| 素人が聴くべきマリア・カラス? |
| ■イタリア・オペラを聴き始めてから数年しかたっていない。ひたすらヴェルディを聴き集めながら、色々オペラ書籍をペラペラとめくっている。そうすると、ドイツ音楽でフルトヴェングラーが語られるのとは少し違った形ではあるが、カラスが飛び抜けて評価されている。カラスには録音が沢山あって、どれを聴いてよいやら困ってしまう。ということで、各書籍から、カラス入門者が聴くべきレコードをリストアップしてみたい。 たまたま、LP漁りしている中で、1955年のカラスのリゴレットが手に入り、これを聴くと、カラスにジルダはとても似合わないという先入観を打ち砕く、素晴らしいもので、録音の悪さなど気にならなくなった。それに味をしめて、横浜の新星堂でナブッコの廉価盤(全曲で1500円位)を購入。これもまた当時のナブッコ人気の熱気がそのまま記録されていて良い。そんな体験があったものだから、もっと聴いてみたくなった次第。 ■要するにヤフーのオークションでカラスのレコードをチェックするときのマニュアルを作ろうという意図である。本間公さんの「思いっきりオペラ」には、次のような文章がある。 …カラスは1953年にEMIと専属契約を結んでいるので、以下のスタジオ録音は断りがないかぎりすべてEMI(日本では東芝EMI)から発売されている。カラスのレコード(CD)は声の衰えが誓になった1959年以降もたくさん製作されている。それらの中には依然として高い評価を得ているものもあるが、耳ざわりな響きが随所にあって聴きづらいのもたしかである。初心者は避けたほうが賢明かもしれない。おすめしたいのは1953年から1958年の間に録音されたものである。この短い期間がカラスのピークである。 |
| 録音年 | 年 表 | ジャケット120 | 曲 目 | コメント |
| 1922年 | 12月2日から4日の間にニューヨークでギリシャ人の移民の子として誕生。本名、アンナ・チェチーリア・ソフィア・カロゲロポウロス。 |
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| 1937年 | 母親とともにギリシヤに帰る。 | |||
| 1938年 | 11月、15歳で「カヴァレリア・ルスティカーナ」(サントッツァ役)でデビュー。(アテネ王立歌劇場) | |||
| 1944年 | ||||
| 1945年 | ||||
| 1946年 | ||||
| 1947年 | ゼナテルロに見出され、8月ヴェローナの円形劇場に「ジョコンダ」でデビューし、絶賛される。 | |||
| 1948年 | ||||
| 1949年 | ヴェローナの大工場主メネギーニと結婚。 | ![]() |
ヴェルディ「ナブッコ」ナポリ・サンカルロ(Merodram)グイ指揮、ベーキ、シニンベルギ | カラスのイタリア・デビュー2年後。 驚嘆すべきパワーとテクニック。 |
| 1950年 | ||||
| 1951年 | 12月ミラノ・スカラ座に「シチリアの晩祷」でデビュー。エレーナ公女の低い「ヘ」から高い「ホ」まで歌い上げて絶賛される。 | ヴェルディ「トロヴァトーレ」(ナポリサンカルロ劇場)セラフィン指揮、エルモ、ラウリ=ヴォルピ | ||
| 1952年 | ![]() |
ヴェルディ「マクベス」スカラ座盤(EMI) デ・サバタ指揮、マスケリーニ |
ドラマティコ・ダジリタとリアルな表現力を共存させる素晴らしいレディー。 | |
| ベッリーニ「ノルマ」コヴェント・ガーデン盤(国内未)グイ指揮、 | ||||
| 1953年 | ベルリーニ「清教徒」(EMIスタジオ録音) | 最高 | ||
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プッチーニ「トスカ」(EMIスタジオ録音) デ・サバタ指揮、ミラノ・スカラ座O、ステファノ、ゴッピ |
最高 | ||
| ドニゼッティ「ルチア」(EMIスタジオ録音) | 声は申し分ないが、熱気に欠ける。 | |||
| ヴェルディ「椿姫」RAIトリノ サンティーニ指揮、アルバネーゼ、 |
共演者が劣り、カラスもベストではない。 | |||
| 1954年 | ベッリーニ「ノルマ」(EMIスタジオ録音) | 声は安定しているが、共演者が見劣りする。 | ||
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ヴェルディ「運命の力」(EMIスタジオ録音) セラフィン指揮スカラ座O、ニコライ、タッカー、 |
まあまあ | ||
| レオンカバレロ「パリアッチ」(EMIスタジオ録音) | まあまあ | |||
| 1955年 | ベッリーニ「ノルマ」スカラ座盤(クラウンレコード) ヴォットー指揮モナコ、シミオナート |
カラス最高のノルマ | ||
| ベッリーニ「ノルマ」ローマRAI盤(CBSソニー) セラフィン指揮モナコ、スティニャーニ |
カラス最高のノルマ | |||
| ドニゼッティ「ルチア」ベルリン市立歌劇場 カラヤン指揮、ステファノ(クラウンレコード) |
スタジオ録音より良い。 | |||
| ヴェルディ「トロヴァトーレ」 | みごと。 | |||
| ベッリーニ「夢遊病の女」スカラ座盤(国内未) バーンスタイン指揮、ヴァレッティ、 |
センセーショナルだが音質悪い。 | |||
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プッチーニ「蝶々婦人」(EMIスタジオ録音) | 絶頂の年のみごとの歌唱。 | ||
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ヴェルディ「リゴレット」(EMIスタジオ録音) セラフィン指揮、スカラ座O、ステファーノ、ゴッビ |
絶頂の年のみごとの歌唱。 | ||
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ヴェルディ「アイーダ」(EMIスタジオ録音) | 絶頂の年のみごとの歌唱。 | ||
| 1956年 | ニューヨークのメトロポリタン歌劇場と「ノルマ」の契約で5〜7000ドルを要求した。ベルリンフィル全員分でさえ、この半額であったという。 | ヴェルディ「トロヴァトーレ」(EMIスタジオ録音) カラヤン指揮、スカラ座0、バルビエーリ、ステファーノ |
ベスト。 | |
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ヴェルディ「仮面舞踏会」(EMIスタジオ録音) | カラスのキャラクターではないが、これを凌駕するソプラノはいない。 | ||
| プッチーニ「ラ・ボエーム」(EMIスタジオ録音) | ベスト。 | |||
| 1957年 | ベッリーニ「夢遊病の女」ケルン座盤 ヴォットー指揮、モンティ、 |
みごと | ||
| ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」(EMIスタジオ録音) | 声に破綻の兆候。 | |||
| ベッリーニ「夢遊病の女」(EMIスタジオ録音) | 声に破綻の兆候。 | |||
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プッチーニ「トゥーランドット」(EMIスタジオ録音) セラフィン指揮、スカラ座O、シュワルツコップ | 声に破綻の兆候。 | ||
| ケルビーニ「メディア」(EMIスタジオ録音) | 声に破綻の兆候。 | |||
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ヴェルディ「仮面舞踏会」(スカラ座ライブ) ガバツィーニ指揮、ステファノ、バステイアーニ、シミオナート |
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| 1958年 | ![]() |
ヴェルディ「椿姫」リスボン・サンカルロ盤(東芝EMI) ギオーネ指揮、クラウス |
みごと | |
| ヴェルディ「椿姫」コヴェントガーデン盤(CBSソニー) レッショーニョ指揮、ヴァレッティ、ザナージ |
みごと | |||
| 1959年 | ギリシャの海運王オナシスと恋愛、舞台から遠ざかり、マジョルカ島で過ごす。 | ![]() |
ドニゼッティ「ルチア」(EMIスタジオ録音) | 劇的な表現は見事だが、声の衰えが明白。 |
| 1960年 | ![]() |
ベッリーニ「ノルマ」(EMIスタジオ録音)スカラ座盤 セラフィン指揮、コレッリ、ルードヴィヒ、 |
劇的な表現は見事だが、声の衰えが明白。 旧盤より表現ははるかに豊か。 |
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| 1961年 | ||||
| 1962年 | 若いジョルジュ・プレートルを見出し、ロイヤル・フェステイバル・ホールで「ドン・カルロ」などを歌う。 | |||
| 1963年 | ||||
| 1964年 | ![]() |
プッチーニ「トスカ」(EMIスタジオ録音)パリ音楽院盤 プレートル指揮、ベルゴンツィ、ゴッビ |
劇的な表現は見事だが、声の衰えが明白。 | |
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ビゼー「カルメン」(EMIスタジオ録音)パリ国立歌劇場盤、 プレートル指揮、ニコライ・ゲッダ |
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