第2回ワイン会
(2009-3-7記録)



アマローネのワインの足

 
■2009年2月26日、ディナー予約でボトル一本プレゼントという案内ハガキに惹かれて、銀座アル……で第2回ワイン会開催。会の名前を考えているが、まだ良い名前がでてこない。第1回はボジョレー・ヌーボを飲む会だったが、今回はイタリア・ワインの楽しみを知る会である。残念ながら顧問のTSさんは急な海外出張で欠席。代理のJ君が参加するものの、その他、TMさん、WTさんにPinboke本人と蘊蓄のかけらも持たない4名の参加。これでワインを4本飲んだが、その間、19:00〜22:30の3時間30分の長丁場となった。これの相手をしたレストラン・スタッフには迷惑な客であったろう。

■1本目はプレゼント・ワインである。赤白から選べるが、まずは白を選択。今のところ、イタリアの白ワインはピノ・グリージュしか知らない。これに出会って初めて、イタリアにもすっきり・さっぱりだけではないブルゴーニュに匹敵する白ワインがあるのを知った。今回は「GRECANTE」(Grechetto dei Colli Martani)(2005)。色合いは濃い黄金色で期待がふくらむ。複雑ではないが花のかおりが良い。喉越しはすっきりしていて、厚みや濃密さは少なかった。

■2本目は、TMさんがワイン・リストからセレクト。今度は赤、いきなりバローロ(2004)である。ここから始まると、先が大変なことになるな。ウェブによればFONTANAFREDDA社はいわゆるバローロ村の隣のセルラルンガ・ダルバ村にある伝統的なバローロの作り手。ミラノのガレリアを作った初代イタリア王ビットリオ・エマヌエーレ二世ゆかりの醸造所とある。バローロと言えばしっかりと力強い凝縮感だが、このバローロはもっとおとなしい、「イタリア・ワインの王」と言うより、女性的でエレガントだった。


ピエモンテ地方

カンパーニャ地方
■3本目は店に選んでもらう。タウラージ(Taurasi)DOCG2003年とのこと。初めて聞く名前、カンパーニャ州ナポリの東に位置する。聞いたこともない「アリアニコ種(Aglianico)」というブドウから作られる。語源的にはギリシャ植民地時代からの品種でEllenikon(=ヘレニズム的)から来ているとされる。タウラージはアリアニコ種で作られるワインで最も品位の高いもので、北のバローロに対して「南の王」と呼ぶ方もいるらしい。
 素人の感想としては、2本目のバローロをはるかに凌駕した。高いアルコール濃度と、濃く美しいルビー色、特に独特の古びたベリーの香りが強く印象に残る。タウラージの素晴らしさと言うか強い個性は、参加者全員も同一感想だった。

■酔っ払って、最後のもう一本ということになった。今度は店側が3本持ってきて、それぞれ説明。ようするに、「「バローロ」→「タウラージ」と来ると、次は難しいということらしいが、こっちはそんなことは分からない。やはり最後は「アマローネ」だということになった。しかもBertaniの1999年であるから…。ヴェローナの近くヴァルポリチェッラ村の産である。「Amarone」というのは「苦い」というイタリア語から来ている。その語感は、むしろ甘く優しいのだが、とにかく「ワインの足」が強い。タウラージのワインの足も強かったが、それに勝る。照明を浴びて、美しい影模様をテーブル・クロスに描いた。実は「バローロ」(13.5%)→「タウラージ」(14%)→「アマローネ」(15%)とアルコール濃度が増してきたのだ。しかし、インパクトは初体験のタウラージが強く、その印象は薄れた。前回同様、チーズの盛り合わせを注文して、これと組み合わせるが、もったいない話だ。

■結果としてグレカンテ(2005)→バローロ(2004)→タウラージ(2003)→アマローネ(1999)と時代を遡りつつ、濃密で豊かなワインを楽しむという贅沢な一夜ではあった。

 


  







【ワインな日常】