第3回ワイン会
(2009-9-21開催)


 
■私の「ワイン会」のメンバは都度変わる。今回は、9月のシルバー・ウイークに、いつものW氏が、御殿場のゴルフ帰りに3人の仲間、TMさん、HS氏、HK氏を連れて、川口湖の山荘に集まった次第。それを「ワイン会」と称するか、ただの宴会になるかは、その会がワインを飲むことを目的としているか、否かによる。今回は私が事前に上の写真の4本を用意したので、一応第3回ワイン会ということにさせていただく。
 私のようなワインの素人は、1本のワインを飲んだだけでは、その味わいを理解することはできない。ところが、同時に他のワインを飲めば、表現は難しいが、違いは何となく分かる。だから、色々な異なるワインを飲み比べるのがワイン会の目的だ。しかし、元々アルコールには弱いので、このように何人かが集まる機会に何本かを続けて空けるのがとても楽しみなのである。

■今回は、イタリアが2本(アマローネとチェントリオーネ)、ボルドー(シャトー・モン・ペラ)とブルゴーニュ(マルサネ)である。どういう順番にしようかと一応考えていたが、TMさんが先日の長野旅行で買ってきたという白ワインから空けさせていただくことにする。

■[1本目]城戸オータムカラー
 まずは「Kido ワイナリー」について調べてみる。塩尻の醸造家城戸亜紀人さんが立ち上げた、比較的新しいワイナリーであるらしい。セイベル・パリックと書いてあるから、セイベル種を香り付けに特徴のあるバリック樽で熟成している。赤なら分かるかもしれないが、白ではそのような微妙な香りは感得し得ない。普通のスッキリ・さわやか系の白だった。セイベル種というのは、国産ワインで多く使われているが、もともとはフィロキセラに耐性を持つ葡萄としてフランスのセイベルによって開発されたもので、寒冷地に適応している。 各自の反応も、とりあえず食前酒という感じで1本を空けた。

■[2本目]チェントリオーネ・スペリオーレ
 家から持ってくるとき、一応順番を考えてきた。軽いイタリア・ワインから始めて、ボルドーとしてはユニークなモン・ペラ、落ち着いたマルサネに行って、最後はアマローネで締める予定。
 フェルッチ(1932年創立)は、エミリア・ロマーナでも有数の造り手で、チェントゥリオーネはブドウを1ケ月陰干しして糖度を上げるパッシートをしたものだから、決して軽いワインではないが、これは最後のアマローネと比較して軽いという意味である。初めて飲むワインであるが、知識先行で、いわゆるパッシートの凝縮感と甘みが感じられると思ったが、それほどのインパクトはないというか、特段の印象が残らなかった。

■[3本目]モン・ペラ
 ワイン屋さんの引き句に、マンガ「神の雫」でオーパス・ワンに匹敵する低価格ワインとして描かれたとある。すっかり人気ワインになってしまって、今は決して安くない。8月に飲んで、非常に印象が強かったので、友人たちにも味わってもらおうという次第。
 ボルドーの無名の畑である。ラベルからは格付けも分からない。AOCではない。しかし1本の木に実る葡萄を6房に減らしたり、さまざまな工夫することによって、ニュー・ワールド風なパワフルさと、とろけるような甘みとキュンとくるような酸味があるとされる。「ヴァインレーゼ」(ドイツ)ではシャトー・マルゴーの92点より高い94点と評価され、01年度No.1に輝いたらしい。シャトー・ルパンを手掛けた醸造コンサルタントとして知られるミッシハェル・ローランもこのワインの開発に関わっているとのこと。
 前宣伝が長すぎたが、自分が8月に飲んだ時は、もっと老成した、豊かな味わいと複雑な香りがあったはずだが、同じ日に買った2本のうちの残りであるのに、まったく以前の印象がない。単に酔っ払ってしまって分からないのか、友人達も、それほどうまそうではない。

■[4本目]マルサネ
 今度は本流のブルゴーニュに戻って、フランス・ワインの品の良さを味わおう。コート・ドールと言っても最北で寒冷な小村マルサネだから、同じピノ・ノワールでも硬く閉じた感じらしいが、初めてマルサネを知った奈良ホテルで飲んだときに、そんな感じはなかった。パンチはきいていないが、おだやかで豊かな香り、きれいなワインの足から期待させるすこし喉がしまるような凝縮感があり、うまい。友人達もうまいという。家にもう一本残っているので、これは何年か保管してから飲んだら、さらにおいしくなりそうだ。相当飲んでいるのにまだ、ある程度は味が分かる。となると、なぜモン・ペラがおいしく飲めなかったのか不思議だ。
 それでも、7時から11時まで、ビールから始まってダラダラと飲み続けてきたので、さすがに眠くなって、ここいらで、寝ようということになって、アマローネを空けることはできなかった。






【ワインな日常】