奈良原一高さんとの記念写真                                           2001-4-17 


■上の写真は、今から30年以上前、1967年にアサヒカメラが松島で開催した撮影会のとき、お願いして撮ってもらったわれ等写真部仲間と奈良原一高さんとの記念写真である。自分にとってはとてもなつかい記録である。向かって右から4人目がご本人であるが、ご本人およびまわりの連中に無許可で掲載していることはお詫びしたい。

■当時、学生の間で人気の高かったのは、東松照明、奈良原一高、川田喜久治らであったが、最近、写真集を見ると奈良原の写真にあまり感情移入しない。デビュー作の「人間の土地」も再版されたが、昔の感動が蘇らない。何故だろうか、写真は変わらないのだから、自分の方が変化したのだろう。

■湿っぽい情念の介在を許容しない主知的・教養的な、ようするに現実より観念が人に取って意義があるとするような写真表現は、旧来の日本国内における写真表現の枠を越えた新鮮で画期的なもので、大切な記憶である。すなわち自分にとっては、奈良原一高の写真は記憶の中でのみ今でも生彩を放っているのだ。




【カメラの触感】