恐るべきGoogle、写真の引用について                                 2001-6-24 


■細々と続けている本サイトですが、最近僅かながら訪問客が増えていることは御礼申し上げます。理由はGoogleであろう。特にYahoo!がGoogleを採用してからが顕著であるように感じる。今までの検索エンジンでは、ヒットしなかったようなページを丹念に拾い上げていただいているからである。

■そうやって、たどり着く人達は、何かをきちんと調べたいという意図をもっているはずで、それに対してはまだまだ不十分な情報提供である。よって誤記述を指摘されたり、もっと詳しいことを教えて欲しいというようなメールをたまにいただく。誤記述は訂正できるが、もっと詳しいことはお教えしようもなく、お断りするしかない。

■また最近、引用して掲載していた東松照明さんの初期の写真について、掲載を止めるようにあるところからメールをいただいたりもすることもあった。作者側の意図を尊重して、即日写真は撤去はした。個人が非営利でやっていることで、「まあいいか」と、安易に考えすぎていたと反省しているところだ。

■カメラや写真の話しをするときに、その写真はできれば掲載したいし、これからGoogleで見つけられて、あちこちから撤去指示が来ても困るし、他の写真をどうするか決めかねている。本サイトの引用に対する立場は、「本サイトにおける引用の扱いについて」に示すように、著作権法第32条「 @公表された著作物は、引用して利用することができる」という条項を、まさに字義通りに理解しているということである。
Googleで探すと次のように「リンクと著作権について」というページを見つけた。このページの著作者の見解が全面的に正当であるかは判断できないが、……。

■たとえばGoogleで「川田喜久治 地図」と検索する。16件のページがヒットする。全サイトをチェックしても、1枚の写真も見ることができない。(唯一、ユニークな装丁の事例として下に引用する外観と展開写真はあるが) どうも、インターネット上では、写真集の写真を非著作権者が掲載しないようになっているらしい。しかし、古典的な多くの写真集は、大変高価で、ちょっと買って読むという訳にもいかない。だから、東京都写真美術館に所蔵されている写真集「地図」は多くの人が丹念にページをめくったために、ページがバラバラにとれてしまっているのだ。

■資料として意味のある多くの古い写真集は、いかに高額で売買されても、著作権者に印税が入る訳ではない。だからインターネットでの写真引用を無条件で認めよというつもりはない。どんどん復刻して欲しいのだ。そして、それが多くの人の目に触れるようにするためには、インターネットで、これらの写真の話しが話題に上がることが、少しは寄与するのではないかと思うのである。

■ところで、著作権は著作者の死後50年で失効してしまう。これを利用した海賊盤もどきのCDも多く発売されている。ということは安井仲治の写真の著作権は喪失していることになる。キャパは1954年に死亡しているから2005年に失効する。ということは、著作権の失効している20世紀前半の写真はコピーし放題なのだろうか。それにしては、あまりお目にかからない。理由があるのだろうか。




【カメラの触感】