにもとづいて簡単に計算ができたのである。この世界は聖書の記述どおり、わずか六日で創られ、それはキリスト降臨の4004年前だった。誰もがそう信じていたのだ。…16世紀末には、この世の年齢が……多少の誤差はあれ……およそ6OOO年ほどだという計算ができあがった。正確な数字を出したのは、人徳高いアイルランド大主教ジェイムズ・アッシャーである。彼がまだアーマー主教だったときに導きだされたこの数字は、同僚の聖職者たちにとってはいかにも信憑性のあるものに思えた。彼の計算によれば、神がこの世界とそこに住むすべての生き物を聖なる業によって手早くよどみなく創りだすことに着手したのは、紀元前4OO4年10月23日月曜日であり、時刻もきりのよい午前9時ちょうどだった。

BSE耐性牛(427)
 1999年にヨンロンイが生まれてからというもの、黄教授は何はばかることなく前に進んでいった。縦横無尽、破竹の勢いといった言葉は、黄教授のために存在するかのようだった。彼は毎年なんらかの形でマスコミの脚光を浴びていた。2003年12月にはBSEにかからない牛のクローニングに成功したと大々的に発表された。これまた得意の「予告ホームラン」だった。1997年にノーベル生理・医学賞を受賞した米国のスタンリー・プルシナーが、プリオンが細菌やウイルスのように伝染することを明らかにした「プリオン仮説」を打ち出し、注目を浴びることになった。この病気は英国で初めて発見された。日照り続きで牧草が不足したため、一部の牧場で草食動物である午に羊の骨や肉を粉砕して食べさせたところ、自分の体を引っ掻いて死ぬ羊の風土病「スクレイピー病」が種を越えて牛に移った。変形プリオンが牛で問題を起こせばBSEになり、人に起こせばクロイツフェルト・ヤコブ病になる。黄教授が作ったというBSE耐性の牛は、変形プリオンをすべて除去したり、正常なプリオンを多量に作ることでBSEを克服できるかもしれないという、プルシナーの仮説にしたがったものだ。しかし、こうして作られた牛が本当にBSEにかからないかどうかは、いくつかの段階を通した実験で確認されなければならない。

Cエレガンス(512)
線虫の一種であるC・エレガンスは、受精から成虫にいたるまで、すべての細胞の動向が解明され、細胞系統樹が完成している唯一の生物である。…Cエレガンスは一匹の成虫が精子と卵子を同時に作り、内部交配をする雌雄同体である。このため、交尾ができないほど形態や行動に異常が起こった突然変異体でも子孫を得ることができる。…いまや、実験動物としてのC・エレガンスの地位は不動のものだ。

CAD(96)
 1963年MITが発表した論文で始めて使用された言葉。かれらは5年後の1968年には世界中から製図板がなくなる予言。これは製図のコンピュータ化であって設計の知能化ではないと吉川は言う。

CIDER(248)
 Classless Inter-Domain Routing
IPv4ではIPアドレスは32ビットで規定される。当初は十分な利用者に割り当て可能と考えられていたが、完全に不足状態になってきている。IPアドレスはそのホストの規模に応じてAからEの5クラスに分類され、例えば日本の場合はJPNICが管理し、アサインする。現在は上位クラスのアドレスブロックが取得できないので、規模の大きいホストは、下位のクラスのアドレスを複数取得して、多数のクライアントに対応せざるを得ない。そうするとルーターのルートマップの表現が複雑になってしまう。それを解決するために、取得した連続した番号からなる下位のクラスを分析して、同一値の桁までドメイン名として使用するようにするのがCIDER。

CLV*DCI(357)
 [CLV]掛ける[DCI]を計算してみれば、この進歩がいかに大きなものだつたかを実感できるにちがいない。これを155×601と書き表せば、同じ計算がずっと簡単になる。インドやアラビアの人たちは、アレクサンドリアの焼け跡からどうにか持ち出した知識を整理し、豊かな表現力をもつ力強い言葉によって新たな解釈を与えた。(訳注‥ローマ数字ではDは500、Cは100、Lは50、Xは10、Xは5、Tは1を表す。)

COP(246)
 COP3と言えば京都議定書だが、もう一つヒートボンプの性能を表す係数「冷凍機成績係数」もCOPと呼ぶからややこしい。Coefficient Of Performanceである。
  COP=Q/P
ただしQはヒートポンプで利用可能となった熱量、Pは投入された動力とする。利用される熱が低温である場合は蒸発器の仕事で、逆に高温である場合は凝縮器の仕事。COP値の目安は冷房用で3から4、プロセス加熱用で5程度。


CTS(128)
 GHQの鉄道管理部門。民間鉄道管理局。アメリカの鉄道がディーゼルになっており、日本にもこれを押し付けようとした。敗戦国の日本が電化するのはとんでもないという発想。島秀雄は、CTSをだまして湘南電車を実現。通勤用郊外電車という位置付けで少しづつ距離を伸ばしていった。
 
DNA(254)
 DNAは二本鎖がらせん状に結合しているが、うち一本は突然変異率が低く、もう一本は高い。つまり、片方で現状を維持しておき、もう一本で試行錯誤を行うのである。試行錯誤(突然変異)のほとんどは、結果を出せない。ごくたまに、突然変異の結果が現状より良くなることがある。そうしたら、今度はそちらを中心にすればいい。DNAは二本鎖になることで、失敗をおそれず心おきなく試行錯誤できる構造を確保したのである。

DNA修復(512)
 DNA損傷は、生命を危機的状態にするものであるから、生物はそれに対する防御機構を備えている。細胞分裂を頻繁に行う細胞にとっては、このような傷の修復は、なるべく複製の前になされなければならない。細胞分裂の制御は、細胞分裂を促進したり、停止したりする日的のほかに、突然変異の発生を防ぐ、つまりDNAに異常が存住したときには細胞分裂を遅らせて、その間にその異常を修復するためにも必要であると与えられている。ここで細胞周期を訓節するP2タンパク質が活躍し、細胞分裂を一時停止させる。
…それでは、DNA修復の話をしよう。…まず、障害をもつ塩基や、正常とは間違った塩基が存在すると、その部分でDNAの構造が微妙に変化する(正常とは通う「ひずみ」ができる)。修復酵素はそのひずみを頼りに損傷した場所を探し当てる。エンドヌクレアーゼという制限酵素が障害を受けた塩基の近くの鎖を切断する。DNAポリメラーゼが障害部分を組織的に埋めて、最後はDNAリガーゼという糊の役目をする酵素が切断面を接着し、もとの正常な状態に戻す。


DRC(358)
 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社。DRCはブルゴーニュを代表する、平均年産約7500ケースの秀逸なドメーヌで、六つの赤ワイン[ロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、リシュプール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、グラン・エシュゾー、エシュゾー]と白ワインのモンラッシェを生産しています。ヴォーヌ・ロマネ村に五つの第一級畑と、バタール・モンラッシュのごく一部も所有していますが、これらのワインがDRCのラベルで市場に出荷されたことはありません。DRCの赤ワインが他の生産者のものと決定的に異なるのは、ドメーヌのスタイルともいえる過熱したピノ・ノワールに由来する、濃密な果実味にあります。この、残糖分があるようにさえ感じてしまう甘美な味わいは果実の凝縮によるものですが……。この収量は、1本のDRCのワインをつくるのに3本の葡萄樹が必要であることを意味します。また、DRCは葡萄が完熟するまで収穫を待つことを誇りにしており、これが果実を更なる凝縮へと導きます。収穫期に雨の多いブルゴーニュで葡萄の収穫を遅らせることは甚大な被害を招きかねない危険な行為ですが、DRCはこのリスクを甘受しているようにさえみえます。

EP(149) 
 コロンビアがLPを開発し、これをビクターに採用を呼びかけたとき、ビクターの回答がEP(Extended Playing)の開発による対抗戦略であった。メデァアの標準化において棲み分けができた珍しい例。

ES細胞(255)
 初期胚(胎盤胞)に存在する未分化細胞(機能や役割が特定化していない細胞)であり、培養下で未分化状態のまま増殖し継代培養することが可能である。ES細胞はテロメラーゼをもつために無限に増殖可能である。

E&O(238) 
 Eastern & Oriental Express、シンガポール−バンコク約2000kmを2昼夜かけて走る。定員132人に対して40人のスタッフが乗務する豪華列車である。パリ−イスンブールのオリエント急行が廃止され、それへ郷愁に目を付けたJ.B.シャーウッドがパリ−ヴェニスで「オリエント急行」を復活させた。その彼が次に手を付けたのがE&O。E&Oで苦労したのは、メータ・ゲージで広々した豪華車両を製作することであった。結局、ニュージーランドで使用されていた日本製車両を改造した。
 
F値(191)
 入射瞳口径と焦点距離の比。よってf=1.8ではなく、F/1.8でなければおかしい。レンズの明るさは最外部の光線と光軸のなす角Uとして、sinUに比例するが、F値は、sinU=1/Fとなる。よってF値は2の平方根の等比級数となる。これが、現代のF1,1.4,2,2.8,4,5,6,8,11,16,22,32,45,64,90の絞り系列の始まり。
 
GKTW(NHK-TV 2002-2-16)
 Give Kids The World。フロリダのディズニー・ワールドの近くに設けられた難病の子供のための招待施設。ホテルを経営していたヘンリー・ランドワースは、ある時、ある家族の予約キャンセルの事情を知った。ディズニー・ワールドに行くことを楽しみにしていたのに、それがかなうまでに死亡してしまった。そして難病で外出が不可能の子供達の最大の夢がミッキーマウスに会うこと。
自分自身も絶滅収容所で希望のない幼年期をすごしたユダヤ人であったので、これを知って、全財産を投げ打って、世界中の難病の子供達をディズニー・ワールドに無料で招待することを思い立つ。GKTWは、その為のすべての施設が整ったコミュニティーで、彼の意志に共感した多くのボランティアによって支えられている。


G0期(240)p.282
 ギャップ・ゼロ。初期のクローニングでは、卵子の核と交換して注入する細胞は初期胚でなければうまくいかなかった。核が分裂を繰り返すに従って、遺伝情報が失われて、受精できなくなると考えられた。クローン羊ドリーを誕生させたウォルムットの共同研究者であるキャンベルは、細胞を非栄養状態に置いて、仮死状態にすると、よいことを発見した。これがG0期である。
 
HFC−134a(245)
 特定フロン(CFC−12)がオゾン層を破壊することから、これに代わる冷媒として採用されたのが代替フロンであるHFC−134a。ところが、この代替フロンはオゾン層は破壊しないが地球温暖化の元凶とされているCOの140〜1万2100倍の温室効果がある。

HLA(157)
 高等生物が自分の体を守るしくみが免疫系である。これは自己と非自己を識別して、非自己を除去することにある。その識別のための目印となるのが「ヒト白血球抗原」HLAである。HLAは個体差が大きいので、これを調査することで人類の移動、拡散することができる。
 
IBMカード(149)
 ホレリスが米国国勢調査用に開発したバンチカード器械用のカード。3.25インチ×6.625インチというサイズは、その当時普及していた1ドル紙幣用のキャビネットにカードを整理するため、カードサイズを1ドル紙幣に合わせたためである。 

IEEE802.3(248)
 Ethernetはゼロックスがその原型を開発したが、その特許権を主張することなくIEEEの標準規格となった。それがIEEE803.2規格。ゼロックスに感謝。端末からのデジタル信号を変調せずに、所定の周波数で伝送するベースバンド方式で、当初は10Mbpsだった。それが10BASE2や10BASE−T。さらに100MbpsのFast Ethernetが規格化され、近年はIEEE802,3zで光ファイバによる1Gbpsのもの、IEEE802,3abでUTP(同軸ケーブル)による1Gbpsのものまで高速化してきている。

IPマスカレード(248)
インターネットでの住所表示であるIPアドレスは、全世界でただ一つ一義的なものである。これがグローバルIPアドレス。一方で企業等の内部のLANにも各端末ユーザを識別するIPアドレスがある。これは各企業が勝手につけるので、外では通用しないプライベートIPアドレス。そこで、LANの内部からインターネットに接続するためには、各自が仮面(マスカレード)をかぶって仮のグローバルIPアドレスをつけて、外にでていく。
その技術がDHCP(Dynamic Host Configuratiion Protocol)。ルータが自動的に空いているグローバルIPアドレスを自動的に割り付けてくれる。

JR九州(546) 
 特急はもちろん、福岡近郊の通勤区間を走る電車にまで、窓が大きくて景色が見やすい座席を備えた車両を投入しているJR九州は、「自分たちの持っている路線から見える風景はすべて財産だ」と思っているのかもしれません。

K.K.K(95)
 1935年アサヒカメラ紙上でライカ/コンタックス論争に火を付けた記事の筆者の署名。佐和九郎。その評点は以下(前がライカ/後ろがコンタックス)のようにコンタックスよりで、これが「降りかかる火の粉……」を書かせることになる。 「外観美」100/85。「容積/重量」100/70。「堅牢度」65/100。「値段」100/80。
 
LD(504)
 Learning disabillities 典型的な学習困難にはディスレクシア(読字障害)、デイスカルキュリア(計算障害)、ディスグラフィア(書字障害)があります。またADHD(注意欠陥多動性障害)のような関連する障害が重複する場合があります。LDは米国で1960年代に登場した言葉である。重度障害から軽度障害への関心の広がりを背景に、さまざまな名前で呼ばれていた子どもたちを総称する概念で、「傘(アンプレラ)概念」といわれた。

MACアドレス(248)
 Madia Access Control アドレス
TCP/IP接続におけるデータリンク層(Ethernet層)で定義される各端末の物理的アドレス。16進数12桁で、上位6桁はIEEEで管理、下位6桁はLANカードのベンダーが製造番号として付与。
上位層のIPアドレスと番号の対応をつけるためにARP(アドレス解決プロトコル)が用いられる。同一LAN内の全端末に対してブロードキャスト・メッセージで問合せて、該当端末が回答するというプロトコル。


M・I・F(262)
 イギリスでは家庭でも喫茶店でも、ミルクを先に入れる人のほうが圧倒的に多い。
ミルク・イン・ファースト(M・I・F)と言う。逆にミルクを後に入れるのがミルク・イン・アフター(M・I・A)。ごく上質の紅茶は、まず紅茶を先にカップについで、その芳醇な香りと風味とを十分に味わったうえで、ミルクを注ぐものなのである。


MIME(248)
 Multipurpose Internet Mail Extentions
インターネットのメール・システムはASCII文字コード(ようするにテキスト)で伝送を行うことが多い。このメールで添付ファイルとして、どんな形式のファイルでも送れるようにしたかしこい技術がMIME。画像でも写真でも、6ビットに区切り、これを10進数にしてみて、これを8ビットのASCIIコードに変換するBase64というコード化をして伝送し、これを相手先で復号すればよい。

 
MSDS(246)
PRTR(環境汚染物質の排出・移動登録)法は、一定規模以上の事業者に対して自社が関与する化学物質の環境への排出量・移動量を把握して届け出る義務を科した。MSDSとはmaterial safety data sheet(材料安全データシート)で、事業者が化学品の供給者から提供される文書であり、まず入りを抑えて、これで禁止物質、削減物質等の管理を行う。

MTF(287)
 変調度伝達関数のこと。結像系の性能評価の指標の一つで、縞状画像の明暗の変調度が、結像された画像でどの程度低下したのかを、縞のピッチの関数として表現する。
 
■N

OED(340)
 その辞典の第1版全12巻の完成には、70年以上の歳月が費やされた。各巻の寸法が墓石ほどもある大辞典、それが『オックスフォード英語大辞典』だった。王室に献上されたこの堂々たる作品は…最初は 『ニュー・イングリッシュ・ディクショナリ』 (略称NED) と名づけられたが、やがて『オックスフォード英語大辞典』となり、それ以来、頭文字をとってOEDと呼ばれるようになった。1928年に完成し、その後の数年間に五巻の補遺が出て、さらに半世紀後には第2版が完成した。第2版では、すべての補遺が本体に統合され、全20巻となっている。この辞典は今日でも、あらゆる意味で真に不朽の価値をもちつづけている。現在も英語辞典の模範とみなされていることに、ほとんど反論の余地はない。つまり、よかれあしかれ現代の文明世界の「共通語」となった言語の案内書のなかで、最も信頼のおけるものなのである。

Open−Ended課題(315)
 多数解問題。創造力の訓練段階で特に障害となるのは、諸君が研究開発においても高校物理や数学のように正解は一つしかないと信じきっていることだ。ところが多くの場合、唯一解など存在しない。研究開発では、多数解の中から最適だと判断する解の探求が要求されているのである。

OSI基本参照モデル(248)
 TCP/IPのプロトコルの階層構造を規定した標準規格。OSI7階層モデルとも呼ばれる。
 第0層……伝送媒体(ケーブルの構成)
 第1層……物理層(コネクタ部)
 第2層……データリンク層(Ethernetのフレーム単位。MACアドレスを使用してPPP上位層の環境を確立)
 第3層……ネットワーク層(IPアドレスによってパケットをルーティング制御する)
 第4層……トランスポート層(ポート間でストリーム型のTCPかデータグラム型のUDPの通信を制御)
 第5層……セッション層(送信権の制御)
 第6層……プレゼンテーション層(文字コードや文字セットを合意)
 第7層……アプリケーション層(WWW、MAIL、FTPなどのサービス)


Pfui!(202)
 ぷふい! 埴谷雄高の決め台詞。
  −−生と死と。Pfui!
     魔の山の影を眺めよ。
     悪意と深淵のあいだを彷徨いつつ
     宇宙のごとく私語する死霊達。 (「不合理ゆえに吾信ず」より)


PM(245)
 Particulate matter。大気中を浮遊する10μ以下の浮遊粒子状物質。ディーゼルエンジンの排気ガスにおいてNOxと並ぶ元凶。ディーゼル・エンジンは熱効率が高く、ガソリン・エンジンよりCO2の排出が少ないので、地球温暖化の観点からは環境負荷の少ないエンジンといえる。地球環境問題である環境汚染からは環境負荷の大きなエンジンである。

pn接合(326)
 ダイオードのpn接合領域では、電池のプラスに向かう電子と、マイナスに向かう正孔が、何パーセントかの確率で、いやおうなく出会うことになる。そして、出会ったマイナス電荷(電子)とプラス電荷(正孔)は消滅する。プラスとマイナスが打ち消しあって、影も形もなくなってしまうが、エネルギーは消えることはできないから、電荷としては中性の光が発生するのである。これがダイオードを「発光」させる「工夫」なのである。…発光する色は電子のエネルギー位置で決まる。低いところから落ちる電子では赤い色がでる。電子のエネルギー位置は材料で決まる。ガリウム・ヒ素の発光は近赤外(840ナノメートル)、ガリウム・ヒ素・リン(GEのホロニヤック開発)で赤色がでる。

POPs(246)
 残留性有機汚染物質。@対人有害性、A環境への蓄積、B食物連鎖による凝縮、C大気や水による長距離移動という4つの特徴をもつ有機化学物質。ダイオキシン、DDT、PCBなどがある。これらは単なる地域環境問題ではなく、海流、気流、移動生物によって地球全体に広がる。

PROVOKE(171)
 1968年、中平卓馬、高梨豊、多木浩二らが「写真は思想のための挑発的資料だ。写真は表現ではなく、来るべき言葉のためのものだ」と主張して刊行したアレボケ写真で同時代に影響を与えた同人誌。2号からは森山大道を加えたが、3号で廃刊。

PRTR(246)
 Pollutant Release and Transfer Register(環境汚染物質排出移動登録)
有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組み。 対象としてリストアップされた化学物質を製造したり使用したりしている事業者は、環境中に排出した量と、廃棄物として処理するために事業所の外へ移動させた量とを自ら把握し、行政機関に年に1回届け出ます。 行政機関は、そのデータを整理し集計し、また、家庭や農地、自動車などから排出されている対象化学物質の量を推計して、2つのデータを併せて公表します。諸外国でも導入が進んでおり、日本では1999(平成11)年、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)により制度化された。


PTC(247)
 Positive Temperature Coefficient。正特性サーミスタのこと。高温度になると抵抗も増加する。負特性サーミスタはNTC(Negative Temperature Coefficient )。NTCの方が広い温度範囲で線形に近いので、温度センサに用いられ、PTCは例えばヒータと直列に入れれば、温度上昇によって抵抗が増大するので、ヒータの出力が低下するという簡単な制御に用いられる。
 
■Q
 
RAMの合言葉(367)
「山が高いか低いか知るためには、必ずしもその山に登る必要はない」、私の後ろで、ひどくなまりのあるスペイン語の声が聞こえた。「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」私は、正しい答を言った。…パウロ・コエーリョが「星の巡礼」で書いた聖なるRAM教団の合言葉。Rはリゴア(厳格)、Aはアドレーション(敬愛)、Mはマーシー(慈愛)。

RSA(194)
 IBMのDESは商務省標準局の暗号アルゴリズムの公募に応じて提案されたハードウエアによる暗号・復号方式である。DESの信頼性にたいして疑問を呈したヘルマンが提案したのが公開鍵方式。これをリベスト、シャーミル、アドルマンが具体的な方式がRSA。彼らの頭文字である。200桁の素因数分解を行うもので、DESの100万倍の解読時間が必要であった。
 
R・S・トーマス(197)
 ウエールズの海岸の町スウォンジーの郷土詩人。「宙返り」前編を支配する沈黙する神とパトロンの地獄落ちの心情を表現している。
 
SPF豚(243)P.164
 Specific pathogen free pigの略称。清浄豚または無菌豚としてマーケットにならんでいる。この豚は特定の病気に罹っていない豚という意味で、本来は医薬の動物実験や医学実験に供されてきたものだ。これを人間に食べさせようというのである。

T細胞(302)
 免疫系には二種の生体防衛集団がある。これが抗体とT細胞である。T細胞は1960年代に発見された。T細胞には「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」がある。ヘルパーT細胞は、B細胞で抗体が産生され、これを成熟するのを促すためのリンフォカインという化学物質を放出する。
 キラーT細胞は、CD8陽性T細胞とも呼ばれ、抗体とともに病原体を求めて体内をすみずみまでパトロールする。抗体は組織亦血中を浮遊する病原体を攻撃するが、キラーT細胞は細胞内に侵入した病原体を認識して、その細胞を自己死させる。

■U

VERDI(335)
イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ万歳。Vitorio Emanuele Re d`Italia この文句の頭文字を綴ると偶然「VERDI」となる。そのため民衆はヴェルディとその音楽をイタリア独立運動と愛国の象徴と考えるようになった。

VETO(23)
    拒否権。
 
VJデイ(164)
 8月15日。日本の終戦記念日のアメリカでの呼び方。ようするに戦勝記念日である。

VOC(241)p.45
 連合オランダ東インド会社。アジア貿易のポルトガルの独占に対応して、オランダ各都市が出資しあって、自力で航路を東インドに開いた。これらの出資会社が乱立し、オランダにおけるアジア物産の価格が非常に下落したために、1602年、諸会社を統合した特許会社を作って、需給をコントロールした。会社といっても、東インドにおける条約の締結、自衛戦争の遂行、要塞の構築、貨幣の鋳造の権利を持ったので、ひとたび喜望峰を回れば、国家に等しい権力を持つことになった。彼らは本質的には商人であったから、キリスト教を押し付けないこと、強引な搾取を行わないことで、成功したが、後年、英仏の帝国主義的植民地獲得戦争に対しては無力で、敗退していく。

VPK(167)
 ベスト・ポケット・コダック。ベス単のこと。チョッキ(ベスト)のポケットにすっぽり収まる縦型。この縦のまま蛇腹が開いて自立できる。

V2(308)
 戦後、ポーランドと国境を接するようになった、北海のウーゼドム島の北端に位置するペーネミュンデで開発されたロケットA4のこと。1942年に初めて発射成功。V2のVの意味はVergeltung "報復" である。これは米ソより約10年先行していたとされる。アメリカは百数十人のドイツ人ロケット研究者を本国に連れていった。その一人であるヴェルナー・フォン・ブラウン博士が、アポロ計画を作り、これを演出した。ソ連も同様に、多くの科学者を拉致して、ゼーリーガー湖のゴロドムリャ島等に抑留し、研究させた。
 
WLF温度(169)
 ウイリアムス(シェル)、ランデル(カルフォルニア工科大)、フェリー(ウィスコンシン大)温度。ガラス転移温度+50℃。

Y染色体(365)
 それはY染色体と呼ばれ、その生涯の目的はたったひとつ−−男性をつくることだ。人類のその他の染色体と比べると、Y染色体は小さく、遺伝子の数も少ない。しかもそれに含まれる遺伝子で重要なのは、たったひとつだけだ。人類のあらゆる胎児が女の子になるのを阻止する役目を担う遺伝子である。Y染色体がなければ、胎児は自然の法則にしたがって女性へと発達していく。胎児がY染色体を持っていて、SRYという遺伝子がきちんと機能していれば、それがほかの染色体内の数多くの遺伝子に働きかけ、胎児の発達が女性ではなく、男性へと方向づけられる。これが、赤ん坊の性別決定の仕組みだ。男性である父親は、Y染色体を持っている。父親の精子の半分に、SRY遺伝子を運ぶY染色体が含まれている。そして残りの半分には、またべつの染色体−−X染色体が含まれている。赤ん坊の性別は、母親の卵子に入り込んだ精子が、]染色体を持っているか、Y染色体を持っているか、ということに全面的にかかっている。だから女性は、子どもの性別にはなんの影響も与えない。この単純な事実を知れば大よろこびしたであろう女性たちが、過去にどれほどいただろうか?男の子ができない「欠陥」は、意図的であれ、そうでないであれ、男の子を妊娠できない妻の欠陥だと、どれほど言われてきたのだろうか。

ZNウイスカ(日経エレクトロニクス2002-12-16)
Znウィスカによるトラブルが顕在化してきている。このウィスカは、直径2μm長さは2mmほど。亜鉛メッキ等から、数年〜10年かけて成長し、軽いので飛散し基板等に付着する。対策は電気メッキから溶融メッキに変えるか、ニッケルメッキにするか、ウィスカ発生防止剤の添加と言った方法がある。


【語彙の森】