UNDAM ENTINEL RG −OutLaws Edition−

艦内見取図


 『GUNDAM SENTINEL RPG OE』の世界の中で、もっともパイロットが人間らしさを見せる場所、それは戦場ではなく生活の場である宇宙戦闘艦の中ではないでしょうか。
 プレイヤーキャラクターたちは軍人として、戦場では戦うことを余儀なくされますが、宇宙戦闘艦の中では束の間の憩いの場所として、戦士としてではない別の貌を見せることもあるでしょう。
 この艦内見取図は、そんな彼らの戦場以外の日常を演じる上でのイメージソースとして役に立つと思います。
 また、MSでの戦闘ではなく、艦に直接乗り込んでの白兵戦(敵艦内に歩兵を突入させ、武力制圧する戦闘)に際しても必要となるかもしれません。

 ここでは、地球連邦軍の代表的な宇宙戦闘艦として、アーガマ級巡洋艦およびサラミス(改)級巡洋艦の2種類の見取図を掲載します。
 これらは、簡単に表現するために非常に簡略化していますが、内容としてはほぼ共通となっています。それは、不必要な部屋や場所を省略しているためです。それによって、アーガマ級、サラミス(改)級以外でも、どの戦闘艦でも流用できるでしょう。若干の例外として、ネオジオン軍の旗艦クラスの戦艦などで、それらには「VIP室」や「謁見の間」などを加えることで十分対応することが可能でしょう。

 それでは、それぞれの施設、区域についての説明をします。


 

■メインブリッジ

 艦の中枢を担う艦橋です。艦長、航海士、通信士、オペレーター、作戦参謀などの、艦の中核をなすスタッフがいる場所です。戦闘の指揮を執り、艦の攻撃を統括する指示もここから発せられます。さらに、艦の操舵、航行を統制しているのもここです。戦闘艦ではもっとも重要な場所といえるでしょう。
 艦内の情報を統制する場所でもあり、艦内のあらゆる場所を監視しており、艦が損害を受けた場合に、隔壁などの操作を行います。

■サブブリッジ

 メインブリッジが、何らかの事態によって使用不能、もしくは機能しなくなった場合に、代わりに艦を統制し、メインブリッジの役割を代行する場所です。たいていは無人のようですが、人員に余裕がある場合(まずはありえないことですが……)には、こちらに予備のスタッフが待機しています。メインブリッジが健在である限り、機能しないようになっています。

■ブリーフィングルーム

 作戦室です。正確には、MSパイロット作戦室となります。パイロットが出撃の前にMS戦隊長などから、作戦概要を通達される部屋です。部屋にはビデオモニター、演壇、テーブルのない座席だけが置かれています。しばしば、MSに搭乗するまでの間、パイロットたちはこの部屋で待機させられるようです。

■食堂

 戦うためには絶対に必要な場所です。艦橋には予備がありますが、食堂の予備は無いでしょうから、もしかするともっとも重要な場所かもしれません。大きな艦になると、士官専用食堂と下士官、兵員用食堂に別れていることもあるようです。部屋の収容人数は、艦の規模にもよりますが、少なくても50人以上が一斉に食事ができる広さです。コーヒーやジュースの自動販売機が置かれており、暇を持て余した兵士たちの溜まり場になっています。また、戦闘宙域に艦が突入した場合には閉鎖されてしまいます。その間の食事は、まずいことで定評のある戦闘糧食が配られることになります。

■艦長室

 とりあえず艦で一番偉い人の部屋です。一応、他の兵士の部屋よりは豪華な作りのようです。特に注目するべきところは、艦隊司令部、もしくは作戦司令部に連絡できるだけの高機能な通信設備が整っているということです。もちろん艦内通信のチャネル数も一番多くなっています(つまり、他の兵士、士官に聞かれることなく個人通話ができるのです)。また、禁酒禁煙のこの艦内で、唯一酒類がある部屋でもあります。しかし、それでも禁煙だけは徹底されています。

■作戦室

 ブリーフィングルームが、パイロットの作戦室なのに対して、艦としての作戦や、艦隊としての作戦を検討する部屋です。艦隊の旗艦となると、司令本部が設けられ、この部屋が艦隊でもっとも重要な部屋として機能することになります。部屋には、テーブルディスプレイ大画面モニター、コンピューター端末が備え付けられています。

■医務室

 負傷兵や病気になった兵士を治療する部屋です。どの艦にも、船医といわれる専属の医者と看護婦が1〜2名ほど乗艦しています。設備は大掛かりな手術ができるようなものではありません。あくまで戦闘で負傷した兵士の応急手当が施せるレベルです。命に係わるような病気、重体となった場合には、完全な治療を行うことはできませんので、大抵は後方に移送され、設備の整った病院へ収容されることになります。部屋には診察台、検診器、治療に必要な各種の薬品(鎮痛剤、睡眠薬を含む)、レントゲン、スキャナーなどが置かれています。

■トレーニングルーム

 体を鍛えるための部屋です。重力のない生活をすると、非常に足腰が弱ってしまうため、常に体を鍛える必要があるのです。各種の基礎トレーニング用器具(バーベル、パワーリフト、ランニングマシーンなど)があり、フェンシングの防具やフォイル(フェンシング用の剣)、空手や柔道用の畳、稽古着などもあります。また、シャワールーム、脱衣所なども併設されています。ただ、あまり広いとはいえないため、試合や練習をする場合には、フェンシングと柔道を同時に行うことはできないようです。

■士官室

 少尉以上の階級の軍人の個室です。ブロックとしてひとまとめになっていますが、実際には人数分の個室があるものとして考えてください。当然ですが、PCも階級が少尉以上であれば、この一部屋をあてがわれることになります。部屋には一人用のベッド、デスク、艦内通信用モニター、シャワーとトイレがあります。

■兵員室

 下士官と兵員の船室です。下士官は個室か二人部屋ですが、兵卒はおおむね四人部屋です。宇宙には昼夜の区別はありませんので、昼夜二交代制です。そのため、基本として二倍の人数で一部屋が当てられます(つまり、同じベッドを共有する訳です)。ただし、MSのパイロットは優遇されるため、1人で使用しています。

■MS格納庫

 MSを戦闘以外のときに収納し、整備したり、破損を修理するための格納庫です。ハンガーと呼ばれるMS用ベッドが、艦船データのMS搭載数の約半数ほどあり(データの搭載数は、どの艦でも最大数なので、外部に露天係留したり、甲板や船腹に固定して輸送している状態になる場合もあるため)、その機数までのMSを同時に修理、整備できます。大型のクレーンや、フォークリフトエレカなどがあり、基本的な工具から、大掛かりな機材まで揃っています。

■武器庫

 この武器庫は、MSの武装、弾薬、予備パーツなどが保管されている倉庫です。人間の扱う武器の倉庫ではありません。各種ミサイル、弾薬のカートリッジ、Eパック、予備のシールド、プロペラントタンクなどが、出航して間もない頃にはところ狭しと置かれています。ミサイルや爆発物の類には、安全装置が設けられているので、衝撃程度では爆発するようなことはありませんが、何らかの爆発、火災が発生して誘爆した際には、艦が爆沈することにもなりかねません。なお、艦自体に装備されている砲が、火薬式である場合の弾薬は、それぞれの砲座の真下に弾薬庫があります。

■倉庫

 あらゆる消耗品(衣類、食料品、食器など)や、頻繁に使用されないような器具、装置など、さらに航海中に発生したゴミを保管しておく場所です。デフォルメされているため、一箇所しかありませんが、実際にはその用途に応じてそれぞれの倉庫となっています。特に飲料水などはタンクになっていますから、普通は入ることができません。ゴミについては、ダストシュートがありますが、宇宙を汚さないことが宇宙船員の取り決めですから、基本的に使用されません。そのため、再利用できないゴミについては、補給で寄港したときに処理します。

■営倉

 ナンバーロックによって内部から開けることのできない部屋です。何らかの懲罰(軍紀違反、命令違反、上官反抗)をした兵士が拘禁処分(俗に言う「営倉入り」)を受けた場合に放り込まれる部屋です。また、捕虜を監禁する場合にも使われます。中は非常に質素な作りで、ベッドとトイレがある他は、モニターもなければデスクすらありません。中を監視するために隠しカメラが設けられています。

■機関部

 アーガマ級は基本的に無人のようです。ほとんどの操作をブリッジから行うことができるため、整備の時のみ機関部に入るだけのようです。サラミス(改)級やマゼラン(改)級などでは、若干の機関士がいるようです。

■主砲砲座

 艦の主力となる砲門で、砲撃手が砲塔内に乗り込んで、実際に射撃を行う場所です。アーガマ級では、無人でもブリッジからの操作で砲撃することが可能となっています。主砲はほとんどがビーム兵器なので、弾薬を装填する必要などはありません。

■副砲砲座

 艦の次火力となる砲門で、砲撃手が砲塔内に乗り込んで、実際に射撃を行う場所です。アーガマ級では、無人でもブリッジからの操作で砲撃することが可能となっています。主砲と同様で、ほとんどがビーム兵器なので、弾薬を装填する必要などはありません。また、実体弾のタイプでも自動装填装置によって装弾されます。

■機銃座

 艦の対空攻撃力となる砲門で、砲撃手が砲塔内に乗り込んで、実際に射撃を行う場所です。機銃は、ほとんどが実体弾タイプなので、弾薬を装填する場合には、砲撃手が行います。また、自動装填装置によって装弾されるタイプもあります。

 

 以上でそれぞれの施設、区域の簡単な説明は終わりです。この他にも宇宙戦闘艦にはいろいろな部屋があることでしょう。また、部屋でなくても特徴的な設備が幾つかあります。例を挙げると……。

1)リフトグリップ : 無重力の通路を素早く移動するために用いられる通路沿いに設けられたレールを移動するグリップです。

2)エアロック : 真空中から艦内に入るために減圧機能を備えた小部屋です。

3)武器ロッカー : 人間のための武器(サブマシンガン、アサルトライフル、バズーカなど)を収納したロッカー。敵兵の侵入に備えて、通路などに設置されています。保安上の問題から普段は電子ロックで施錠されています。

4)通気口 : 宇宙船には必要不可欠な設備です。映画『エイリアン』のようなシナリオもできるかもしれません。また、子供の密航者のようなシナリオもほのぼのとして面白いかもしれません。

 これらの小道具も、プレイに直接関係することは稀ですが、雰囲気を楽しむためには必要でしょう。GMは、必要に応じて設定しておくと便利でしょう。

■重力ブロック

 艦によってまちまちであるため、はっきりとどの施設や区域に重力があるかを書くことができませんが、どの艦でも共通の重力ブロックは士官室、トレーニングルーム、医務室、食堂です。加えて、艦長室、作戦室、兵員室にも重力がある艦もあるでしょう。アーガマ級には前述の施設、区域に重力がかかりますが、戦闘中には居住ブロックが回転しないので兵員室や食堂の重力がなくなります。

 


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