寫眞機とクラシック写真集                             2000-9-15 



■「写真を趣味とすることが、写真機を趣味とすることより意義あるものと考えるのは、それはまさにその人の趣味にすぎない。だから同氏の発言が聞き捨てならないのである。」とカメラの「刷り込み」(2)毒づいたのはアサヒカメラの「電電カメラ辛口巷談(中川政昭 筆)に対してであった。 

■先週には上のようなことを言っていて、今日また違うことを書くのも節操がない。今日、マーガレット・バーク・ホワイト写真集(岩波書店,6600円)を東戸塚のリブロで買った。もともと写真集を買い集めることはしていなかったのだが、ここ数ヶ月で上の3冊が手に入ってしまったことになる。

■問題は価格である。6600円は高いと、購入をかなり躊躇した。しかし上の3冊の合計購入価格は、写真の隅に写っているコンタフレックス・アルファ(15000円)1台より安かったことに家に帰って気がついた。カメラに対するコスト感覚と写真に対するコスト感覚がズレていた。それが価値観であるとすれば、今日、自分自身の価値観が少しズレたかもしれない。

■ただし問題は残る。写真が好きになった訳ではないこと。ただのクラシックカメラ好きが、今度はクラシック写真好きになったということ。写真の時代がカメラの時代に大きく流れが変わって20年経つ。写真で食うよりも、カメラで食ったほうがよいと皆が気付いてしまって以来の流れを変えるような写真家は出現しないのか。写真にはまだその力がある。




【カメラの触感】