WIZARDRY RPG

− OutLaws Edition −

■データセクション■


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アイテム解説 <武器編>


■短物(Wand & Dagger)■

□ダガー (Dagger) >#1〜6、外伝1〜3

 刃渡り20cmほどの短剣。片刃のものと両刃のものがある。主に護身用の武器として用いられるが、物を切る、穴を掘るなどの日常生活の道具としても使用されることもある。また、投擲することも可能である。

□ジャンビーヤ (Janbiya) >オリジナル

 アラビア半島で広く使用される短剣。刀身は湾曲しており、両刃が一般的である。鞘は長めに作られ、刃を抜きやすいように設計されている。柄には動物の角が使われており、特にキリンの角が好まれた。アラビア半島ではこの短剣を帯びていることが成人の証とされる。

□ポイナード (Poignard) >#6

 匕首を意味するフランス語のポワニャード(Poignard)が語源とされる。刀身の断面はほぼ正四角形で、鋭い切っ先をもつ突き刺し専用の短剣である。16〜17世紀において決闘の際に、利き腕にレイピアを逆腕にこのポイナードを構えるスタイルが流行した。

□マン・ゴーシュ (Main Gauche) >#6

 フランス語で左手を意味する。利き腕でレイピアを使うときに、逆腕に構えて相手の攻撃を受け流すのに用いる護身用の短剣。攻撃を受け流しやすいように籠状の護拳が付けられている。

□鎧通し (Yoroitoushi) >欠けた大地

 日本刀の一種で、組み討ちで敵を鎧の隙間から刺すために用いられた短刀。刃の幅が狭く、手元の重ねが厚く、先が薄くなっており、極めて頑丈な造り込みの突き刺しに適した短刀である。

□スカルダガー (Skull Dagger) >#6

 骸骨の短刀。鍔のないシンプルな作りをした短剣で、刀身と柄をつなぐ部分に唯一、骸骨の象嵌が施されている。一見、呪われているように見えるが、通常の短剣に比べて切れ味が鋭く、なかなかの業物である。

□スピードダガー (Dagger of Speed) >#1〜2、4

 早業の短刀。鍔元に翼の意匠が凝らされた短剣。疾風の呪いが施されており、素晴らしい速度で攻撃を繰り出せる。ただし、攻撃に掛かりっきりとなり、隙が多くなるため防御力は低下する。

□アイヴォリーダガー (Ivory Dagger) >#3

 象牙の短刀。柄に精緻な象牙細工が施された短剣。善の戒律を持つ者だけが扱える魔法の短剣。長剣にも匹敵する攻撃力をもつ。

□アンバーダガー (Amber Dagger) >#3

 琥珀の短刀。柄に精緻な琥珀細工が施された短剣。中立の戒律を持つ者だけが扱える魔法の短剣。長剣にも匹敵する攻撃力をもつ。

□エボニーダガー (Ebony Dagger) >#3

 黒檀の短刀。柄に精緻な黒檀細工が施された短剣。悪の戒律を持つ者だけが扱える魔法の短剣。長剣にも匹敵する攻撃力をもつ。

□ポイズンダガー (Poison Dagger) >#7

 毒の刃。漆黒の刃をした短刀で、その刀身は常に毒で濡れている。王国群の東方辺境に在る死者の国を支配する黒貴族シューフーに仕える赤法師たちが好んで使用することで知られる。

□シーブスダガー (Dagger of Thieves) >#1〜2、6、外伝1〜2

 盗賊の短刀。細やかな装飾の施された見事な短剣。その細い刀身には毒が仕込まれているが、武器としてはさほど強力な物ではない。しかし、多くの盗賊がこの短刀を捜し求めている。この短剣には盗賊を忍者に無条件で転職させる秘められた魔力が込められているからである。

□デモントゥース (Demons Tooth) >#6

 魔神の牙。最凶の魔神グレーターデーモンの牙から作り出したとされる短剣。刀身は牙のようにやや湾曲した円錐形をしており突き刺しにしか使用できない。刺した相手に麻痺の効果を与え、使用者には麻痺抵抗の効果がある。また魔神属に対して二倍打撃の効果がある。

□スプライツダガー (Sprite’s Dagger) >#8

 小妖精の短刀。小柄な体格のフェアリィ族の者だけが扱える小さな短刀。小さいながらも侮れない威力を発揮する魔法の短刀である。

□アセイミーナイフ (Athame Knife) >オリジナル

 魔女の短刀。黒い柄の両刃の短刀で、召喚の儀式において魔法円を描く際に用いられる。

□五虎退 (Gokotai) >オリジナル

 山城鍛冶、粟田口吉光の作。短刀の名手として知られる名工。名の由来は、足利義満が明に派遣した遣明使の使節が中国で虎の群れに襲われた際、この短刀で追い払ったという逸話による。その伝承によるものか、動物属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□アイシングダガー (Icing Dagger) >外伝2

 氷結の短刀。凍てついた氷のような刃をもつ短刀。ホビット族の者だけが扱える氷の精霊力を秘めた魔法の短刀である。

□シルバーダガー (Silver Dagger) >欠けた大地

 銀の短剣。退魔の魔力を備えた銀製の短剣であり、獣人、不死、魔神属の魔物に対して二倍打撃の威力を誇る。

□毒匕寒月刃 (Dubi−Hanyue−Ren) >オリジナル

 戦国時代の越の刀工、徐夫人の作刀した匕首。冷気を放つ隕鉄を鍛えた短刀で、毒で刃に焼きを入れたとされる。刺客、荊軻が秦の始皇帝の暗殺を試みた際に用いたと云う。

□バタフライナイフ (Butterfly Knife) >#3

 刃の根元を基点に柄がふたつに別れ、それらを回転させることによって刃をしまうことができる折り畳み式の短刀。熟練の使い手は刃を収めた状態から、即座に抜き身の状態にすることができる。そのときの様子はさながら蝶が羽ばたくように見えるため、“蝶のナイフ”の名をもつ。
 盗賊と司教を忍者へと無条件で転職させる神秘の力が込められている。

□ラスティロッド (Rusty Rod) >GBC#2

 錆びた棒。ぼろぼろに錆に冒され、元がどんなものであったのかさえ判別のつかぬ風化した短い鉄棒。武器としては、木の棒切れにも劣る役に立たない酸化鉄の塊である。しかし、忍者にしか解放できない秘めた力を備えており、ただの呪われた棒とは思えない節がある。

□魔刀正光 (Masamitsu!) >GBC#2

 妖しげな燐光を放つ魔性の短刀。悪の戒律をもつ忍者だけが扱うことのできる魔剣である。一説によれば、最高の暗殺者である“西風の称号(Master Westwind)”をもつ忍者が代々相伝してきた秘蔵の短刀とも言われるが、実物を目にしたものはいないため存在が疑問視されている。

□カリス・オブ・トゥルース (Kris of Truth) >#4

 真実のカリス。光を宿したクリスタルの刃をもつ短剣。この世界に君臨する偽りの神を殺すために鍛えられた“神殺し”の武器である。超常の存在たる神秘属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。また、あらゆる魔法を破壊する伝説の禁呪文アブリエルが封じられており、ただ1回だけその魔力を行使することができる。

□独鈷杵 (Vajra) >GBC#2

 東方から伝来してきた武器。短い柄の両端に硬く鋭い刃がついている独特な形状をしている。独特な体術を会得する修道僧たちの護身用に使用される。

□降魔杵 (Vajra of Anger) >TR1

 退魔調伏を生業とする修道僧たちに用いられる法具としての金剛杵である。握りの両端の刃は三又となっており、三鈷杵とも呼ばれる形状をしている。鬼神属に対して二倍打撃の効果がある。また、心霊術の召喚呪文ザカルディの行使が可能な上、召喚した鬼神属の制御を補助する効果がある。

□苦無 (Kunai) >外伝2

 東方から伝わった忍者専用の武器。短い柄から二等辺三角形の鋭く硬い刃が伸びており、柄頭には縄や鎖をつける為の鉄環がついている。恐ろしく軽く、素手と変わらない使い勝手で扱えるため、忍者特有の急所狙いの攻撃にも対応できる。そのため、使い手の斬り術を高める効果がある。

□スティック (Stick) >#6

 フェアリィ専用の短杖。小柄な彼らにも十分に取り回しができるように軽く丈夫に作られている。

□ピクシースティック (Pixie Stick) >#6

 小妖精の杖。秘められた魔力を解放することによって、魔術カティノの呪文を行使することができる。

□シルバーロッド (Silver Rod) >#3

 銀製の錫杖。大地の精霊力が込められており、秘められた魔力を解放すると法術マニフォの呪文を行使することができる。

□ナイトスティック (Night Stick) >#6

 夜の短杖。黒檀製の短杖。秘められた魔力を解放することによって、魔術ディルトの呪文を行使することができる。

□クリスタルワンド (Crystal Wand) >#6

 水晶の短杖。柄頭に水晶玉が嵌め込まれた短杖。水晶玉には透視の魔力が秘められており、魔力を解放することによって心霊術ディアフィックの呪文を行使することができる。

□リーデンロッド (Leaden Rod) >#3

 鉛の杖。鉛製の短杖。人捜しの呪いが秘められており、魔力を解放することによって法術カンディの呪文を行使することができる。

□アンバーロッド (Amber Rod) >#3

 琥珀の杖。柄頭に琥珀が嵌め込まれた短杖。琥珀には火炎の精霊力が込められており、その魔力を解放することによって魔術マハリトの呪文を行使することができる。

□ユームパウ (Ymmu’s Paw) >#7

 ユームの掌。黒檀のような漆黒の色合いの正体不明の材質で作られた掌を模した柄飾りをした短杖。その掌に触れると麻痺の効果をもたらす呪いが秘められている。

□フレイムロッド (Rod of Flame) >#1〜3、5

 杖頭に紅い宝珠の嵌め込まれた短杖。宝珠には火炎の精霊力が込められており、所持者の魔力を高めて火炎系呪文の威力を強化する。また、その魔力を解放することによって魔術ラハリトの呪文効果を引き出せる。

□ライトニングロッド (Rod of Lightning) >#5、6

 杖頭に黄色い宝珠の嵌め込まれた短杖。宝珠には雷光の精霊力が込められており、所持者の魔力を高めて電撃系呪文の威力を強化する。また、その魔力を解放することによって魔術ツザリクの呪文効果を引き出せる。

□フェアリースティック (Faerie Stick) >#6

 妖精の女王がもつといわれる強力な短杖。魔法の呪文は込められていないが、対象を石化させる魔力が込められている。

□スプライツロッド (Rod of Sprites) >#6

 小妖精の杖。姿隠しの魔法が込められており、心霊術レイマーの呪文効果が引き出せる。また、麻痺、石化に対する抵抗効果を備えている。

□ウェービングワンド (Wand of Weaving) >#6

 あやかしの短杖。秘められた魔力を解放すると、心霊術ザカルディの呪文効果を引き出せる。

□ジェイドロッド (Jade Rod) >#3

 翡翠の短杖。死の呪いが込められており、秘められた魔力を解放すると錬金術マトカニの呪文を行使することができる。

□ウィンターワンド (Winter Wand) >#6

 冬の女神の祝福を受けたヒイラギ製の短杖。所持者の魔力を高める能力があり、冷気系呪文の威力を強化する。また、魔術ラダルトの呪文効果が引き出せる。

□ウィンドワンド (Wand of Winds) >#7

 風の短杖。柄頭に青い宝珠の嵌め込まれた短杖。宝珠には風の精霊力が込められており、所持者の魔力を高めて烈風系呪文の威力を強化する。また、その魔力を解放することによって法術ロルトの呪文効果を引き出せる。

□ゴールデンロッド (Golden Rod) >#6

 黄金で作られた錫杖。装備者を石化から守る魔力が込められている。さらに所持者の魔力を高める効果があり、HP回復系呪文の威力を強化する。また、法術マディの呪文が封じられており、その呪文効果を引き出せる。

□ネクロロジーロッド (Necrology Rod) >#6

 復活の短杖。

□デヴィルスティック (Devils Stick) >ディンギル

 妖魔の短杖。杖頭に妖魔像が彫りこまれた黒檀製の短杖。攻撃した対象を混乱させる魔力が込められている。また、錬金術アリクスの呪文が封じられており、その呪文効果を引き出せる。

□ラジングワンド (Wand of Razing) >#6

 破壊の短杖。杖頭に不吉な色合いの深紅の宝珠が嵌めこまれている。宝珠には爆炎の魔力が込められており、所持者の魔力を高めて爆炎系呪文の威力を強化する。また、その魔力を解放することによって魔術ティルトウェイトの呪文効果を引き出せる。

□ミスティロッド (Rod of Mystery) >#6

 神秘の錫杖。所持者の精神力を高め、精神攻撃系呪文の威力を強化する。また、心霊術マシオスの呪文が封じられており、その呪文効果を引き出せる。

□ゴーストワンド (Wand of Ghosts) >#6

 幽霊の短杖。魔術の破邪呪文ジルワンが封じられており、その呪文効果を引き出せる。また、装備者をドレインから守る魔力が込められている。だが、体力を消耗する呪いが掛けられている。

□パンドラワンド (Pandora’s Wand) >#7

 パンドラの短杖。神話の時代、あらゆる災いを封じた箱を開けたとされるパンドラの名を冠する短杖。その名にふさわしく、女性のみが手にすることができ、様々な状態異常をもたらす。

□エンジェルスティック  (Angels Stick) >#6

 天使の短杖。柄頭に大理石製の天使像が飾られている。フェアリィ族専用の魔法の短杖で、不死、魔神属の魔物に二倍打撃の効果、さらに致死打撃と石化の魔力を備える。また、若干の魔法無効化の効果をもつ。

□コーパスケーン (Cane of Corpus) >#7

 短杖の先に鎌状をした死鉄製の穂先が取り付けられた異形の武器。フェアリィ族の忍者のみが装備できる伝説の武器である。本来はフェアリィ並みに小柄な体格の別種族によって使用されていた武器であったと推測されているが、詳しい経緯は分かっていない。力に溺れたフェアリィが求める得物としては、これ以上の武器は存在しないであろう。

 

■剣(Sword)■

□ショートソード (Short Sword) >#1〜6

 刃長60〜70cmほどの片手剣。重装歩兵が白兵戦になった際に使用した補助武器である。身幅が広く、剣先は鋭くなっており、乱戦での刺突に適している。逆腕にもつことも可能で、二刀流を目指す剣士の補助武装として使用されることも多い。

□ビッティングショートソード (Short Sword of Biting) >#1

 鋭い短剣。ランクとしてショートソード+1に相当する小剣で、非常に扱いやすい名剣である。

□ディスメイショートソード (Short Sword of Dismay) >#1

 幻滅の短剣。ランクとしてはショートソード−1に相当する小剣。呪われており、誤って手にしてしまうと、名前通りに幻滅することになるだろう。

□バゼラート (Baselerd) >外伝1

 柄頭が棒状に横に伸びており、鍔と平行して、その柄の形状がI字型になるのが特徴的な小剣。名の起源は、スイスのバーゼル(Basel)という街に由来するという説もある。

□ロバーズソード (Robber’s Sword) >#5

 盗賊の短剣。ランクとしてはショートソード+2に相当する小剣。盗賊が荒事に使うのに適した扱いやすい小剣である。

□ディザスターショートソード (Short Sword of Disaster) >#1

 破滅の短剣。ランクとしてはショートソード−2に相当する小剣。呪われており、所持しているだけで不幸に見舞われることだろう。

□グラディウス (Gladius) >オリジナル

 ラテン語で剣を意味する古代ローマ時代の軍団兵や剣闘士が用いた小剣。刃長50cmほどだが、剣身は幅広く肉厚で剣先は鋭く刺突に適している。投槍ピルムを投擲した後の白兵戦において用いられた。

□スティング (Sting) >外伝2

 “つらぬき丸”とも呼ばれるエルフ族の名工が鍛えた小剣。オーク殺しの魔力特性が込められており、小鬼属に対して二倍打撃の効果がある。また、付近にオーク(小鬼属)がいる場合、刀身を輝かせて持ち主に危機を知らせる。

□エヴィルショートソード (Short Sword of Evil) >#1、2、4

 悪の小剣。悪の戒律をもつ者にだけ扱える強力な魔法の小剣。ランクとしてはショートソード+3に相当する。補助武装としてはかなり優秀な逸品。

□スウィンギングショートソード (Short Sword of Swinging) >#2

 閃きの小剣。鍔元に翼の意匠が凝らされた小剣。疾風の呪いが施されており、素晴らしい速度で攻撃を繰り出せるため固有の攻撃回数が多い。ただし、攻撃に掛かりっきりとなり、隙が多くなるため防御力は低下する。

□エクセレンスショートソード (Short Sword of Excellence) >ディンギル

 最強の小剣。ランクとしてはショートソード+4に相当する代物である。補助武装としては最高級の逸品。

□ロビンソード (Robins Sword) >#5

 伝説の義賊ロビン・フッドが愛用したといわれる小剣。コマドリ(robin redbrest)の羽色の鮮やかな朱色の刀身をしており、そこからこの名が付けられたという説もある。

□雌雄剣 陰 (Luna Blade) >オリジナル

 雌雄一対剣の陰剣。刀身には水波模様が浮かんでいる。古代中国の伝説的な名剣、莫耶がオリジナルとされる。

□雌雄剣 陽 (Sol Blade) >GBC#2

 雌雄一対剣の陽剣。刀身には亀裂模様が浮かんでいる。古代中国の伝説的な名剣、干将がオリジナルとされる。

□ウィンドソード (Wind Sword) >外伝1

 風の剣。魔術師のみが扱える魔法の長剣である。荒事に慣れていない魔術師でも片手で扱えるほど軽いが、素晴らしい切れ味を誇る。刀身に込められた魔力を解放すると魔術マダルトの呪文が行使できる。

□アゾットソード (Azoth Sword) >オリジナル

 錬金術師のみが扱える魔法の長剣である。オリジナルは伝説の錬金術師パラケルススの帯剣していた長剣であり、彼はこの剣の柄頭に悪魔を閉じ込めていたという。この故事にあやかり、錬金術の召喚呪文ガルディが行使できる。また、召喚した魔法生物属の制御を補助する効果がある。

□グレートシーブスナイフ (Great Thief Knife) >GBC#3

 大盗賊のナイフ。片刃の小剣であり、隠密行動の妨げにならない。

□ヴァンパイアキラー (Bloodsucker) >ディンギル

 “吸血鬼殺し”の名をもつ小剣。不死属の魔物に対して二倍打撃効果をもつ。

□イーストウィンドソード (East Wind Sword) >#4

 緑色の刀身をもつ東風の剣。ドリームペインター寺院に納められた三本の魔剣のひとつ。他の二振りの魔剣とは、決して同時に現れることは無い。

□ウェストウィンドソード (West Wind Sword) >#4

 青色の刀身をもつ西風の剣。ドリームペインター寺院に納められた三本の魔剣のひとつ。他の二振りの魔剣とは、決して同時に現れることは無い。

□ドラゴンクロー (Dragon’s Craw) >#4

 黄金造りの柄に竜の爪を模した片刃の長剣。ドリームペインター寺院に納められた三本の魔剣のひとつ。他の二振りの魔剣とは、決して同時に現れることは無い。

□マジックソード (Sword of Magic) >#6

 純粋な魔力によって刀身を形成している魔力剣。魔力を威力に変換するだけに熟練の魔法使いであれば、その威力は下手な魔剣を凌ぐほどである。ただし、その制御は非常に難しく、この魔力剣を操れた魔法使いは決して多くは無い。現在、最強の魔法使いとされるゾーフィタスがその使い手として確認されている。

□レイピア (Rapier) >#6

 刺突に重きを置いた細身の剣。柄には手を防御する護拳が設けられている。軽装の者どうしの決闘を想定しており、軽量かつ俊敏な剣技の数々に対応する。都市で活動する盗賊や吟遊詩人が好んで使う。

□コリシュマルド (Colichemarde) >オリジナル

 刺突剣の一種。片手でも軽々と扱えるように、剣身が半ばから剣先にかけて、すぼまるように細くなっていくといった独特の形状をしている。名称は、発案者ケーニッヒスマルク伯爵の名をフランス語読みにしている。

□デスカベージョ (Descabello) >ND#1

 闘牛において長剣で仕留めきれなかった牛に止めを刺すのに用いられる十字剣。動物属に対して二倍打撃の効果がある。

□ハートソード (Sword of Hearts) >#6

 心臓破りの剣。その名の示すとおりに致死打撃の能力を備えた魔法の刺突剣である。

□ヴォーパルソード (Vopal Blade) >#7

 必殺の剣。ジャバウォック退治に用いられた必殺の魔剣。魔獣属に対して二倍打撃の効果がある。

□マキューシオブレード (Mercucio’s Blade) >#8

 伝説の吟遊詩人マキューシオが愛用したといわれる長剣。

□エルヴンソード (Elven Rapier) >GBC#3

 エルフ族に伝来する魔法の長剣。オーク殺しの魔力特性が込められており、小鬼属に対して二倍打撃の効果がある。また、付近にオーク(小鬼属)がいる場合、刀身を輝かせて持ち主に危機を知らせる。

□オリヴァーエストック (Estoc De Olivia) >#6

 伝説の弓使いオリヴィアが愛用したといわれる刺突剣。岩をも撃ち貫く威力を備えている。

□カットラス (Cutlass) >#6

 湾曲した刃をもつ片手で扱う長剣。刀身はやや短く、船などの狭い場所での使用に向いている。船乗りだけでなく、歩兵やマムルークなども良く使用した。

□ファルシオン (Falchion) >慈悲の不在

 蛮刀。ゲルマン民族の用いた大型ナイフ、スクラマサクス(Scramasax)から派生した片刃の剣。中世において、平民階級の者が携行することが許された武器として広く普及していた。

□サーベル (Sabre) >オリジナル

 騎兵刀。湾曲した刃をもつ片手で扱う長剣。馬上からの斬撃に適している。柄には手を防御する護拳が設けられている。

□シミター (Scimitar) >外伝2

 新月刀。ペルシア語で刀剣を意味するシャムシール(Shamshir)のことで、湾曲した細身の刀身をもつ鋭利な片刃剣である。十字軍の時代、インド産のウーツ鋼を用いたダマスカス製の剣は強靭かつ鋭利であると広く知られていた。

□柳葉刀 (Liuye Dao) >外伝2

 中国武術で用いられる幅広の刀身をした湾刀。その重量と遠心力を活かした斬撃によって威力を発揮する。

□ラマダンシミター (Ramadan Scimitar) >TR1

 断食月の新月刀。ラマダンとはムスリムの義務のひとつ断食(サウム)を行う期間で、イスラム暦で第九月を指す。ラマダンは新月に始まり、次の新月で終わるため、新月刀に掛けて名付けられたようだ。

□ダムンドカットラス (Cutlass of the Damned) >#8

 死者の曲刀。古代の墳墓に埋葬された死者の副葬品として納められた青銅の剣。

□タルワール (Talwar) >オリジナル

 インドで作られた騎兵刀。刀身には良質なウーツ鋼(ダマスカス鋼)が使われ木目のように美しい刃紋が浮かび、強靭かつしなやかで素晴らしい切れ味を誇る。ムガル帝国で用いられ、遠くトルコやモンゴルまで広がった。

□オクチャブリシャシュカ (Oktyabre Shashka) >TR1

 十月のシャシュカ。シャシュカとは中世よりカフカス地方で使用されてきた騎兵刀である。鍔のない片刃の湾刀で、柄が非常に短く片手で使うことを前提としている。コサック騎兵の使用した騎兵刀として知られる。

□エメラルドシミター (Scimitar of Emeralds) >オリジナル

 翠玉の新月刀。黄金作りの柄に、エメラルドのビーズが散りばめられている。ペルシアの伝説の英雄アミール・アルサランの佩剣シャムシール・エ・ゾモロドネガル(Shamshir−e Zomorrodnegar)がオリジナルとも云われる。魔神属に対して二倍打撃の効果を持ち、さらに魔眼の影響から身を守ることができる。

□ズルフィカル (Zulfiquar) >オリジナル

 カリフの聖剣。切っ先が二股に分かれた新月刀。預言者ムハンマドの従弟で、養子でもある第4代正統カリフ、アリーの佩剣とされる。秘められた魔力を解放すると、無条件で君主に転職することができる。東部教国においては“教主”の象徴として扱われている。

□インフェリアーソード (Inferior Sword) >#6

 粗悪な剣。作りが粗く刃もまともに研がれていない粗悪な代物である。オークなどの小鬼属が良く得物にしている。

□ロングソード (Long Sword) >#1、2、4〜6

 刃長80〜100cmほどの片手で扱う長剣。馬上からの斬撃や突撃時の刺突に適しており、主に騎兵によって使用された。戦士や君主が最初に手にするもっとも基本的な武器のひとつ。

□ブロードソード (Broad Sword) >#3、6

 段平。刃長70〜80cmほどの片手で扱う長剣。刀剣の中でも特に幅広の剣という訳ではないが、レイピア全盛の時代において、それと比較して広い剣身であることからそう呼ばれた。柄には手を防御する護拳が設けられている。

□バスタードソード (Bastard Sword) >#6

 斬撃にも刺突にも適した片手半剣。斬撃には片手で、刺突には両手で扱えるように柄が長くなっている。13世紀頃から登場し、特にドイツ、スイス地方で使用された。

□ストライキングソード (Sword of Striking) >#6

 この世界でもっともよく見かける魔法の長剣。攻撃を命中しやすくする呪いが掛けられており、非常に扱いやすい。

□スライシングソード (Sword of Slicing) >GBC#1〜3

 切り裂きの剣。ランクとしてはロングソード+1に相当する長剣。切れ味を強化した魔法の長剣である。

□スウィッシュソード (Sword of Swishes) >GBC#1〜3

 なまくらな剣。ランクとしてはロングソード−1に相当する長剣。その刃はまともに研がれていない粗悪品である。

□レイディングソード (Sword of Lading) >#6

 重い剣。まともに研がれてもいない無骨な鉄の塊だが、その自重から振り回すだけで充分な威力をしめすだろう。人食い鬼などの巨人属が好んで使う無骨な武器である。

□マクアフィテル (Maquahuitl) >オリジナル

 平たい棍棒の縁に黒曜石の刃を嵌め込んだ木剣。黒曜石は割ると非常に鋭い破片となり、鋭利な切れ味を示す。鉄器のなかったアステカ帝国では、精鋭であるジャガーの戦士の武器として用いられた。

□サフィシエントソード (Sufficient Sword) >#3、7

 段平+1。ランクとしてはブロードソード+1に相当する長剣。切れ味を強化した魔法の長剣である。

□スラッシングソード (Sword of Slashing) >GBC#1〜3

 真っ二つの剣。ランクとしてはロングソード+2に相当する長剣。さらに切れ味を強化した魔法の長剣である。

□コロデッドソード (Corroded Sword) >ディンギル

 錆び付いた剣。ランクとしてはロングソード−2に相当する長剣。刀身は赤錆に覆われており、まともに斬ることはできない。

□マムブレード (Mum Blade) >#3、8

 段平+2。ランクとしてはブロードソード+2に相当する長剣。さらに切れ味を強化した魔法の長剣である。

□ワースレイヤー (Slayer of Weres) >#1〜2

 獣殺しの剣。獣人属(ワークリーチャー)と呼ばれる治癒力に長けた化け物を効率よく葬るために作られた魔法の長剣。剣身には獣人属の不死性を断つ魔力を備えた銀が熔かしこまれている。獣人属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□フレイムタン (Flame Tongue) >#3

 炎の段平。剣身に炎の魔法文字が刻まれた魔法の長剣。火の精霊力が封じられており、無制限に魔術ハリトの呪文を行使できる。また、竜属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□ブラックブレード (Black Blade) >#5、6

 腐敗の漆黒剣。剣身に腐敗の呪いが付与されており、斬りつけた相手に毒効果を与える。また、自らを振るう主にさえもその呪いは影響を及ぼし、常時的に毒状態となる。

□ウルフバート (Ulfberht) >オリジナル

 中世スカンジナヴィアで用いられたヴァイキングソードの名剣。インド産のるつぼ鋼によって鍛えられた長剣で、純度の高い炭素鋼によって作られた刃は、非常に強靭かつ柔軟で、敵の楯や鎧を容易に貫通した。鍔元の剣の平には“+VLFBERH+T”と銘が刻まれており、剣の製作者の名前と推測されている。

□エンチャンテッドソード (Enchated Sword) >#8

 魔法の剣。付与魔術師によって、ダイヤモンドの騎士の魔剣ハースニールを模して造られた魔法の長剣。残念ながら、そこまでの性能は再現できなかったようである。しかし、失われた付与魔術の書と魔力を秘めた宝石を手にすることができれば、さらに高い性能の魔剣へと変化する可能性を秘めている。

□ファイアーソード (Sword of Fire) >#5〜6、外伝1

 炎の剣。剣身に常に炎を纏わせた魔法の長剣である。剣に込められた魔力を引き出すことによって、魔術マハリトの呪文を行使できる。

□ブレードカシナート (Blade Cusinart) >#1、2、4、6

 名匠カシナートによって作られた長剣。特殊な配合によって合金された地金を、東方の刀に近い鍛造法によって打ち上げて作られている。現在もなお脈々とカシナートの名を継ぐ刀工によって打ち続けられている。しかし最近では、先端にスクリューが付いたミキサー紛いの代物であるとの説が流布して、戦士たちを不安がらせている。

□ワーストソード (Worst Sword) >ディンギル

 最悪の剣。呪われた剣で、命中精度は著しく低く、防御度にも影響を及ぼす、正に最悪の剣である。誤って秘められた魔力を解放すると、生命力が低下する上に加齢してしまう。

□スウィンギングソード (Sword of Swinging) >#2

 閃きの剣。鍔元に翼の意匠が凝らされた長剣。疾風の呪いが施されており、素晴らしい速度で攻撃を繰り出せるため固有の攻撃回数が多い。

□ストームブリンガー (Stormbringer) >外伝1

 嵐を呼ぶ剣。付与魔術師によって創られた魔法の長剣であり、漆黒の刀身にはびっしりとルーン文字が刻まれている。異次元の伝説の魔剣を模して創られたが、そこまでの性能は再現できなかったようである。独自の意思をもっており、血を求めて一人でに舞い上がって襲い掛かってくることがある。

□エヴィルソード (Sword of Evil) >#1、2

 悪の長剣。悪の戒律をもつ者にだけ扱える強力な魔法の長剣。ランクとしてはロングソード+3相当に値する。

□アイシクルブレード (Icicle Blade) >慈悲の不在

 氷の刃。エンチャンテッドソードにアイスストーンを組み合わせ、エンチャントメントブックの魔力を解放することによって作成される。刀身が透き通った氷で作られた魔法の長剣。剣に込められた魔力を引き出すことによって、魔術ダルトの呪文を行使できる。

□オブシディアンソード (Obsidian Sword) >オリジナル

 黒曜石の剣。黒曜石を削りだして作られた石剣。黒曜石は割ると非常に鋭い破片となることから先史時代より石槍や石鏃などの石器として利用されてきた。この剣はその鋭利さを維持したまま打撃に耐えられるよう魔法で強化されている。鉄器のない新大陸において、先住民である獣人族の戦士たちに用いられている。

□デモンズベイン (Demonsbane) >#8

 退魔の剣。悪魔の勢力との闘いに一命を捧げた退魔騎士たちに支給される特別に聖別された長剣。魔神属の魔物に対して二倍打撃の効果を持つ。

□マスターソード (Long Sword +5) >#2、外伝3

 達人の長剣の名を冠す魔法の長剣。ランクとしてはロングソード+5に相当する代物である。威力を上げるために刀身はやや長めに仕上げられ、片手で扱ってもぞっとするほどの切断力を誇る。

□ソウルスティーラー (Soul Stealer) >#5

 呪われた魔剣。“魂を奪うもの”の名に相応しく、斬りつけた者の精力を奪い、麻痺させる効果をもつ。それだけでなく所有者の精力をも削りとる呪力をもつ。

□セントバスタード (Saint Bastard) >#6

 聖なる片手半剣。聖別された長剣であり、不浄の魔物を祓う魔力を備えている。不死属の魔物に対して二倍打撃の効果を持つ。

□ファング (Fang) >#6

 黒竜の牙を削りだして鍛え上げたという魔剣。竜属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□斬妖剣 (Zhanyao−Jian) >オリジナル

 妖怪を斬るために作られた魔剣。エンチャンテッドソードに陰陽石を組み合わせ、エンチャントメントブックの魔力を解放することによって作成される。鬼神属と精霊属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□インスタキラー (Instakiller) >#8

 即死の剣。小柄な体格のフェアリィ族の者だけが扱える小さな剣。湾曲した刀身の曲刀で、突きには向かずかすめ斬るように使う。身のこなしの素早いフェアリィ族の戦士の手にかかると恐るべき威力を発揮する。

□アヴェンジャー (The Avenger) >#6

 復讐者と呼ばれる魔剣。漆黒の刀身は常に紅い燐光で包まれている。所有者の憎悪に呼応し、所有者が復讐を誓った対象に対峙した時、本当の力を発揮すると云われる。

□ホワイトソード (White Sword) >#7

 純白の剣。まるで象牙のような純白の刀身をもつ長剣。

□ムーンライトソード (Moonlight Sword) >エンパイア

 月光剣。純白の刀身は常に青い燐光で包まれている。エンチャンテッドソードにムーンライトストーンを組み合わせ、エンチャントメントブックの魔力を解放することによって作成される。

□ヴェスパーソード (Sword of Vesper) >オリジナル

 宵の明星の剣。宵の明星とは、夕暮れにひときわ輝いて見える金星の異名である。明け方ないし夕方にのみ見え、太陽や月に次いで明るく見える星である金星は各地で古くから神格化されてきた。創造神に挑んで地獄の闇に墜とされた天使ルシファー(Lucifer)を意味する。その刀身は常に黄金の燐光に包まれている。エンチャンテッドソードにヴェスパーストーンを組み合わせ、エンチャントメントブックの魔力を解放することによって作成される。

□ブラッドサッカー (Blood Sucker) >GBC#2

 血塗られた魔剣。一度鞘から抜かれると、必ず誰かの命を殺めなくては鞘に収まらないとされる魔剣。ダインと呼ばれたドワーフ鍛冶師の呪いが込められたダインスレヴ(Dainsleif)がオリジナルとも云われる。

□ティルフィング (Tyrhung) >NAL#5

 破滅の魔剣。敵にも使い手にも等しく破滅をもたらすという魔剣。戦闘の開始時に使い手の指定した属性(神秘属を除く)の魔物に対して二倍打撃の効果を具えるという特殊能力をもつ。しかし、この剣を装備したままに戦死した場合、その蘇生率を妨げるという特性も併せもつ。まさに破滅の魔剣と呼ぶに相応しい剣である。

□ヴァローソード (Sword of Valor) >外伝4

 勇者の剣。黄金作りの柄で、柄頭には聖遺物が収められているという。フランク帝国(西ローマ帝国)を建国した英雄王シャルルマーニュの十二臣将、筆頭騎士ローランの佩剣デュランダル(Durandal)がオリジナルとも云われる。

□ラスティブレード (Rusty Blade) >外伝2

 錆付きし刃。ぼろぼろに錆に冒され、元がどんな剣であったのかさえ判別のつかぬ風化した刀身。武器としては、木の棒切れにも劣る役に立たない酸化鉄の塊である。しかし、君主にしか解放できない秘めた力を備えており、ただの呪われた剣とは思えない節がある。

□ベイキングブレード (Blade of Baking) >外伝2

 灼熱の刃。人間族の君主にしか装備できない火の精霊力を秘めた強力な魔剣。突きには向かない丸みを帯びた切っ先をもつ独特の形状だが、その刀身は常に高熱で赤熱し、触れるものすべてを灼き斬る凄まじい力を秘めている。しかし、残念ながらこの魔剣が発見されたという話は聞かれない。もっとも、同時に奇妙な噂も流れている。犠牲を払う勇気を持つならば、朽ちた刃は蘇る……と。

□オーディンソード (Odin Sword) >#5

 武神の魔剣。異界より招聘された武神オーディンの神具のひとつ。出現した時代、場所によってその形状は変わり、グラム(Gram)、バルムンク(Balmung)、ノートゥンク(Notung)といった様々な異称で呼ばれてきた。武神によって認められた君主のみが扱えるといわれ、その威力はひとたび振るえば山をも断つとすら比喩されるほどである。この世界に伝わる最強の魔剣のひとつ。

□草薙剣 (Murakumo) >NAL#5

 天叢雲剣。天皇の皇位継承の証とされる霊剣。素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した時に、その尾から取り出されたという。素盞嗚尊から天照大神に献上され、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊に三種の神器のひとつとして継承された。垂仁天皇の御世に、伊勢神宮の巫女、倭姫命より東征に向かう日本武尊に手渡されている。その後、熱田神宮に収められたとも治承寿永の乱の末、壇ノ浦に沈んだともされ、正真の行方は判っていない。

□アロンダイト (Aroundight) >囚われし亡霊の街

 湖の騎士の剣。円卓の騎士で最強と謳われた湖の騎士ランスロット卿が湖の乙女から授かった聖剣とされる。しかし、王妃グェネヴィアとの不義が露見した際に戦友であった円卓の騎士をこの剣で斬ってしまったため、呪いを受けてしまったと云われる。その呪いを払うことができれば、かつての聖なる輝きを取り戻すことができるのだが……。

□フューリーブレード (Fury Blade) >旅人の財産

 憤怒の刃。遥か古代に隕鉄から生成された黒く輝く金属ガルヴォルン(Galvorn)を鍛え上げた魔剣。この剣を鍛えた鍛冶師の暗い情念が宿っており、この剣に斬られた者にも使い手にも等しく破滅を与えると云う。

□ハースニール (Hrathnir) >#2

 ダイヤモンドの騎士の魔剣。魔神殺し。その斬撃は風も切り裂くと云われる、世界に一振りしか存在しない唯一無二の存在である。独自の意思を有しており、世界の危機に際してのみ出現するという。自らを扱うに相応しいかを試すために、英雄たらんとする候補者に立ち塞がると云われる。

□ダイヤモンドソード (Diamond Sword) >GBC#1〜3

 ダイヤモンドの剣。伝説の“ダイヤモンドの騎士”の魔剣ハースニールを模して造られた魔法の長剣であり、ほぼその性能を再現している。エンチャンテッドソードにグリーンダイヤモンドを組み合わせ、エンチャントメントブックの魔力を解放することによって作成される。

□中庸剣 (Sword of Neutral) >オリジナル

 世界の均衡を保つために存在する強力な武器。別名、神鎚の剣とも呼ばれる。世界の理を忘れ、他の種族を脅かすに至った存在に対し、戒めの鉄鎚を与えんがために出現すると云われる。

□ライトソード (Sword of Ligth) >GBC#3

 光の剣。世界に択ばれた英雄のみが扱うことのできる強力な武器。この世界最強の魔剣のひとつである。世界の均衡を傾げる存在を討滅するためのみに顕現する。超常の存在たる神秘属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□マーキュリックライトソード (Mercuric Light Sword) >#7

 偽りの光の剣。別の世界の技術で作られた光の剣。どのような意図によって作られたのかは定かではないが、オリジナルのライトソードに匹敵する威力を発揮する。この世界には本来存在しない機械属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□エナジーソード (Energy Sword) >オリジナル

 かつて惑星ロストガーディアで高度な文明を築いていたヘラゾイド族の開発した超兵器。高エネルギーを力場で制御して刀身を形成した魔力剣である。起動させるには高出力なリアクターが必要となる。

□クレイモア (Claymore) >#6

 鋭利な刃を備えた両手剣。刀身に対して垂直に伸びた鍔先についた複数の環からなる飾りが特徴的である。スコットランドの精鋭ハイランダーたちが用いたことで有名な長剣。

□ツヴァイハンダー (Zweihander) >#6

 刃長120〜150cmにも及ぶ長大な両手剣。刀身の根元にはリカッソと呼ばれる握りが設けられ、柄と共に両手で持って剣を振るう。ドイツ傭兵ランツクネヒトが好んで使用したことで知られる。

□フランバージ (Flamberge) >#6

 波状をした独特の刃をもつ両手剣。優美な外見とは裏腹に、波打った刃は斬撃によって傷口を広げ、容易に治らない傷を与える。

□ドラゴンスレイヤー (Dragon Slayer) >#1、2、6

 竜殺しの魔剣。巨大な竜を屠るために鍛えられた魔法の大剣であり、硬い鱗を貫くために頑丈な作りをしている。竜属に対する二倍打撃の効果をもつ。

□リッツシュヴェールト (Richtschwert) >TR1

 斬首刀。罪人の処刑執行時に使用された両手剣。本来戦闘に用いるものではないので、刺突のための切っ先がないのが特徴である。

□ジャイアントソード (Giant’s Sword) >#8

 巨人の長剣。巨人属が用いる武骨な長剣。用いるには相当な腕力が必要だが、振り回されたこの巨大な鉄塊はかなりの威力をしめすだろう。

□アイスブランド (Ice Blande) >オリジナル

 氷の魔剣。蒼い剣身には常に霜が降り、冷気を漂わせている。氷の魔法文字が刻まれた刀身の魔力を解放することによって、魔術ダルトの呪文を行使できる。なお、ブランド(Blande)とは“剣”を指す古英語である。

□オウガバスター (Ogre Buster) >GBC#1、3

 巨人殺しの魔剣。巨大な体躯を誇る巨人属を斃すために鍛えられた魔法の大剣であり、長大な剣身をもつ。巨人属に対して二倍打撃の効果がある。

□モウニングブレード (Mourning Blade) >TR1

 嘆きの刃。漆黒の刀身をもつ長大な長剣。志半ばで戦死した戦士たちの怨念を浴びた武具を鋳溶かして鍛えた魔剣であり、所持する者の体力を根こそぎに奪いつくす強力な呪いが掛かっている。その呪いを一身に浴びることによって、闇騎士に転じることができる。

□カリバーン (Caliburn) >外伝1、2

 戴冠の聖剣。司教府が厳重に保管している聖なる剣であり、約束されし未来の王に捧げられると伝承されている。秘められた魔力を解放すると、無条件で君主に転職することができる。。かつてイングランドの英雄王アーサー・ペンドラゴンが、岩に突き刺さったこの宝剣を引き抜き、王に即位した故事による。

□エクスカリバー (Excaliber) >#6

 伝承のみに語られる王者の聖剣。未だかつて、その姿を見た者はいないとされる。神に選ばれた勇者のみが手にすることができるという。この世界に伝わる最強の剣のひとつ。あらゆる状態異常から使い手を守り、手にするだけで体力を回復させる魔力を備える。

□エンシェントソード (Ancient Sword) >オリジナル

 古代の魔剣。未だ鉱床すら発見されていない稀少金属を精錬し、高度な魔道冶金技術によって鍛造した最高の魔法の長剣である。刀身には魔力を増幅させる魔法文字がびっしりと刻まれており、所有者の魔法威力を高める効果がある。

□刀 (Katana) >#5、6

 打刀。いわゆる日本刀であり、佩用する際は鞘のまま、反りを下にして腰帯に指す。刃長は大体二尺三寸(約69.7cm)前後。本来は歩兵である足軽の武装であったが、合戦の様式が騎射戦から集団戦に移行する南北朝騒乱期以後、上級武士も使用するようになった。

□脇差 (Wakizashi) >#6

 打刀の一種で刃長が一尺六寸(約48.5cm)前後のものを脇差と呼ぶ。戦場における白兵戦、組み討ち用の補助武器として使用された。また逆腕で扱うことも可能で、二刀流の剣士たちの補助武装として使われることも多い。

□飾太刀 (Kazatachi) >オリジナル

 儀礼用の太刀。本来は公卿が宮中での儀式の際に儀仗用に佩く太刀であったが、転じて主に陰陽師が着用する。全体的に細身で刀身に反りはほとんどつかない。唐鍔と呼ばれる独特の鍔を用いる。

□忍者刀 (Ninjato) >#6

 忍者の使用する忍び道具としての刀。刃長は一尺八寸(約54.5cm)前後で反りはない。鍔はやや大きめで、護拳としての役割だけではなく、壁を登る際に刀を立て掛けて、鍔に足を掛けて飛び上がるなどの用途も想定している。

□サイ (Sai) >#6

 東方から伝来した忍者専用の暗器。三又の突き刺し専用の武器で、左右に張り出した枝で相手の攻撃を受けることができる。

□太刀 (Tachi) >アスタリスク

 平安後期から鎌倉時代の騎馬武者が佩用した日本刀。太刀は打刀と違い、鞘に付けた足金物に緒をつけて、刃を下に向けて腰に佩く。馬上からの斬撃を想定しており、反りが深く、刃長も長く二尺六寸(約78.8cm)前後のものが多い。

□狒々切千杷丸 (Hihikiri) >オリジナル

 猿神退治の名刀。名の由来は、小者に作刀を頼まれた刀匠が薪一杷につきを鎚一打という条件で了承したところ、薪千杷目にして打ち上がったためという。後に主人に暇を出された小者は、故郷に帰る際にこの千杷丸をもって猿神退治を行った。そのため、動物属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□桃木剣 (Tao−Mujian) >オリジナル

 桃の霊木を削りだして作られた木剣。あらゆる邪気や悪霊を祓う霊剣である。不死属の魔物に対して二倍打撃の効果を持つ。

□菊御作 (Kikuichimozi) >BUSIN

 後鳥羽上皇が自ら選抜した御番鍛冶に打たせ、御所を警護する北面の武士たちに下賜した名刀。銘はなく、後鳥羽院の紋である十六弁菊紋のみが刻まれている。厳選された名工の手による太刀であり、使い手の斬り術を高める効果がある。

□孫六兼元 (Magoroku) >オリジナル

 美濃関鍛冶の名工、孫六兼元の作。兼元は末関物を代表する刀工であり、特に二代目が通称“孫六兼元”として知られ名工として名高い。孫六兼元は古刀最上業物と評されている。焼刃はいわゆる三本杉として知られる特徴ある刃文となっている。

□小太刀 (Wakizashi+1) >#6

 刺刀とも馬手差とも呼ばれた合戦での組み打ちを想定した刀身の短い太刀。刃長は二尺(約60.6cm)前後で、後世の脇差と同じ役割で使用された。

□兜割 (Kabutowari) >外伝4

 捕具の一種。太刀の攻撃を防ぎつつ、相手を捕縛するための武器。脇差ほどの大きさで、湾曲した刀身を持つが刃は付けられていない。敵の斬撃を受け止めるために重ねは厚く、手元には枝鉤が付いている。
 そのため、この武器を使っている場合、「斬り術」による致死攻撃は発生せず、相手を気絶させることができる。

□無銘業物 (Master Katana) >#5

 無銘ながら切れ味の素晴らしい名剣。一説によると相模の刀匠、五郎入道正宗による作とも云われる。相州伝を確立した名工として名高い正宗だが、在銘の作は少ない。

□山姥切長義 (Yamanbakiri) >外伝4

 備前長船長義の作。信州戸隠山中で山姥を斬ったことからこの名がつけられた。その伝承から、巨人属に対して二倍打撃の効果がある。

□雷切丸 (Raikiri) >囚われし亡霊の街

 相州伝と思われる無銘の太刀。目貫飾りから“千鳥”とも呼ばれた。九州の名族大友氏に仕える部将、戸次鑑連(道雪)が若い頃に落雷に遭い、その際にこの太刀で雷神らしきものを斬ったことから“雷切”の名で呼ばれることとなった。その伝承から、精霊属に対して二倍打撃の効果があり、また電撃に対する高い耐性を備える。

□奈良物 (Dull Katana) >外伝4

 奈良刀。数打ちの粗悪な刀を指す。奈良(大和)は律令時代から刀剣の産地のひとつであったが、慶長以降は名工に恵まれずに京鍛冶に圧倒され、やがて束刀、数打刀の代名詞として定着してしまった。

□にっかり青江 (Nikkari) >オリジナル

 備中青江派の作と思われる無銘の脇差。ある侍が使いのために夜半に荒野を抜けると奇妙な女に呼び止められる。化生と思い定めて斬りつけると女はにっかりと不気味な笑みを残して消えたという。翌朝、帰り道にその場を検分したところ、首の落ちた古びた石塔が転がっていたという。斬った化生の女の笑顔から“にっかり”の名がつけられた。この伝承からか、魔法生物属に対して二倍打撃の効果がある。

□火車切広光 (Kashakiri) >オリジナル

 相模の刀工、広光の作。広光は正宗晩年の弟子とも貞宗の弟子ともいわれ、相州伝の沸の妙を活かした皆焼という新たな作風を創始した。この脇差は越後上杉家に伝来し、人の亡骸を盗み去るという妖怪、火車を斬ったと伝えられる。この伝承によるものか、獣人属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□雪篠小篠 (Ozasa) >オリジナル

 伊豆国北条の荘官、犬川家に伝わる雪篠両刀の打刀。犬川家の断絶によって、様々な持ち主の手に渡った流転の名刀。目貫は臥龍の、縁には雪持ち笹の金細工が施されている。

□雪篠落葉 (Ochiba) >オリジナル

 伊豆国北条の荘官、犬川家に伝わる雪篠両刀の脇差。犬川家の断絶によって、様々な持ち主の手に渡った流転の名刀。目貫は臥龍の、縁には雪持ち笹の金細工が施されている。

□朝嵐勝光 (Asaarashi) >オリジナル

 備前長船勝光の作。名の由来は西園寺公経の詠んだ歌「はげしくも落ちくるものか冬山の、雪にたまらぬ峰の朝風」から、その切れ味になぞらえて付けられた。片手打ちに適した刃長二尺(60.6cm)の短い打刀であり、逆腕での使用が可能である。

□二つ銘則宗 (Norimune) >外伝4

 備前福岡一文字派の祖、則宗の作。黒漆塗の革包に山吹色の糸巻の革包太刀拵えで、金物に笹竹紋が施されていることから“笹丸”とも呼ばれる。則宗は後鳥羽上皇の御番鍛冶筆頭に挙げられた名工であり、特に十六弁菊紋を許されたことから、その作は俗に“菊一文字”と称される。

□九字兼定 (Kanesada) >アスタリスク

 美濃関鍛冶の和泉守兼定の作。同じ関鍛治、孫六兼元と並び称される名工。特に二代目兼定は名工の誉れ高く、銘の定の字がウ冠に之を書く独特の字体から、通称“之定”と呼ばれる。銘に“臨兵闘者皆陣烈在前”の魔除けの九字が切られていることから“九字兼定”の名で呼ばれる。

□水神切兼光 (Suijinkiri) >オリジナル

 備前長船派の刀工、兼光の作による打刀。ある侍が台風の折、堤防を検分した時に大波を斬ったところ、水が引いて洪水を免れたという逸話から“水神切”と呼ばれる。この伝承によるものか、海棲生物属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□小龍景光 (Kagemitsu) >オリジナル

 備前長船景光の作。はばき元に見事な倶梨伽羅龍の刀身彫りがあることから名付けられた。後世に磨り上げられ、龍が半身ほど柄に隠れてしまい、まるではばき元から覗いているように見えることから“覗き龍景光”とも呼ばれる。南朝方の義将、楠木正成の佩刀と伝わる。

□髭切文寿 (Head Hunter) >ディンギル

 河内源氏に伝来する宝剣。後三年の役の際、八幡太郎義家が陸奥舞草の刀匠、文寿に鍛えさせた二振りの太刀のひとつ。試し切りに捕虜を斬った際に、首を落とすと同時に髭まで切り落としたことから“髭切り”の異名をもつ。鎌倉幕府滅亡の際に、失われたとされる。
 髭切りの名に相応しく、使い手の斬り術を高める効果をもつが、同時に不運をもたらす呪いを秘めている。

□膝丸文寿 (Hizamaru) >ガルヴァンの酢漬け男

 河内源氏に伝来する宝剣。後三年の役の際、八幡太郎義家が陸奥舞草の刀匠、文寿に鍛えさせた二振りの太刀のひとつ。試し切りに捕虜を斬った際に、首を落とすと同時に跪いた両膝まで切り落としたことから“膝丸”の異名をもつ。
 膝丸の名に相応しく、使い手の斬り術を高める効果をもつが、同時に不運をもたらす呪いを秘めている。

□黒作大刀 (Black Japaned) >外伝2

 奈良から平安時代初期ごろまでの律令軍団、主に健児たちによって使用された直刀。飾り気の無い無骨な実戦刀であり、鞘を黒漆で塗っていることから黒作大刀の名が付けられた。太刀に移行する以前の直刀であり、刀身に反りはなく、断ち切りより刺突に適している。そのため、侍以外のクラスも装備が可能である。オリジナルは陸奥国に居住していた蝦夷の賊主、悪路王を討伐した征夷大将軍、坂上田村麻呂の佩刀ともされる。

□大般若長光 (Dai−Hannya) >慈悲の不在

 備前長船派の刀工、長光の作。足利将軍家に伝来した名刀。名の由来は、銭六百貫とされた破格の代付を大般若経六百巻に掛けたため。

□新藤五国光 (Kunimitsu) >ディンギル

 北条氏に招聘された山城伝粟田口派の名匠、左近国綱の実子、国光の作による脇差。名物“会津新藤五”をはじめとする山城伝の作風を継承した短刀を数多く手がけた。

□小烏丸天国 (Kogarasumaru) >外伝2

 伊勢平氏重代の宝剣。大和の伝説的な刀工、天国の作と伝わる。通常片刃である日本刀としては珍しく、切っ先から峰の半ばまで両刃となった異形の太刀。余五将軍平維茂が信州戸隠山中で鬼女に襲われ、その毒気によって昏倒した際に、手にした小烏丸がひとりでに刃を向けて敵を寄せ付けなかったと伝えられる。それ故か固有の攻撃回数が多く、またディアルコの呪文が行使できる。

□童子切安綱 (Doujikiri) >外伝2

 天下五名剣の一振り。伯耆の刀工、大原安綱の作。“童子切”の名は、盗賊として京洛を騒がせ大江山に居を構えた鬼の一党の頭目、酒呑童子討伐の際に、源頼光がこの太刀で童子の首を刎ねたために名づけられた。その名の通り鬼神属の魔物に対して二倍打撃効果がある。また河内源氏伝来の宝剣に相応しく、使い手の斬り術を高める効果ももつ。

□大典太光世 (Oodenta) >外伝4、ディンギル

 天下五名剣の一振り。筑後の刀工、三池典太光世の作。加賀大納言利家の三姫が病に伏せた際に、太閤豊臣秀吉より守り刀として貸し出されたところ、姫の病は快癒したことからそのまま下賜され、前田家の家宝となった。魔を払うというその故事から、魔神属の魔物に対して二倍打撃効果を持ち、HP吸収に対する耐性、HP回復効果を備える。

□数珠丸恒次 (Juzumaru) >オリジナル

 天下五名剣の一振り。備中の刀工、古青江恒次の作。日蓮上人に護持刀として寄進された。上人は身延山開山の折にこれを腰に佩き、柄に数珠を掛けていたことから“数珠丸”の名で呼ばれることとなった。

□獅子王 (Shishiou) >GBC#3

 鵺落としの英雄、源三位頼政の佩刀。頭は猿、胴は虎、手足は狸、尾は蛇といった特徴を備えた化獣、鵺を一矢にて射落とした頼政の武威を継承したのか、魔獣属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□七星剣 (Shichiseiken) >GBC#3

 刀身に北斗七星を象嵌した大刀。剣先は両刃で、刀身は片刃の大刀である。破邪の力が宿っており、不死属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□抜丸真守 (Nukemaru) >オリジナル

 伊勢平氏重代の宝剣。伯耆の刀工、大原真守の作。初めはこの太刀を立て掛けた大木が立ち枯れしたために“木枯”と呼ばれていた。これを手に入れた刑部卿忠盛が六波羅池殿にて昼寝していた際に、水辺から忍び寄った大蛇に対して枕元に置かれたこの太刀がひとりでに抜け、刃を向けて寄せ付けなかったことから“抜丸”と名付けられた。その伝承からか竜属と魔法植物属の魔物に対して二倍打撃の効果を備える。

□鶴丸国永 (Tsurumaru) >オリジナル

 山城の刀工、五条国永の作による太刀。号の鶴丸は、その拵えに鶴紋が蒔絵で施されていたためとも云われる。秋田城介安達家に伝来する名刀だったが、霜月騒動で北条得宗家によって安達家は滅ぼされてしまった。一説によると時の執権北条貞時は、この刀を得るために安達貞泰の墓を暴いたともされる。この不吉な逸話からか、呪われてしまっている。

□大通連 (Dai−Tsuren) >オリジナル

 伊勢鈴鹿山に棲む鬼女、鈴鹿御前が佩いていたという魔剣。両鎬造りで無反りの刃長三尺一寸(約94cm)もの大太刀である。鈴鹿御前はこの太刀を神通力によって自在に扱ったとされる。その伝承から女性のみが扱うことができる。

□小通連 (Shou−Tsuren) >オリジナル

 伊勢鈴鹿山に棲む鬼女、鈴鹿御前が佩いていたという魔剣。両鎬造りで無反りの刃長二尺三寸(約70cm)もの小太刀である。鈴鹿御前はこの太刀神通力によって自在に扱ったとされる。その伝承から女性のみが扱うことができる。

□桑名打 (Fake Muramasa) >エンパイア2

 村正の贋作。伊勢桑名の刀工、三品広房の作。広房は古刀写しの名人として名高く、その村正写しは真作にも迫るとも云われた。幕末期の動乱に際して、刀の需要が高まり、多くの刀工が古刀の贋作作りに手を染めていた。広房もまた、末備前を中心に古刀の贋作を数多く打ち、それらは“桑名打”と呼ばれた。しかし、贋作とはいえ名工である広房は技量を惜しみなく注ぎ、この桑名打は古刀を凌ぐ斬れ味を示したため、評判を呼び「本物以上の偽物」とも呼ばれたという。特に広房が偽銘ではなく、自らの銘を刻んだ村正写しは、世に在る村正写しの中でも最高傑作とされ、真作にも劣らぬ会心の作である。

□骨喰藤四郎 (Yoshimitsu) >欠けた大地

 山城鍛冶、粟田口吉光の作。短刀の名手として知られる名工。足利将軍家に伝わる薙刀直しの脇差で、骨に染み入る冷気を帯びることから“骨喰”の名で呼ばれる。その異名に相応しく、使い手の斬り術を高める効果をもつ。

□小豆丸 (Azukimaru) >囚われし亡霊の街

 小柄な体格のフェアリィ族のために鍛えられた小さな打刀。小さいながらも鋭い切れ味を誇り、刃の上から小豆を落とすと二つに断ち切れたことから小豆丸の名で呼ばれる。一説によると一寸法師が鬼退治に用いたものとされる。

□鬼切安綱 (Onikiri) >オリジナル

 伯耆の刀工、大原安綱の作。摂津源氏の祖、源満仲の依頼によって打たれた二振りの太刀のひとつ。“鬼切”の名は、源頼光の郎党、渡辺綱が一条戻り橋の袂で遭遇した鬼神、茨木童子の腕を切り落としたことに由来する。その名の通り鬼神属の魔物に対して二倍打撃効果がある。また源氏伝来の宝剣に相応しく、使い手の斬り術を高める効果ももつ。
 なお、この鬼切は太刀でありながら逆腕での使用が可能である。南北朝騒乱の頃、南朝方の将新田義貞が、右に鬼丸、左に鬼切の二刀を振るった故事によるもの。

□鬼丸国綱 (Onimaru) >オリジナル

 天下五名剣の一振り。山城鍛冶、粟田口国綱の作。北条得宗家に伝来する宝剣。執権北条時頼が小鬼の悪夢に悩まされていたとき、刀がひとりでに抜けて、傍らの香炉に象嵌された鬼を切ったという。以後、時頼は悪夢に悩まされることはなくなった。この伝承によるものか、不浄の不死属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□三日月宗近 (Mikazuki) >オリジナル

 天下五名剣の一振り。三条小鍛冶宗近の作。刀身に三日月の打ち除けが多くみられることからこの名で呼ばれる。天下五名剣の中で最も美しいとされ、名物中の名物と称えられる。宗近は稲荷明神の相槌によって刀を鍛えたという伝説が残されており、能の演目「小鍛冶」で今日に知られている。

□鬼神大王波平行安 (Kishin−Daiou) >オリジナル

 薩摩の刀工、波平行安の作。なぜか奥能登外浦にこの波平行安にまつわる伝説がある。老鍛冶が美しい一人娘の婿取りに一晩に千本の刀を鍛える条件を出したところ、ひとりの若者がそれに応じた。作刀する姿を覗くなと言い残して鍛冶場に入った若者は凄まじい速さで刀を鍛え始める。恐れをなした親子が密かに鍛冶場を覗くと、そこには一心不乱に刀を鍛える鬼の姿があった。正体を見られた鬼はひと振りの刀を残して姿を消したが、その刀には“鬼神大王波平行安”との銘が切られていたとされる。鬼の鍛えた刀に相応しく、鬼神属と竜属の魔物に対して二倍打撃の効果をもち、また所有者に火炎への耐性を与える。

□村雨丸 (Muramasa Katana) >#5

 関東公方足利家に伝わる伝家の宝剣。殺気を含んで抜き放てば切っ先より露が滴り、さらに刃が血に濡れると村雨のように露がほとばしり、決して切れ味を落とさないという名剣。結城合戦の乱戦の最中において失われたという。

□妙法蓮華経 (Muramasa Blade!) >#1〜2、#6

 名物、妙法村正。伊勢の刀匠、千子村正の作。刀身に倶利伽羅竜が彫られ、茎に“妙法蓮華経”と刻まれていることからこの異称が付けられた。その切れ味たるや凄まじく、流水に浮かべた木の葉すら触れるだけで両断したという逸話が残されている。そのあまりの切れ味に魅せられた歴代の持ち主が、次々と血腥い所業に走ったために、“妖刀村正”の異名で呼ばれることとなる。

□野太刀 (Nodachi) >#6

 徒歩持ちの大太刀。南北朝騒乱期に己の剛力や武勇を誇示しようとする荒武者たちに使われた大太刀であり、全長五尺(150cm)を越える。

□苗刀 (Miao Dao) >オリジナル

 倭寇が使っていた太刀をもとに明代から製造された長大な倭刀。明軍を苦しめた倭寇の装備や剣術に対抗するため、明の将軍、戚継光によって軍の制式装備として導入された。

□斬馬刀 (Zanbatou) >オリジナル

 騎馬武者を切り倒すために長大な刀身をもった野太刀。実際に騎馬を斬りたおすことは至難であり、本来はこの時代に多用されるようになった長柄武器の柄を切り落とすのに使用された。

□厳流長光 (Monohoshizao) >エンパイア

 備前長船派の名工、左近将監長光の作。刃長三尺三寸余(約100cm)もの長大な刀身をもつ大太刀であり、もはやその間合いは槍に匹敵する。巌流佐々木小次郎はこのような大太刀を好み、飛翔する燕をも斬る“燕返し”あるいは“虎切刀”とも呼ばれる絶技を振るったとされる。

□阿蘇蛍丸 (Kunitoshi) >外伝4

 山城の刀工、来国俊の作。刃長三尺三寸四分余(約101.3cm)の大太刀。南北朝騒乱の折、とある豪傑が乱戦で存分に振るいぼろぼろに刃こぼれをおこしたが、夜更けに蛍火のような燐光を放ち、一晩経つとまるで研ぎ直したかのように再生していたという。そのことから“蛍丸”の名で呼ばれる。その伝承によるのか、所有者のHPを自然回復させる効果をもつ。

□同田貫正国 (Doudanuki) >アスタリスク

 肥後菊池の刀工、同田貫正国の作。作風としては、装飾性を一切排して、質素かつ実戦本位の頑丈な作りをしていることで知られる。遥か後世の明治19年、紀尾井町の伏見宮貞愛親王邸への明治天皇の行幸に際して、直心影流の剣客、榊原鍵吉が同田貫の打刀を用いて鉢試しを行い、明珍作の筋兜に斬り込みを入れたことで、その切れ味と強度が実証された。

□備前長船兼光 (Kanemitsu) >外伝4

 備前長船派の刀工、兼光の作による大太刀。古刀最上大業物に挙げられる名工。鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて作刀しているが、南北朝時代の延文年間に打った太刀は特に評価が高く、俗に“延文兼光”として珍重された。この“延文兼光”は、いずれも身幅が広く、刃長三尺(約90cm)を超える豪壮な大太刀であり、その素晴らしい切れ味から最上大業物とされる。

□猿猴虎徹 (Kotetsu) >WS#1

 新刀の大業物。長曽祢興里入道虎徹の作。その刀は興里の存命中から贋作が出回るほどに評判が高く、良く斬れることで有名だった。古物商に持ち込まれた猿猴と銘打たれた刀には、不気味な猿の刀身彫りがされており、誰も買い手が付かなかったという。幕末の侠客、国定忠治は度量を見せてそれを買い求めた。後に目利きに調べさせたところ、虎徹の真作であったという。侠気によって名刀を得たという逸話である。

□大包平 (Ookanehira) >オリジナル

 古備前派の名工、包平の作。同じ古備前鍛冶の助平、高平と並び称され、俗に古備前三平とも呼ばれる。刃長二尺九寸四分(89.2cm)の豪壮な大太刀だが、重ねは薄く、驚くほどに軽いことからその作りの確かさが知れる。童子切安綱と並び、日本刀の最高傑作と称される名刀である。

□鍔鳴 (Dai Katana of Singing Death) >オリジナル

 鍔鳴りの太刀。無銘ながら刀身三尺(約90cm)にも及ぶ豪壮な大太刀。鋳鉄製の鍔に施された透かし彫りが風笛となっており、上段からの鋭い踏み込みによる一撃を繰り出すと、さながら風が鳴ったかのような鋭い音を発する。そのため、風切の太刀とも呼ばれる。

□籠釣瓶 (Ura Muramasa) >エンパイア

 吉原百人斬り事件にて用いられた妖刀村正。下野の豪農、佐野次郎左衛門は江戸の吉原で逢った花魁八ツ橋に惚れ、通いつめて身請けしようとするが、八ツ橋には既に情夫がおり愛想を尽かされる。面子をつぶされ狂気した次郎左衛門はこの籠釣瓶で八ツ橋や情夫をはじめとする関係者をことごとく斬り殺し、「ハテ籠釣瓶はよく切れるなあ」と笑ったという。名の由来は、籠で出来た釣瓶のように水も留まらぬ切れ味から。

 

■戦斧(Battle Axe)■

□ハンドアックス (Hand Axe) >#6

 手斧。鉈代わりに使われることの多い小型の片手斧で、物を切ったり削ったりする大工道具としても使用される。

□ウォーアックス (War Axe) >#6

 戦闘用に作られた片手用の戦斧。斧頭は一点に打撃を集中しやすくするために半円形をしている。ドワーフの戦士が好んで使うことが多い。

□ブージ (Bhuji) >オリジナル

 インド西部のシンダ地方で用いられた騎兵用の戦斧。柄の先にナイフ状の斧頭が取り付けられている。

□クリーバー (Cleaver) >#8

 大型の肉切り包丁。本来は家畜の解体などに用いる大型の包丁である。

□鎌 (Kama) >オリジナル

 草刈り鎌を戦闘用に転用したものだが、刃は定寸より大きく重ねは厚く頑丈に作られている。鎌は農民が日常的に用いている刃物であり、携行していても怪しまれないため、農民に変装した忍者が好んで用いる。

□オーガレスブレード (Ogress Blade) >外伝4

 鬼女の鉈。山野に棲む山姥が好んで用いる大型の肉切り包丁。

□シルバーアックス (Silver Axe) >慈悲の不在

 白銀の戦斧。斧頭は聖別した銀器を鋳溶かして作られている。不浄の不死属や邪なる獣人属の魔物を屠るために作り上げられた聖なる武器である。

□アンホーリーアックス (Unholy Axe) >#3

 邪悪の斧。禍々しいまでに磨き抜かれた白銀の戦斧で、斧頭には逆十字(Dog Cross)が刻まれている。悪の戒律を持つものだけが扱える武器であり、強力な打撃力を誇る魔性の武器である。

□サイレントアッシュ (Silent Hache) >TR#2

 無音の戦斧。斧頭に沈黙の魔法文字が刻まれた魔法の戦斧。秘められた魔力を解放すると、法術モンティノの呪文が行使できる。

□ビペニンス (Bipennis) >#6

 両刃の戦斧。名称の由来はラテン語で“両方”との意で、名の通り柄の両側に斧刃が付けられている。柄の中ほどの部分は、棒を束ねたようになっており、重さを増すことによって威力を高めようとしている。

□ブルズアックス (Bull’s Axe) >ND#1

 猛牛の斧。シャインカー戦士の得物として用意された漆黒の戦斧。牛頭戦士の烙印を受けた者だけが装備できる。

□コンクァラー (The Conqueror) >NAL#5

 征服者の斧。戦士専用の重戦斧であり、強打に適した重厚かつ巨大な斧頭を備えている。

□クルセイダーズウォーアックス (Crusader’s 2H Axe +1) >#7

 十字軍の戦斧。司教府の要する僧兵騎士団「紅十字騎士団(Red Cross Crusaders)」の制式装備として知られる。紅十字騎士団の騎士たちは高い士気と練度、質の高い装備から、十字軍最強の軍団として異教徒たちに恐れられた。

□ブラッドクリーバー (Blood Cleaver) >欠けた大地

 血塗れの鉈。南方暗黒大陸の樹海で発見された黒い大鉈で、その地の異教の儀式において、生贄を屠るために使用されていた。生贄の血を存分に吸ったその刃は魔力を蓄えており、動物属と精霊属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□ニュームーンアックス (New Moon Axe) >ND#1

 新月の斧。持つ者の意のままに宙を舞う魔法の戦斧。牛頭戦士の烙印を受けた神女のみが装備することができる。その起源は地中海クレタ島に勃興したミノア文明にて崇められた地母神信仰の象徴である両刃斧(Labrys)であるという。

□グリムエッジ (Grim Edge) >欠けた大地

 無慈悲の刃。悪の戒律の者が扱うと威力をさらに発揮する魔法の戦斧。

□デストラクション (The Destruction) >GBC#3

 死と破壊をもたらすために存在する凶器。まるで硬い岩盤を削いで造ったような刃をもった斧とも剣ともつかない武器である。金属とも石とも見えるしかしとてつもなく硬く重い材質でできており、その自重を活かした重い斬撃はいかなるものも必ず破壊できるだろう。ただし、その長大すぎる形状と、とてつもない重量からこの武器を扱える強者は滅多にいない。刀身には法術の殺戮呪文バカディが封じられており、任意に解放することができる。

□アダマンテインハルパー (Adamantine Harpa) >オリジナル

 金剛の鎌。刀身が鎌のように大きく湾曲した形状をしており、刀身の内側に刃がある武器。湾曲した刃を引っ掛けて力任せに引き斬る。神話の時代、農耕神クロノスによって天空神ウラヌスを去勢する際に用いられた神器がオリジナルとも云われる。

□バトルアックス (Battle Axe) >#3、6

 両手持ちの重戦斧。かなりの重量があり、使いこなすには筋力が必要だが、自重を威力に乗せた一撃はかなりの切断力を誇る。力自慢のドワーフの戦士たちに愛用されることが多い。

□バルディッシュ (Berdysh) >外伝2

 主に東欧で使用された戦斧で、特にモスクワ大公家の軍隊の主兵装として知られている。大型の三日月状の斧頭がその半ばまで柄に留められており、残り半分はまるで切っ先のように突き出しているため、斬撃だけでなく刺突にも対応できる。

□ダルアックス (Dull Axe) >外伝4

 壊れた戦斧。斧頭がまともに研がれておらず切れ味の鈍い戦斧。武器としては格段に劣る代物である。

□ビーストスレイヤー (Beast Slayer) >#8

 獣殺しの斧。

□ウッドマンズアックス (Woodsman’s Axe) >#8

 木樵の斧。木を伐り倒すのに適した重厚な斧。

□鉞 (Masakari) >オリジナル

 東方の戦斧。斧頭は大きく、さらに肉厚になっており、筋力に優れたものが扱えば必殺の威力を発揮する。まれに剛力を誇るドワーフ侍などが使用することがある。なお南北朝騒乱期には、実際に合戦で使用された。

□グレートアックス (Great Axe) >外伝4

 両手持ちの重戦斧。やや長めの柄の先に半月状の斧頭が付いており、その反対側は金鎚のようになっていてバランスを取る錘として機能する。

□デスアックス (Axe of Death) >#6、ディンギル

 死の大斧。漆黒の材質不明な重く硬い素材によって創られた大型の戦斧。その重い斬撃は、一撃で敵を絶命させることがある。しかし、呪われており手にしているだけで体力を奪われてしまう。秘められた魔力を解放すると、魔術モーリスの呪文が行使できる。

□リッパー (The Ripper) >#8

 切り裂きの斧。鋭利な刃を備えた戦斧。

□エーシアーブレード (Blade of Aesir) >#6

 氷の刃。透き通った、まるで氷のような刃をもつ戦斧。この刃は冷気を帯びていて、魔力を解放することによって魔術マダルトの呪文を行使できる。

□赤龍 (Kintoki’s Axe) >外伝4

 公時の斧。巨大かつ肉厚な斧頭をもつ大鉞。柄は堅い樫の老木を削りだし、斧頭は吉備の砂鉄を素材に鍛え上げた逸品である。源頼光の郎党、通称“頼光四天王”の一人、坂田公時の愛用した鉞がオリジナルとされる。公時の幼名は金太郎といい、山姥によって育てられた怪童であったという逸話をもつ。

□デモリッションアックス (Great Axe +5) >ディンギル

 破壊の戦斧。戦士が装備できる最上級の戦斧。この斧で破壊できないものは、迷宮の壁ぐらいだろう。ただし、あまりにも長大な形状かつ、とてつもなく重いことから、この斧を扱える強者は滅多にいない。

□ドワーヴンアックス (Dwarven Axe) >外伝2

 金剛の戦斧。ドワーフ族に伝わる大地の精霊力を秘めた伝説の武器。重厚かつ鋭利な刃を具えた重戦斧であり、熟達したドワーフ戦士の手によって振るわれた際には、恐るべき威力を発揮する。

□ハンマー (Hammer) >#6

 金槌。大工仕事や鉱山の砕石作業などに用いられる道具。

□ウォーハンマー (War Hammer) >#6

 戦闘用に作られた戦鎚。鎚頭の片側が鋭く尖っており、より強力な打撃を与えられるようになっている。堅い甲冑の上からでも衝撃を与えられるために、中世後期の戦場で多用された。

□マイナーズピック (Miner’s Pick) >#6

 鉱夫の鶴嘴。鉱夫が鉱石を掘り出すときに使用する道具。脆い岩壁ならば突き崩すことができるだろう。

□ジャイアントスレッジ (Giant Sledge) >#6

 巨大な金鎚。人食い鬼などの巨人属が好んで使う無骨な大金鎚。用いるには相当な腕力が必要だが、振り回されたこの巨大な鉄塊はかなりの威力をしめすだろう。

□ベク・ド・コルバン (Bec de corbin) >#6

 その名称はフランス語で“カラスの嘴”という意である。名の通り鳥の嘴のような形状をした鎚頭をしている。一点に集中した衝撃は装甲越しにも相当な打撃を与える。

□掛矢 (Kakeya) >オリジナル

 堅い樫の木で作られた大型の木槌。杭打ちや扉を打ち破る際に用いられる。まれに剛力を誇るドワーフ侍などが使用することがある。

□ボークハンマー (Hammer +1.5) >#6

 ボーク(Bork)と呼ばれる小型だが凶暴な巨人属のモンスターが所持していることで有名な戦鎚。小振りだがかなり強力な武器であり、補武器としても使えるため非常に有用である。

□バルカンハンマー (Vulcan Hammer) >#6

 鍛冶の神バルカンの名を冠した魔法の金鎚。多くの鍛冶師たちが求めて止まない逸品であるが、冒険者たちが探し求める強力な武器でもある。打撃力もさることながら、封じ込められた魔力を引き出すことによって、魔術マハリトの呪文を行使できることも魅力のひとつである。

□玄翁 (Gennou) >オリジナル

 殺生石退治の金槌。鳥羽上皇をたぶらかした玉藻前は妖狐の正体が露見して、逃れた先の那須で討たれたが、その死体は殺生石と化して毒気を放ち、人々や生き物の命を奪い続けたという。その噂を聞きつけた僧、源翁心昭によって金槌で打ち砕かれ、退治されたという。その伝承から、魔法生物属の魔物に対して二倍打撃の効果と、所持者を毒から完全に守る効果がある。

□シルバーハンマー (Silver Hammer) >#5

 白銀の戦鎚。魔法で強化された銀製の硬く鋭い鎚頭を備えており、装甲越しにも強力な打撃を与えることができる。

□ゴールデンマトック (Golden Hammer) >ディンギル

 黄金のつるはし。魔法で強化された黄金製の鎚頭を備えた戦鎚。魔法生物属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□ブレイジングハンマー (Blaziong Hammer) >旅人の財産

 灼熱の金鎚。ドワーフ族に古来より伝わる金鎚。この金鎚で鍛えられた鋼は素晴らしい品質となるとされ、多くの鍛冶師が捜し求めていると云う。

□ムジョルニアハンマー (Mjollnir Hammer) >外伝1

 雷神トールの祝福を受けた戦鎚。伝承において数多くの巨人たちを屠った威力は健在で、その武威を受け継いだこの武器も巨人属の魔物に対して絶大な威力を発揮する。封じられた魔力を解放することによって魔術ラザリクの呪文を行使できる。

 

■棍棒(Mace & Flail)■

□スタッフ (Staff) >#1〜6

 長さ100〜120cm程度の丈夫な木製の杖。

□スタッドリィスタッフ (Staff+1) >#2

 魔法によって硬度を強化された儀杖。護身用としては気休め程度の装備である。

□アイアンスタッフ (Staff of Iron) >#1〜2 

 鉄製の柄飾りを施された儀杖。魔術モグレフの呪文が付与されており、魔力を解放することによって呪文を行使することができる。

□フレイムスタッフ (Staff of Flame) >#1〜2

 炎の杖。柄頭に琥珀の飾られた杖。秘められた魔力を解放すると魔術マハリトの呪文が行使できる。

□スタッフマギクス (Staff Magicus) >#6

 魔法使いの杖。柄頭に宝珠を握った手を模した飾りがついている。秘められた魔力を解放すると魔術コルツの呪文が行使できる。

□ムーンステーブ (Stave of Moons) >#6

 月の杖。柄頭に銀製の三日月の飾りが施されている。秘められた魔力を解放すると錬金術カティクレアの呪文が行使できる。

□ドライアディックスタッフ (Dryadic Staff) >#6

 木精の杖。木の精が宿る樫の老木を削り出して作られた。秘められた魔力を解放すると心霊術レイマーの呪文が行使できる。

□サイレンススタッフ (Staff of Silence) >#1〜2

 沈黙の杖。沈黙をもたらす魔力が封じられており、法術モンティノの呪文が行使できる。また所持者に沈黙から守る抵抗の効果がある。

□シェパードクルーク (Shepherd Crook) >#3

 羊飼いの杖。善の戒律を持つ者だけが扱える杖。動物属に対して二倍打撃の効果を持つ。ただし、武器としては非力である。

□ライティングスタッフ (Staff of Lighting) >#2、外伝2

 先端部の水晶の飾りに魔法の光を封じ込めた光の杖。光の魔力を解放することによって法術ロミルワの呪文を行使できる。また不死属に対して二倍打撃の効果がある。

□ウィッチステーブ (Stave of Witches) >#6

 魔女の杖。先端が二股に分かれたトネリコの杖。秘められた魔力を解放すると魔術モーリスの呪文が行使できる。

□デモンサモナースタッフ (Staff of Demon Summoner) >外伝2

 魔神使いの杖。魔神召喚の魔力が封じられた杖であり、魔術ソコルディの呪文が行使できる。また召喚した魔神属の制御を補助する効果も備えている。

□ネクロマンサースタッフ (Staff of Necromancer) >外伝2

 死人使いの杖。死人召喚の魔力が封じられた杖であり、法術バモルディの呪文が行使できる。また召喚した不死属の制御を補助する効果も備えている。

□スターズステーブ (Stave of Stars) >#6

 星の杖。柄頭に星の炎を宿した宝玉が嵌め込まれている。秘められた魔力を解放すると魔術ラハリトの呪文が行使できる。また所持者の魔力を高めて、火炎系の攻撃呪文の魔法威力を高める効果がある。

□メイジスタッフ (Mage Wand) >#2、ディンギル

 魔術師の杖。柄頭に二羽の鴉が留まっている飾りがついている。魔術の神である武神オーディンの使い魔フギン(思考)、ムニン(記憶)を表しているという。所持者の魔力を高めて、すべての系統の攻撃呪文の魔法威力を強化する効果がある。また秘められた魔力を解放すると、所持者のすべての系統のMPを全快させることができる。

□キュアリングスタッフ (Staff of Curing) >#2、ディンギル

 癒しの杖。柄頭に再生を意味する円環の飾りがついている。所持者の魔力を高める効果があり、HP回復系呪文の威力を強化する。また、法術マディアルの呪文が封じられており、その呪文効果を引き出せる。さらに所持者のHPを自然回復させる効果がある。

□ウォータースタッフ (Staff of Water) >#5、ディンギル

 水の杖。四大精霊のひとつである水の精霊力が込められた儀杖。柄頭に嵌められた青い宝珠には水の精霊力が込められており、所持者の魔力を高めて冷気系呪文の威力を強化する。また、その魔力を解放することによって錬金術マダルクアの呪文効果を引き出せる。

□デススタッフ (Staff of Death) >ディンギル

 柄頭に死神の鎌を連想させる禍々しい飾りのついた漆黒の儀杖。攻撃した対象に石化の呪いを与える。また、即死の呪いが込められており、法術バディの呪文が行使できる。ただし、持っているだけでHPを消耗させる呪いが掛かっている。

□サーペントコイル (Coil of the Serpent) >#7

 蛇の杖。柄頭にとぐろを巻いた蛇を象った飾りを施された儀杖。攻撃した対象に毒の呪いを与える。また、毒雲の呪いが込められており、錬金術グレニクアの呪文が行使できる。ただし、持っているだけでHPを消耗させる呪いが掛かっている。

□ラムバススタッフ (Rammbus Staff) >#6

 雄羊の儀杖。柄頭に雄羊の角を象った飾りを施された錫杖である。また所持者の魔力を高めて、神聖系の魔法威力を強化する効果がある。また、その魔力を解放することによって法術バディアルマの呪文が行使できる。

□レイジングスタッフ (Staff of Raising) >#2、ディンギル

 再生の杖。柄頭に無限蛇(Ouroboros)、つまり己の尾を噛んで輪となった蛇を模った飾りが付けられている。意味するところは永遠であり、死の淵から再生をもたらす魔力が込められている。その魔力を解放することによって一度だけ法術最高の蘇生呪文カドルトが行使できる。また、所持者に致死攻撃に対する耐性を与える。

□シンダーブルーム (Chinder Bloom) >慈悲の不在

 燃え殻の箒。焼け焦げた粗末な箒だが、素晴らしい魔力を秘めている。秘められた魔力を解放することによって、蘇生の失敗から灰化してしまった者を蘇らせることができる。

□鹿角杖 (Deer Cane) >旅人の財産

 柄頭に鹿角の飾りを施された長杖。阿弥陀聖とも呼ばれた空也上人が携えていた杖がオリジナルともされる。

□ミステリーツィッグ (Mystery Twig) >GBC#2

 神秘の小枝。神々と契約しなかったことによって太古からの魔力を備え続けたヤドリギで作られた短杖。強力な魔力増幅力をもっており、所持者の魔力を飛躍的に高める。すべての系統の攻撃呪文の魔法威力を強化する効果がある。

□グレートメイジスタッフ (Grate Mage Wand) >ディンギル

 偉大なる魔術師の杖。トネリコの老木を削りだして作りだされた魔法の触媒としては最高級の魔杖。秘められた力を解放することによって魔法強化の力を使用することができる。また、魔法無効化の魔力とあらゆる状態異常に対する抵抗の効果をもつ。

□ブラックハンド (Staff of Black Hand) >オリジナル

 黒い手の杖。柄頭に怪しい黒い手を象った飾りを施された儀仗。最高位の妖術師が所有していた呪われた杖であり、持っているだけでHPを消耗させる呪いが掛かっている。

□パストラルスタッフ (Pastoral Staff) >オリジナル

 司教杖。古代イスラエルの指導者モーセが、神の啓示によって掲げた青銅の蛇(Nehushtan)を模った意匠の杖である。

□12スターズスタッフ (Stave of 12 Stars) >#7

 12星杖。柄頭に六芒星の意匠を施した儀杖。六芒星の各先端に表と裏それぞれに色とりどりの宝石が12個嵌め込まれている。強力な魔力増幅の能力を備えており、すべての系統の攻撃呪文の魔法威力を強化する効果がある。また秘められた魔力を解放すると、所持者のすべての系統のMPを全快させることができる。

□スタッフ・オブ・ニルダ (Staff of Gnilda) >#2

 精霊神ニルダの加護を受けた神秘の品。ありとあらゆる害悪から持ち主を守る至宝の品。未だ鉱床すら発見されていない希少金属を精錬して作られており、柄頭から石突に至るまで精巧な飾り細工が施されている。聖都リルガミンの守護の要として、市の中央に築かれたニルダ神殿に奉られていたとされるが、リルガミン王国の滅亡とともに失われてしまった。

□クラブ (Club) >#6

 棍棒。堅く丈夫な木材を削り出し、適度な太さと長さを備えた丸い棒。武器としては最も基本的かつ古いもので、原始時代から現代に至るまで使用されている。

□ウォーセプター (War Sceptre) >#6

 指揮杖。柄頭には軍権の象徴として象牙製の鷲の小像が飾られている。本来は軍隊の指揮官が前線での指揮のために使うものだが、柄は鉄製で護身用の武器としても用いられる。

□メイス (Mace) >#1〜6

 鎚矛。柄棒の先端に金属製の多段鍔や棘のついた星球を取り付けた強化棍棒。聖水撒き棒に見立ててホーリーウォーター・スプリンクラー(Holy Water Sprinkler)とも呼ばれるが、実際に撒き散らすのは血肉や脳漿である。剣呑な武器だが、戒律から長剣の使用できない武僧たちの武器として多用されている。

□パウンディングメイス (Mace of Pounding) >#1、2

 粉砕の鎚鉾。ランクとしてはメイス+1に相当する。いかにも剣呑な形状の鎚頭であり、強力な打撃を与える。

□ミスフォーチュンメイス (Mace of Misfortune) >#1、2

 災いの鎚鉾。ランクとしてはメイス−1に相当する。幸運から見放されたように攻撃が当たらなくなる呪いが掛けられている。

□パワーメイス (Mace of Power) >#1、2

 力の鎚鉾。ランクとしてはメイス+2に相当する。

□モービドメイス (Morbid Mace) >#1、2

 病める鎚鉾。ランクとしてはメイス−2に相当する。所持しているだけで体力を奪う呪いが掛けられている。

□マスタードメイス (Mustard Mace) >#6

 芥子の鎚矛。鎚頭に麻痺の呪いが込められており、敵に打撃を加えると麻痺効果を与える。秘められた魔力を解放すると錬金術カニクレアの呪文が行使できる。

□メイドゥンヘッド (Maiden Head) >#6

 処女であること、あるいは処女膜を意味する名をもった鎚矛の一種。鎚頭が勃起した陰茎を模した形状をしており、古代の性器崇拝の祭器と思われる。その名残か、秘められた魔力を解放すると法術マツの呪文を行使できる。

□ジャイアントクラブ (Giant’s Club) >#3、ディンギル

 巨人の棍棒。巨人属の大腿骨を加工して作った巨大な棍棒である。同属である巨人属に対して二倍打撃の効果がある。

□メイス・プロ・ポイズン (Mace Pro Poison) >#2、外伝2、ディンギル

 蛇革が柄に張り込まれた鎚矛の高級品。見るからに相手の血肉を抉りだしそうな鋭利なスパイクが打撃部に突出している。所有者を毒から完全に守る効果をもつ。また、昆虫属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□ダイヤモンドアイズ (Diamond Eyes) >#6

 鎚頭が削りだされたダイヤモンドの結晶でできている鎚矛。通常のダイヤモンドは衝撃に弱いが、魔法で強化されているため強力な打撃が行える。打撃の際、その魔力によって、攻撃した対象を麻痺させることがある。

□プリーストメイス (Priests Mace) >#2、ディンギル

 特別に聖別された鎚矛。不死属に対して二倍打撃の効果がある。また護身の加護の力が込められており、法術バマツの呪文が行使できる。

□モーラー (The Mauler) >#8

 “打ち砕くもの”の名前を冠した鎚矛。その名前の通りに剣呑な形状をした鎚頭を備えており、振るえば相応の威力を発揮する。

□ブランドブローチ (Broach of Brand) >欠けた大地

 烙印の焼鏝。異端審問会において異端者と認定された者に罰としての烙印を押すために用いられた焼鏝。

□ルビーメイス (Mace of Darkness) >GBC#3

 紅玉の鎚矛。黒檀のような漆黒の色合いの正体不明の材質で作られた鎚矛で、鎚頭には大きな紅玉が飾られている。魔神属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□七支刀 (Paekche Sword) >TR1

 刀身の両側に左右それぞれ三つの枝刃をもつ長剣。大和朝廷の武器庫である石上神宮に納められていた祭祀剣。そのために、不死属の魔物に対して二倍打撃を与え、さらにHP回復呪文の威力を高める効果をもつ。

□ハーキュリアンクラブ (Herculean Club) >オリジナル

 ヘラクレスの棍棒。伝承において多くの魔物を退治してきた威力は健在で、その武威を受け継いだこの武器も魔獣属や巨人属に対して絶大な威力を発揮する。しかし怪力を誇ったヘラクレスの武器だけに、長大かつ重く使いこなすのは難しい。

□モンストランス (Monstrance) >#6

 “聖体顕示台”の名を冠した長柄武器。本来は名の示すように聖体を収め、信者たちに顕示するための長杖であったが、いつしか武僧たちの使用する打撃武器となってしまった。

□ホーリーバッシャー (Holy Basher) >#5〜6、外伝2

 破邪聖杖。聖職者用に聖別された長柄武器。本来は高位の聖職者が聖祭において威儀を整えるための儀杖であったが、武僧たちの武器となってしまった。司教府の命によって諸国を巡業する司祭が、目印として聖旗を吊るしたこの破邪聖杖を携行することがある。

□金砕棒 (Kanasai−Bo) >慈悲の不在

 樫の棍棒を装鉄し鉄鋲で打って補強した、俗に“鬼の金棒”と呼ばれる武器である。南北朝の騒乱期には、力自慢の荒武者や僧兵たちによって用いられた。

□シルバーベル (Silver Bell) >欠けた大地

 白銀の鐘。柄頭に白銀の鐘の吊るされた儀仗。本来は高位の聖職者が聖祭において威儀を整えるための儀杖であったが、武僧たちの武器となってしまった。

□ブラックステイク (Holy Stake of Wood) >#6

 地脈を殺すために大地に穿つ真鉄製の杭。真鉄は精霊力を強く阻害するために、特殊な呪法とともにこの鉄杭を地脈に打ち込むと、その地を流れる精霊力を絶やし、文字通り死の大地にすることができる。当然のことながら、禁忌に触れる邪法であり、王国群にてこの呪法を行おうとすれば、かならず司教府から追討されることになる。
 地脈、すなわち大地の命の流れを断つこの鉄杭には、超常の存在である神秘属に対して二倍打撃の効果がある。

□鈎 (Gou) >オリジナル

 東方の武術で使用する特殊な武器。先の曲がった鉤の握り手部分に月牙と呼ばれる三日月状の刃を取り付けた武器。先端の鉤の内側は湾曲した刃となっている。鉤の刃で引っ掛け斬ったり、護拳の月牙や鋭い石突を使って攻撃する。修道僧が好んで使用する武器で、両手に二本の鈎を持って戦うことを双鈎と呼ぶ。

□トンファー (Tonphar) >ディンギル

 東方の武術で使用する特殊な棍棒。短い丈夫な木の棒に垂直に柄を付けたもの。逆手に柄を握り、棍の部分がちょうど肘に沿うようにして使用する。攻防一体の武器であり、攻撃を受け流すのにも適している。

□ヌンチャク (Nunchaka) >#3、6、ディンギル

 東方の武術で使用する特殊な連結棍棒。二本の丈夫な木の棒を短い鎖で連結している。片方の棍を握り、もう片方の棍で敵に打撃を与える。

□フレイル (Flail) >#3、5、6

 棍棒の打撃部を柄と切り離し、鎖でつないだ連結棍棒。切り離した打撃部を振り回すことによって遠心力から威力が増し、さらに相手が避けづらいということもあって、かなり有用な武器である。間合いが長いことから、戦い慣れしていない僧侶たちの武装として広まっている。

□モーニングスター (Morningstar) >#3、5、6

 棘のついた鉄球と柄を長い鎖でつないだ連結棍棒の一種。使い方はフレイルと同じだが、打撃部との間が長い鎖となり、さらに避けづらくなったが、同時に扱いも難しくなっている。

□マルゴーズフレイル (Marganux’s Flail) >#3

 呪われた連結棍棒。マルゴーとはフランスの一地方の地名で、同地はワインの産地として有名である。一説によれば、この地方のある修道院の僧侶が、フランス革命の際に革命政府への恭順を拒否し、このフレイルによって惨殺されたからともいわれる。いずれにせよ、呪いの力によって使い物にはならない。

□ジッカスター (Zizka Star) >#6

 三つの鉄球が鎖でつながれた連結棍棒の一種。モーニングスターと似ているが、打撃部が三つに分かれているために威力は高い。しかし、同時に扱いもさらに難しくなっている。

□ファイアーポイ (Fire Poi) >旅人の財産

 元は南洋に在る孤島の先住民族の儀式で使用されていた道具。鎖の一端に球状の握りがあり、他端には火の精霊力を封じた球が付けられている。両手にひとつずつ持って回して使用すると、先端の球が炎を吹き出す。

□ルーンドフレイル (Runed Flail) >#5

 打撃部にルーン文字(キアス)の刻まれた魔法の連結棍棒。獣人属への二倍打撃の効果があるが、同時に呪われておりさほど使い道は無い。

□ホーリーフレイル (Sacred Basher) >#5、外伝1

 特別に聖別された連結棍棒。不死属に対して二倍打撃の効果がある。

□アースフレイル (Flail of Earth) >外伝2

 大地の精霊の祝福を受けた琥珀金製の連結棍棒。地霊に近しいノーム族の僧侶だけが扱うことができる。また、大地の生命力を転化して所持者の体力を回復させる効果がある。

□ピュリファイセンサー (Cencer of Purify) >旅人の財産

 清めの香炉。かつては高位の聖職者が礼拝で用いる振り香炉だったが、いまでは武僧たちの武器となってしまった。香炉の中には、かつて天から降った神秘の炎から移したとされる火種を宿している。なお、祈祷の際に焚く香料には乳香が使用される。

□ブルウィップ (Bull Whip) >#6、ディンギル

 牛革の紐を寄り合わせた鞭。長さは約2m程度とかなり長く、後衛からの直接攻撃が可能。また丈夫であり、場合によってはロープ代わりにも使用できる。

□チェーンウィップ (Chain Whip) >オリジナル

 先端に分銅をつけ、握りとの間を細い鉄鎖でつないだ鎖鞭。打撃力が増したが、扱いが難しくなり使用できるクラスが限定されてしまった。

□鎖分銅 (Kusari Fundou) >オリジナル

 六尺ほどの鉄鎖の両端に分銅を付けた武器。大きく振り回して、分銅を遠くの敵に打ち付けて打撃を与えたり、武器に絡めて取ったりする。

□コルドン・ダルジャン (Cordon de Argent) >オリジナル

 鋼線を拠り合わせて作られた鞭状の武器。暗殺用の武器で扱いには熟練を要するが、達人が使用すると銀光が閃くと同時に対象を絶命させる必殺の武器となる。名の由来はフランス語で“銀のリボン”という意味であり、その必殺の一撃の様を示している。

□クィーンウィップ (Queen’s Whip) >ディンギル

 しなやかになめされた黒革製の鞭。災厄の城にて、女王の部屋から黒革の鋲打ちブラと一緒に発見されたという噂がある。またこのセットは、闇市場では高額で取引されていると言われている。

□ファイアーウィップ (Fire Whip) >ディンギル

 炎の鞭。一見、普通の革製の鞭に見えるが、打撃を与えると先端部が発火して火傷を負わせる魔法の鞭である。

□キャット・オー・ナインテイル (Cat’O Nine Tail) >#6、ディンギル

 九尾の鞭。古くから拷問用に使用されてきた九本の身をもった鞭を戦闘用に替えたもの。打撃部の数が増えただけに打撃力はかなり向上している。

□デヴィルズテイル (Evil’s Tail) >NAL#5

 妖魔の鞭。正体不明の黒革で作られたしなやかで強靭な鞭。魔神属に二倍打撃の効果がある。

□雷公鞭 (Leigong Bian) >オリジナル

 殷末期の道士、申公豹が所有していた宝貝がオリジナルとされる。外観はただの払子だが、雷霆を自在に操る魔力を備えており、ひとたび振るえば電撃の鞭となって敵を打つ。

 

■長柄(Pole Arms)■

□クォータースタッフ (Quarter Staff) >#6

 六尺棒。長さ2mほどの主にオーク材で作られる長杖。どのクラスでも使用できるため、主に駆け出しの冒険者の後衛が装備することが多い。

□ウォースタッフ (War Staff) >オリジナル

 戦長杖。クォータースタッフの両端の石突を薄い鉄板で装鉄し、強化している。実際の戦場でも使用された長柄武器で、心得のない徴用兵などに持たせて、他の長柄武器に対抗した。

□棒杖 (Bo) >#6、ディンギル

 東方の武術で使用する長杖。頑丈な樫の木でできている。棒は打、突、薙ぎ、払いなど、使い手の技量によって多種多彩な攻撃方法を備えた武器であり、時としてただの木の棒とは思えない威力を示す。

□金剛杖 (Hayai Bo) >#6、ディンギル

 断面が六角形になるように削られた棒杖。先端は薄い鉄板で装鉄されており、打突の威力を高められている。主に修行僧たちが行脚の際に携行する護身用の棒杖として使用されるが、熟練の使い手が繰れば岩をも砕く威力をもつという。

□錫杖 (Rod of Pilglim) >TR1

 柄頭に環状の金物が付いており、それに幾つかの遊環が通されており、これを揺すって音を出す。修行者たちが山野を巡業する際に用いる杖。環を揺り鳴らして、術者の精神集中を高め、精神系攻撃呪文の魔法威力を強化する効果がある。

□戒杖刀国宗 (Kaijoutou) >オリジナル

 流木に模した杖状の拵えに備前三郎国宗の刀身を収めた仕込み杖。柄頭には撞木に似た握りを付け、柄には浅葱の錦地に紫紐を巻いている。

□如意金箍棒 (Ruyi Jingu Bang) >ディンギル

 もとは禹王が天の川の川底を突き固めた時に使った神珍鉄の塊で、東海龍王敖広の宮殿に安置されていた。外観は両端に金の箍の嵌められた鉄棒であり、所有者の意に応じて長さを変えるという。後に斉天大聖孫悟空の得物となり、数々の鬼神との戦いに使用された。その由来通り、武器としては最長の間合いを誇る。また、鬼神属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□座頭市棒 (Zatouichi Bo) >#6、ディンギル

 盲目の侠客、市が愛用していたという仕込み杖。打刀の刀身を仕込んだ杖であり、市は抜き打ちの技に優れていたという。

□スピアー (Spear) >#6

 長さ2mほどの棒の先端に鋭い穂先をつけた手槍。主に逆腕に楯を構えて、片手で使用する。柄は丈夫な木製で、切り落とされないように穂先から下の30cmほどまで装鉄して補強している場合もある。

□パイク (Pike) >#5

 長さ4〜7mほどの長大な長柄槍。このパイクを持った歩兵は密集した方陣を組んで槍衾を作り騎兵の突撃を阻んだ。15世紀頃からスイス傭兵によって運用され始め、次第にヨーロッパ全土で使用されるようになった。17世紀末にマスケット銃に装着する銃剣が発明されるまで、戦場の主兵器として運用され続けた。

□長柄槍 (Nagae Yari) >オリジナル

 長さ二間(約3.6m)から三間(約5.4m)にも及ぶ長柄槍。長柄槍は主に農民出身の不慣れな雑兵たちに与えられ、集団で敵の頭上より振り下ろして打撃を与え、態勢が崩れたところを突くようにして使用した。

□サイズ (War Scythe) >オリジナル

 大鎌。草刈りや穀物の収穫に用いる長柄鎌。農民には慣れ親しんだ道具であり、一揆の際には武器として使用された。

□ハルバード (Halberd) >#5〜6、外伝1〜2、ディンギル

 槍状の穂先に斧状の広い刃をつけ、さらにその反対側に鉤状の突起をつけた長柄武器。突く、斬る、引っ掛ける、刺すといった多用途の使い方ができる。15世紀末にスイスで発生し、またたくまにヨーロッパ全土に普及して長らく歩兵の主武装として使用された。

□ランス (Lance) >#6、ディンギル

 本来は騎兵用の長槍を、長さと重量を減らして歩兵でも扱えるように改良した長槍。威力はあるが扱い難く、君主や戦乙女など騎士としての威儀にこだわる一部の者しか使用することがない。

□トライデント (Trident) >オリジナル

 三叉の穂先をもつ槍。穂先が重くなった分だけ、扱いは難しいが威力は増している。主に逆腕に楯を構えて、片手持ちで使用する。

□フォウチャード (Fauchard) >#6

 剣身のような穂先をもった長柄武器。刃の反対側に引っ掛けるための鉤が付けられている。

□オールパイク (Awl Pike) >#6

 貫通力を高めるために長い錐状の穂先をもった槍。堅牢な甲冑を貫通できるように長大な四角錐の穂先をもち、鍔迫り合いの際に護拳の役割を果たす円形の鍔を備えている。

□薙刀 (Naginata) >#6、ディンギル

 東方で使用される斬ることを目的とした長柄武器。長柄によって力を込めた斬撃の威力は高く、徒歩の足軽や僧兵たちに多用された。

□デススピアー (Spear of Deth) >#6

 死の手槍。柄は鉄木と呼ばれる重く丈夫な木を削りだしたものを使い、穂先も常に毒性を保っている死鉄という素材で作られている。そのため攻撃した対象に毒効果を与える。

□ロングステムスペード (Longstem Spade) >#7

 墓掘りの鋤。不死者を墓穴に叩き帰すために作られた長柄のシャベル。不死属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□皆朱槍 (Red Spear) >外伝2

 鮮やかな朱色に塗られた長柄槍。戦場における一番武功を上げた者に主君より与えられる品であり、これを賜ることは武人にとって最大の栄誉となる。また自分の首級が敵にとっての勲となる可能性も背負うこととなる。

□レイブンスビル (Ravens Bill) >#6

 漆黒の穂先をもつ長柄武器。名の通りワタリガラス(Raven)の嘴のような鉤をもった鉾先をしている。さらに死鉄製の穂先は毒性をもっており、攻撃した対象に毒効果を与える。

□蜻蛉切正真 (Tonbo Kiri) >ディンギル

 伊勢村正一門の刀工、正真の作。大身の笹穂槍で、あまりの切れ味ゆえに穂先に止まったトンボが両断されたという伝説をもつ。その伝承に拠るものか、昆虫属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□セントマーガレットランス (St.Margaret’s Lance) >外伝4、ディンギル

 聖マーガレットの聖槍。アンティオキアの聖女マーガレットの名を冠した槍。聖マーガレットは竜に飲まれたが、その篤い信仰心によって無傷で体内から逃れることができたとされる。その伝説に拠るものか、竜属の魔物に対して二倍打撃の効果をもち、また毒への耐性をもつ。

□ファウストハルバード (Faust Halberd) >#5〜6、外伝1〜2、ディンギル

 錬金術師ファウストの手によって作られた魔法の鉾槍。悪魔の力を借りて鍛えられたこの武器には、他の悪魔を退ける退魔の力が与えられた。魔神属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□ハイツィッグシアー (High Twig Shear) >オリジナル

 高枝切り鋏。植栽の高い所にある木の枝などを剪定するために使われる工具。魔法植物属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□デスサイズ (Scythe of Death) >ディンギル

 死神の大鎌。実りを迎えた麦穂を収穫するように寿命を迎えた命を刈り取る死神ダムドの仕事道具である。

□岩融 (Benkei’s Glaive) >外伝4、ディンギル

 弁慶の薙刀。源義経の郎党、武蔵坊弁慶の愛用した大薙刀。刃長が三尺五寸(105cm)にも及んだとされる。義経の東落ちの際に、弁慶がこの岩融を衝いたことによって湧き出たとされる泉が各所に点在している。

□ホエールキラー (Whale Killer) >オリジナル

 鯨殺しの銛。北海において、鯨などの大型の海獣を仕留める漁で使用されていた銛。海棲生物属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□ミーナッドランス (Maenad’s Lance) >#6

 神女の聖槍。ミーナッドとは熱狂した女性を意味し、この武器を振るうヴァルキリーを象徴している。騎兵槍の名を冠してはいるが、歩兵用の長槍であり、長大な刃をもつ突剣のような外観をしている。

□デモンスレイヤー (Demon Slayer) >ディンギル

 降魔の槍。破邪顕正の神将、毘沙門天の持物である降魔の鉾を模った長槍である。修行者たちに煩悩をもたらす魔神属に対して二倍打撃の効果をもつ。さらに秘められた魔力を解放することによって、所有者を修道僧に転職させる効果がある。

□ゲイボルグ (Gae Bolg) >アスタリスク

 必殺の魔槍。ケルト神話の英雄クー・フーリンの得物を模した長槍。伝説ではひとたび放てば必ず相手を射貫き、致命傷を与えるとされる。その伝承によるものか、人間属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□骨喰吉光 (Honebami) >オリジナル

 山城鍛冶、粟田口吉光の作。短刀の名手として知られる名工。足利将軍家に伝わる薙刀で、骨に染み入る冷気を帯びることから“骨喰”の名で呼ばれる。その異名に相応しく、使い手の斬り術を高める効果をもつ。後に磨り上げられて打刀に直されたことから、秘められた力を解放すると刀に変化する。

□ハーベスター (Harvester) >TR1

 命を刈り取るもの。死神の得物である漆黒の刃をもった大鎌。死に対する恐怖が顕在したものとされ、手にしただけで活力を奪われやがて死に至る呪いを秘めている。

□虎殺し (Torakoroshi) >外伝2

 虎殺しの槍。十文字槍の片側の枝を短くしたような形で、片鎌槍と呼ばれる。太閤豊臣秀吉の子飼いの部将、加藤清正が朝鮮の役に際して、この片鎌槍で虎退治を行ったとされる。その伝承から動物属と魔獣属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□三尖刀 (Sanjian Dao) >オリジナル

 長い柄の先端に両刃の剣身が付けられた長柄武器。剣身の切っ先が三つに分かれていることから、この名称が付けられた。中国の英雄神、二郎真君の持物として有名であり、二郎刀とも呼ばれる。竜属や鬼神属といった手強い魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□ガングニールスピアー (Gungnir Spear) >外伝1

 武神の魔槍。武神オーディンの神具を模した槍。穂先にはルーン文字(キアス)が刻まれ、柄は堅いトネリコを削りだしたものを使っている。巨人属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□セントジョージランス (St.George’s Lance) >外伝4

 聖ジョージの聖槍。竜退治の聖人、聖ジョージの名を冠した槍で、アスカロン(Ascalon)とも呼ばれる。聖ジョージはカッパドキア付近で毒気を吐いていた毒竜をこの槍で退治したとされる。竜属や魔神属の魔物に対して二倍打撃の効果をもつ。

□サンダーボルト (Thunderbolt) >オリジナル

 雷霆の槍。至高神ゼウスの神具ケラウノス(Keraunos)を模した槍。ゼウスは天空神として気象を司り、その神威として雷を自在に操って、巨人属との闘争に勝利し、神々の玉座に君臨した。

□ホーリーランス (Holy Lance) >ディンギル 

 聖なる槍。遥かな古代の聖者が磔刑に掛けられた際に、止めを刺した槍がオリジナルとされる。聖者の血を受けたその槍は、尋常ならざる魔力をもつに至ったという。聖なる槍の名に恥じることなく神秘属に対して二倍打撃の効果をもち、さらに装備者の体力を回復させる効果がある。

 

■拳闘(Hands & Feet)■

□セスタス (Cetsus) >オリジナル

 拳を保護するために手に巻く堅い革紐。語源はラテン語のカエストゥス(caestus:紐や帯の意)で、古代ローマの拳闘士が使用していた。

□プリーストパンチャー (Priest Puncher) >#2

 修行僧の小手。

□ライトニングアームズ (Lightning Arms) >オリジナル

 電撃の小手。拳に取り付ける護拳であり、通常の小手と併用しての装備が可能である。この小手を付けた拳での攻撃が命中すると、電撃がほとばしりダメージを与える。衝撃によって、相手を気絶させることがある。

□アームナイフ (Arms Knife) >オリジナル

 腕に取り付けるブレードで、殴るというよりも腕で切りつけるといった感じで扱う特殊な武器。小手の上から取り付けるために、併用して装備が可能。普段は安全のために刃を折り畳んで、しまうことができる。しかし、装備していることを隠すことはできないため、隠し武器としては適さない。

□デモンズクロー (Demon’s Crow?) >GBC#3

 悪魔の鉤爪。禍々しい妖気をまとった漆黒の鉤爪。悪の戒律の忍者だけが装備できる魔性の武器である。

□オウルズクロー (Owl’s Crow) >欠けた大地

 梟の爪。森に棲む猛禽である梟の爪を模した鉤爪。

□紫電掌 (Zidian−Zhang) >オリジナル

 拳に取り付ける護拳であり、通常の小手と併用しての装備が可能である。この小手を付けた拳での攻撃が命中すると、落雷に匹敵する電磁波を放ち、致命的なダメージを与えることができる。

□フットスパイク (Feet Spikes) >オリジナル

 靴の上から足裏に取り付けるスパイク。本来は登山の補助用の道具であったが、戦闘にも使用できるように硬く鋭いスパイクが付けられている。

□ナイフブーツ (Boots of Knife) >TR2

 靴の裏に取り付けるようになっている飛び出し式ナイフ。普段は刃が出ていないが、かかと部分のスイッチを強く踏むと刃が飛び出す。隠し武器としても有用なために、拳闘の技が使えない盗賊や吟遊詩人が装備していることもある。

□スパイクブーツ (Boots of Spikes) >オリジナル

 フットスパイクを魔法で改良したもの。足の裏が接地した瞬間にスパイクが飛び出すようになっている。登山の際にも、スパイクが足がかりをしっかりと掴んで補助してくれるため、非常に便利な道具である。

□スピードブーツ (Boots of Speed) >オリジナル

 ブーツという名称になっているが、長靴ではなく足につける車輪の形をした飾り。この飾りをつけた状態で、足技を使うと足が軽やかに上がり攻撃回数が上昇する。

 

■投擲(Throwing Arms)■

□ダーク (Dirk) >#6

 投擲剣。投擲の際にバランスが取りやすいように鍔が取り付けられていない。元々はスコットランドの高地民たちが日常で使用していた短剣を指す。

□バタフライアックス (Butterfly Axe) >#6

 投擲用の両刃斧。柄を隔てた両側に備えられた刃がまるで蝶の羽のように見えることからそう呼ばれる。柄は短く、接近戦での使用には適していない。

□アフリカンスローイングナイフ (African Throwing Knife) >オリジナル

 中央アフリカのブワカ族が戦闘時に使用する投げナイフ。四方に枝刃が伸びており、水平に投擲する。非常にかさばるが、それに見合う威力を示す強力な武器である。

□スティレット (Stiletto) >#6

 錐状の刀身をもった突き刺し専用の短剣。

□フェザーナイフ (Feather Darts) >#7

 鳥の羽を模した柄飾りの施された投擲剣。

□クロスナイフ (Cross Knife) >オリジナル

 聖別された銀製の投擲用ナイフ。鍔元に十字の聖印が象嵌されている。

□アサシンニードル (Assasin Needle) >GBC#1〜3

 必殺の針。暗殺者が暗殺に用いる針状の短剣。

□アンサラー (Answerer) >オリジナル

 応酬丸。光明神ルーの魔剣フラガラッハ(Fragarach)を模した投擲剣。

□ペネトレーター (Penetrator) >オリジナル

 まるで鏨のような切っ先をもつ巨大な錐状の武器。恐るべき貫通力をもつことからこの名で呼ばれる。ひとたび投擲すると、驚くべき速さで目標を射抜き、時には必殺の威力を示す。 

□小柄 (Ginzu Knife) >#5

 打刀の装具のひとつ。投擲に用いる小刀。

□鉄針 (Bo Shuriken) >ディンギル

 投擲用の手裏剣。短い鉄棒の片端を鋭く削り、突き刺せるようにしてある。軽く、束ねればかさばらないこともあって隠し持つのに最適であり、多くの忍者たちは常に数本の鉄針を携行している。

□四方手裏剣 (Shihou Shuriken) >外伝2、ディンギル

 投擲用の手裏剣。十文字の刃を備えた投擲武器で、回転するように飛ばすことによって飛距離を伸ばし、威力を増す。

□八方手裏剣 (Hapou Shuriken) >外伝2

 投擲用の手裏剣。八方に刺突用の棘を備えた投擲武器で、回転するように飛ばすことによって飛距離を伸ばし、威力を増す。

□三光剣 (Sankouken) >ディンギル

 投擲用の手裏剣。円環の外周に三つの剣先を備えた投擲剣で、回転するように飛ばすことによって飛距離を伸ばし、威力を増す。

□飛苦無 (Shuriken) >ディンギル

 東方から伝わった忍者専用の武器。短い柄から二等辺三角形の鋭く硬い刃が伸びており、柄頭には縄や鎖をつける為の鉄環がついている。この苦無は、投擲用として薄く軽く作られている。

□羅漢銭 (Hands Bullet) >オリジナル

 青銅製の硬貨に似た投擲弾。主に修道僧たちによって使用される投擲武器である。隠し持つことに便利なことから、護身用の武器として広く使われている。

□チャクラム (Chakram) >XTH

 平たい金属の輪で、輪の外周が研ぎ澄まされた切刃になっている珍しい“切る”投擲武器。使い方としては、輪の中に人差指を入れて回転させ、勢いをつけて飛ばす。“法輪”とも呼ばれ、修道僧たちの武器として用いられている。元はインド北部のシーク教徒の使用した武器。

□スダルサナ (Sudarsana) >オリジナル

 本来はヴィシュヌ神の持物である円盤状の武器で、神の限りない心の力と思考の速さを象徴しているという。それにあやかったチャクラムの上位品であり、鍛造時に特殊な呪法を施されており、威力、命中精度が上がっている。

□乾坤圏 (Qiankun Quan) >エンパイア

 円環の形をした武器で、環の外周が鋭い刃になっている。内側には握るための取っ手が渡してあり、投擲すると握りがバランスを偏らせて不規則な軌道を描くことから避け難くなるという特性をもつ。中国の童形の英雄神、那咤三太子の持物として有名である。

□ブラフマーストラ (Brahmastra) >オリジナル

 本来はブラフマー神の持物で、宇宙的な威力を誇る神秘の武器とされる。それにあやかったチャクラムの上位品であり、鍛造時に特殊な呪法を施されており、威力、命中精度が上がっている。

□式札 (Shikifuda) >オリジナル

 式神を宿らせるため依代として用いる紙の札。陰陽師はこれに低級の鬼神を宿して攻撃に用いる。

□犬神札 (Inugami Fuda) >オリジナル

 犬神を宿らせた呪符。犬神は犬を飢えさせてから殺すことによって生み出される動物霊で、蠱毒の一種である。呪殺などに用いられる。

□巫蠱符 (Fuko Fu) >オリジナル

 蠱毒を宿らせた呪符。蠱毒とは古代中国の呪法で、様々な毒虫を同じ容器で飼って互いに共食いをさせ、生き残ったものを呪術の材料として用いる呪法である。この呪法は律令において禁じられ、これを用いた者は死刑と定められる程、怖れられていた。

□六丁六甲神将符 (Twelve Shikifuda) >オリジナル

 六丁六甲神将を宿らせた呪符。六丁六甲神将とは道教の門神であり、干支や方位神ともされる。悪業罰示式神であり、最強の式神とされる。その神威を宿した式札の威力は凄まじく、異界の存在である精霊属、不死属、魔神属、鬼神属の魔物に対して二倍打撃の効果を発揮する。

□ファイアーブリット (Fire Stix) >#6

 小さな水晶玉に炎の魔力を封じ込めた投擲用の魔弾。対象にぶつかると同時に魔力が解放されて火炎を放ちダメージを与える。

□アイシクル (Icicle) >#6

 小さな水晶玉に氷の魔力を封じ込めた投擲用の魔弾。対象にぶつかると同時に魔力が解放されて冷気を放ちダメージを与える。

□スパークラー (Sparkle) >#6

 小さな水晶玉に雷の魔力を封じ込めた投擲用の魔弾。対象にぶつかると同時に魔力が解放されて電撃を放ちダメージを与える。

□スカイロケット (Sky Rocket) >#6

 小さな水晶玉に風の魔力を封じ込めた投擲用の魔弾。対象にぶつかると同時に魔力が解放されて旋風を放ちダメージを与える。

□化金石 (Philosopher’s Stone) >オリジナル

 別名“賢者の石”とも呼ばれる石。これを触媒にすることによって、卑金属を黄金に変えたり、不老不死の霊薬を精製することができるとされる。強力な魔力を秘めており、投擲すると恐るべき威力を発揮する魔弾となる。

 

■弓矢(Bow & Arrow)■

□ショートボウ (Short Bow) >#6、ディンギル

 短弓。単一の木材で作られた小型の弓で単弓とも呼ばれる。原型は旧石器時代にさかのぼり、狩猟や漁にも広く使用されてきた射撃武器である。

□ロングボウ (Long Bow) >#5、6、ディンギル

 長弓。長さ150〜180cmにも及ぶ長大な弓で、材料としては主にイチイが使われた。百年戦争期のイングランド軍における主兵装として採用され、イングランドやウェールズの自由農民ヨーマン(Yeoman)出身の長弓兵の射技と相まって、フランスの諸戦場において猛威を振るった。

□シーブスボウ (Thieves Bow) >#5、ディンギル

 盗賊の短弓。小型ながら高い精度をもった弓。使用しない時は幾つかのパーツに分解することができるため、隠し持って携行することが可能で、隠密行動を取る盗賊などに愛用されている。

□メイジ・ユー・ボウ (Mages Yew Bow) >#5、ディンギル

 イチイ材で作られた魔術師の護身用に使われる短弓。

□コンポジットボウ (Conposite Bow) >オリジナル

 複合弓。木製の弓に動物の角や骨、腱などの素材を張り合わせて強化した短弓。特にユーラシア大陸の騎馬民族によって用いられたものが有名である。

□ベックスボウ (Vex Bow) >#6

 当惑の弓。呪われており精度が著しく悪い弓で、これを使って矢を放つと狙った標的をことごとく外すことになるであろう。

□グレートボウ (Great Bow) >#6、ディンギル

 強弓。強力な弓勢の強弓であり、素晴らしい威力の矢を放つことができる複合弓である。それだけに弓を引く力は相当強く、鍛えられた筋力をもつ前衛職でないと扱うことはできない。

□重籐弓 (Shigetou Bow) >オリジナル

 東方の長弓。騎射に適すように下短上長といった独特の形状をしている。複数の素材を張り合わせた合成弓であり、漆を塗り籐皮を巻いて補強したためにこの名で呼ばれる。武家によって籐の巻き方に工夫があり、さまざまな形式がある。

□ソウルボウ (Soul Bow) >外伝4

 死霊の弓。

□ボーンボウ (Bone Bow) >オリジナル

 骨の弓。大陸北東部の高原で遊牧生活を送っているダークエルフたちが用いる獣の骨を加工して作った合成弓。いかなる矢を用いても、射たものに毒の効果を与える。

□デモンスティング (Demonsting) >#8

 魔神殺しの弓。

□エルヴンボウ (Elven Bow) >#6

 エルフの黄金弓。エルフ族に伝わる独自の製法によって作られた強力な複合弓。

□クレシェンテアルク (Crescente Arc) >オリジナル

 三日月の弓。月と狩猟の処女神アルテミスに捧げられた白銀の長弓であり、女性のみが扱うことができる。いかなる矢を使っても、必殺の威力を発揮する。

□弓張月 (8−Taro−Bow) >外伝4、ディンギル

 五人張りの強弓。鎮西八郎為朝の愛用した大弓。弓の達人である為朝は、保元の乱の折にこの弓で武者二人を一矢で射抜くという神技を見せている。

□シルバンボウ (Sylvan Bow) >#5、ディンギル

 森の精の弓。

□ノーマルアロー (Normal Arrow) >#6

 エルム材やウィロー材で作られた矢。ごく普通の普及品で、戦闘以外にも狩猟などで多用される。

□APアロー (Armor Piercing Arrow) >#6

 鎧通しの矢。堅牢な甲冑を貫通できるように先の尖った硬い鏃を使用した矢。

□ヴァイパーアロー (Viper Arrow) >#6

 毒蛇の矢。鏃には毒蛇から取り出された毒が仕込まれており、射たものに毒の効果を与える。

□キューピッドアロー (Cupid Arrow) >#6

 恋神の矢。鉛の鏃には魔法文字が刻まれており、射たものに混乱の呪いを与える。

□ミスティックアロー (Mystic Arrow) >#6

 神秘の矢。鏃に魔法文字が刻まれており、射たものに麻痺の呪いを与える。

□キラーアロー (Killer Arrow) >オリジナル

 必殺の矢。必殺の威力を誇る魔法の矢。

□シューティングスター (Shooting Star) >オリジナル

 星落としの矢。天から墜ちてきた隕鉄を鍛え上げた鏃を用いた矢で、恐るべき貫通力を誇る。竜属の魔物に対して二倍打撃の効果がある。

□ピースメイカー (Peacemaker) >#6

 “平和をもたらすもの”の名を冠する最強の魔法矢。魔剣を鍛えるのと同じ工程を経て作り出されたこの魔法の矢は、どのような弓を使って射たとしても、必殺の威力を発揮する。

□トゥルースライトレイ (Arrow of Truth) >#4

 真実の矢。全てが光を宿したクリスタルで作られた神秘の矢。必ず12本セットで発見される。超常の存在である神秘属に対して二倍打撃の効果がある。

□クロスボウ (LT.Crossbow) >#5、6、ディンギル

 軽弩。短いが強力な弓を台座に交差するように固定した弩。太く短い専用の矢クォレルを使用する。通常の弓と違い、直進に近い弾道で矢を撃てるために、命中精度が高い。ただし、矢の装填には時間が掛かるため、連射性に劣る。

□ヘヴィクロスボウ (HV.Crossbow) >#5、6、ディンギル

 重弩。大型の弩。弓の力も強くなり扱いづらくなったが、射程と威力が増している。十字軍の時代、そのあまりの威力から教会はキリスト教徒同士の戦争での使用を禁じる布令をたびたび出している。

□連弩 (Repeating Crossbow) >オリジナル

 連射機構を装着した軽弩。通常の弩の上にクォレルを詰めた弾倉が取り付けられ、レバー操作によって弦が絞られ、次の矢が装填される仕組みとなっている。

□アーバレスト (Seige Arbalest) >#6

 強弩。強力な弓勢の弩であり、もはや手だけで弦を引くことは難しくなっている。そこで台座の先端に鐙が取り付けられ、弦を引く際の補助に使う。

□クレインクインクロスボウ (Cranequin Crossbow) >オリジナル

 引き上げ機構付きの強弩。強力な弓勢の弩であり、もはや手だけで弦を引くことはほぼ不可能である。そのため、手廻し式ハンドルを回して弦を歯車と歯竿で引き上げるラック・アンド・ピニオン式の機構を取り付けている。それだけに射出される矢の威力は非常に高く、板金鎧をも易々と貫通する。

□ドワーヴィッシュウィンドランス (Dwarvish Wind Lance) >オリジナル

 ドワーフの風切り弓。本来は城塞の胸壁や鐘楼などに据え付けされる大型弩で、飛行する魔物を撃ち墜とすために利用される。あまりにも大きくかさ張るため、射撃の際には専用の三脚を用いて固定して使用する。

□クォレル (Quarrel) >#6

 弩で使用する太く短い矢で、普通の矢に対して太矢と呼ばれる。

□ハードクォレル (Hard Quarrel) >オリジナル

 硬く鋭い鏃を取り付けた太矢。堅牢な板金鎧を貫通する威力をもつ。

□ハンタークォレル (Hunter Quarrel) >#7

 猟兵の太矢。

□ボーンブレイカー (Bone Breaker) >#6

 骨砕きの名を冠した太矢。その名に違わず、強力な衝撃力を秘めた魔法の矢であり、どのような弩から撃たれたとしても変わらぬ威力を発揮する。

□ライトニングボルト (Lightning Bolt) >#6

 雷撃の太矢。弩から射出される様が、さながら雷光のように見えることからこの名称が付けられた。矢に付与された魔力によって、恐るべき加速度によって射出される。時には目標を貫通し、一撃で死に至らしめることもある。

□ブラックボルト (Black Bolt) >オリジナル

 黒い太矢。ドワーフ族の鍛冶師によって鍛えられた鋼の太矢。火竜を殺すために鍛えられた必中の矢である。竜属に対して二倍打撃の効果がある。

 

■投石具(Sling & Stone)■

□スリング (Sling) >#6、ディンギル

 投石紐。紐の先端に弾となる石を受ける布か皮のポケットがあり、その端にまた紐が付けられている。全長は約100cm程度。使用方法としては、石弾をポケットに挟んで紐をしっかりと掴み、もう一端の紐は人差し指と親指で挟んでおく。そのまま、頭上で円を描くように振り回し、十分に勢いが付いた段階で、一端をつまんでいる指を離すと、遠心力の付いた石弾が目標に向かって飛んでいく。

□スタッフスリング (Staff Sling) >オリジナル

 投石杖。1m程度の棒の先に投石紐が取り付けられている。紐の長さに棒の長さが足されることによって、遠心力が増して威力と飛距離が強化されている。しかし、難点として、持ち運びにかさばるようになってしまった。

□パワースリング (Power Sling) >エンパイア

 遠心力を増して威力を高めるような魔力が込められた投石紐。

□リストロケット (Wrist Rocket) >#6

 魔法の投石紐。取り回しがしやすく、軽く振り回しただけでも、強力な勢いで石弾を投擲できる。

□シェパードスリング (Shepherd Sling) >オリジナル

 羊飼いの投石紐。何の変哲もない粗末な投石紐だが、ペリシテ人の巨人ゴリアテを投石で打ち倒した羊飼いダヴィデの用いたものがオリジナルとされる。その武威を引き継いだのか、巨人属に対して二倍打撃の効果を発揮する。

□ブレットストーン (Bullet Stone) >#6

 飛距離を伸ばすために楕円形に仕上げられた投石用の石弾。

□レイザーストーン (Razor Stone) >#6

 縁を鋭利な刃状に削った石弾。達人の手によって投擲されたこの石弾は、薄い装甲ならば突き破るほどの威力を発揮する。

□サーペントストーン (Serpent Stone) >#6

 蛇紋石で作られた魔法の石弾。この石弾を受けたものに猛毒の呪いを与える効果がある。

□メデューサストーン (Medusa Stone) >#6

 複数の蛇が絡み合ったような形をした魔法の石弾。この石弾を受けたものに石化の呪いを与える効果がある。

□エクスプローディングブレット (Exploding Bullet) >エンパイア

 炸裂弾。陶器製の弾の中に炸薬を詰めたもので、導火線に火をつけてから投擲する。

□ゴールドナゲッツ (Gold Nuggets) >#8

 砂金の塊。投石用の石弾として用いた場合は、凄まじい威力を発揮する。

 

■火器(Fire Arms)■

□ピストル (Pistol) >オリジナル

 短銃身の火縄銃。片手で扱えることから主に騎兵銃として使用された。また剣術に不慣れな都市貴族による決闘などにも多用された。

□アークィバス (Harquebus) >オリジナル

 火縄銃。前装式の初期型の銃器で、口薬の引火に火縄を用いて、装薬を爆発させて弾丸を射出する。15世紀末にヨーロッパで開発された。

□マスケット (Musket) >#7

 大口径の火縄銃。初期のものは長大かつ重く、主に胸壁に据付で使用された。そのため、野戦で使用する際には、専用の叉杖で支えなければならなかった。やがて、軽量化が進み、前装式小銃の総称となる。点火機構も火縄式から燧発式に代わりながら、19世紀末に雷管の発明によって元込め式銃に置き換わるまで、長く使用され続けた。

□種子島銃 (Japanese Harquebus) >オリジナル

 日本で生産された火縄銃。薩摩の種子島に倭寇によって持ち込まれた火縄銃はやがて各地に伝播し、近江の国友や日野、紀伊の根来、和泉の堺などで製造されるようになった。日本式の火縄銃の特徴として銃床が短く、弓を番えるように肘を外に張って射撃する射法が定着した。なお、国産の鉄砲は、銃身を鍛鉄を捲いて形成することから強度が高く、また火薬の品質も高いことから、同時期の西洋製の火縄銃に比べると威力、精度に勝った。

□ブランダーバス (Blunderbuss) >#7

 主に散弾を撃つために銃口部がラッパ状に広がっている大口径の火縄銃。時には小石や釘、ガラス片などを詰めて射撃したこともあったという。海戦などで多用された。

□ライフルドマスケット (Rifled Musket) >オリジナル

 銃身にライフリング(施条)を刻んだマスケット。15世紀末にウィーンの鉄砲鍛冶によって、銃身内部に施条を行うことによって弾道が安定し、命中精度が上がることが発明された。製作に際して施条を刻む工程に工数が掛かる、また弾丸が施条に食い込んで回転するという仕組み上、運用に際しても弾込めに時間を要することから、当初あまり普及しなかった。

□ダブルバレルピストル (Double Barrel Pistol) >オリジナル

 双銃身の短銃。同時に2発の弾薬を装填し、連射することが可能である。軽量で片手で扱えることから、胸甲騎兵が二挺携行し、抜刀突撃する前に銃撃によって敵の隊列を乱すために用いられた。

□ブラウンベス (Brown Bess) >オリジナル

 大英帝国銃士隊の制式小銃の通称。歩兵銃としては当時ヨーロッパでもっとも有名なマスケット銃であった。その名の由来は諸説あり起源は不明であるが、少なくても18世紀初頭にはほぼ公的に認知されていたようである。何度かの仕様変更を経ながら1730〜1830年代の長期間にわたって大量に生産され、大英帝国軍の派遣された世界各地の戦場で広く使用された。

□ケンタッキーロングライフル (Kentucky Long Rifle) >オリジナル

 アメリカのペンシルベニア南東部に定住したドイツ系の鉄砲鍛冶師によって作られた狩猟用前装式ライフル銃。山林で長く活動する猟師が用いるため、軍用マスケットに比べて細身で軽く作られている。命中精度を高めるため砲身には精密な旋条が削り込まれており、発射時のブレを軽減するために撃発機構も小型化されている。アメリカ独立戦争において、猟師上がりの狙撃兵によって用いられ、イングランド軍の指揮官や砲兵を狙い、高い戦果を挙げた。

□南蛮打雷 (Nanban Darai) >オリジナル

 特殊な連装機構を組み込んだ火縄銃。五雷神機とも呼ばれる。名前はイングランドの海賊卿フランシス・ドレイクの名に因んで名付けられたともされる。南蛮から渡ってきた宣教師によって持ち込まれた知識を元に、国友の鉄砲鍛冶師によって製作された。安土城にて織田右府信長公の御前で試射された際、石垣に用いられる石材を半分こそぎ落としたとも云われる。

□ショット&パウダー (Shot & Powder) >#7

 炸薬となる黒色火薬と鉛弾。通常、弾の装填を早くするために一射分の火薬と弾を油紙に包んだ紙実包(paper cartrige)をあらかじめ作っておく。弾込め際は、前歯で紙を破り火薬を入れて、紙ごと弾を押し込み装填する。

□シルバーショット (Silver Shot) >オリジナル

 銀製の弾丸。聖別された銀器を鋳溶かして作ったもので、獣人属の魔物に致命的な一撃を与えられるという。獣人属に対して二倍打撃の効果がある。

□アイアンショット (Iron Shot) >オリジナル

 鋳鉄製の弾丸。東方の猟師集団“マタギ”たちの使用する獣撃ちの弾。経文が彫り込まれており、いかなる山の化生に対しても有効な一撃を与えられるという。動物属、魔獣属に対して二倍打撃の効果がある。

□アノインテッドショット (Anointed Shot) >オリジナル

 聖別された弾丸。不浄な魔物を祓うために作られた弾丸で、その偽りの生を終わらせることができるという。不死属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□ショットシェル (Shot Shell) >オリジナル

 小粒の弾をブリキの筒に詰めた散弾。撃つと銃口から放射状に散弾を撒き散らすことができる。主にブランダーバスに装填して使用する。

□エンハンスドショット (Enhanced Shot) >オリジナル

 必中の魔力を込めた魔弾。

□シナバーショット (Cinnabar Shot) >オリジナル

 辰砂の弾丸。硫化水銀弾。辰砂(硫化水銀)は古代中国において魔除けの顔料や煉丹術の材料として用いられてきた。そのことからこの世界で実体化した魔神属の魔物に有効な一撃を与えられるという。魔神属に対して二倍打撃の効果がある。

□マジックショット (Magic Shot) >オリジナル

 必殺の威力を込めた魔法の弾丸。

□コバルティンパワーショット (Cobaltine Power Shot) >オリジナル

 コバルトの弾丸。輝コバルト鉱を精錬して作った魔法の弾丸である。鈍い銀白色の弾丸だが、マスケット銃に装填して撃つと青い閃光となって目標を射貫く。時として目標を貫通し、即死させる威力を発揮する。また機械属に対して二倍打撃の効果をもつ。

□フレイムスロウワー (Flamethrower) >#8

 火炎放射器。かつて東ローマ帝国で使用された焼夷兵器で“ギリシア火”とも呼ばれていた。燃料は国家機密として秘匿され、東ローマ帝国の滅亡とともに失伝したが、松脂、ナフサ、硫黄、生石灰などの混合物と推定されている。携行型サイフォンで火炎放射器として使用され、主に海戦や城塞での防衛戦などで威力を発揮した。このフレイムスロウワーで与えるダメージは火炎ダメージとして扱う。

□フューエルタンク (Fuel Tank) >#8

 燃料容器。フレイムスロウワーの燃料を容れる容器。

□リボルバーガン (Revolver Gun) >オリジナル

 回転式弾倉を備えた拳銃。金属薬莢式の弾丸を使用する。装弾数は6発。撃つたびに撃鉄を上げて引き金を引くシングルアクション式で、撃鉄を上げることによって弾倉が回転し、次の弾丸が発射可能となる。この機構は1836年にサミュエル・コルトによって特許が取得されている。1847年のメキシコ戦争においてアメリカ軍にコルト社のリボルバーが採用され、さらに西部開拓やゴールドラッシュによって広く普及した。

□レバーアクションライフル (Lever Action Rifle) >オリジナル

 レバーアクション式のライフル銃。レバーアクションとは、銃の機関部下側の用心鉄を兼ねたレバーを操作することによって薬室から空薬莢を排出して次弾を装填する仕組みで、チューブ式弾倉を備えることで連射することが可能となった。特にウィンチェスター社が1873年に販売した「M1873」は、コルト社のリボルバー拳銃「フロンティアシックスシューター」と弾薬が共用可能で人気を博し、“西部を征服した銃”とも称され名高い。

□ドラグーンアームズ (Drgoon Arms) >オリジナル

 回転式弾倉を備えた拳銃。主に竜騎兵(騎乗銃兵)が、馬上で使用したことからこの名称が付けられた。

□フロンティアアームズ (Frontier Arms) >オリジナル

 優れた性能をもつ新型の自動式拳銃。弾丸発射時の反動によって自動的に排莢と次弾の装填を行う。銃把の中に15発入りの弾倉を収める。自動式拳銃は19世紀後半に発明され、1894年にドイツで開発されたボーチャード・セルフローディング・ピストルによってほぼ機構が完成して現在に至っている。自動式拳銃は回転式拳銃に比べて装弾数が多いことから、現在では主流となっている。

□ノーマルポイント (Normal Point) >オリジナル

 通常弾。金属薬莢式の弾丸である。内部に発射薬と雷管が詰まっており、撃針で雷管を突いて着火し、弾丸を発射する。この弾丸によって後込め式の小銃が実現可能となった。

□エクスプロッシブポイント (Explosive Point) >オリジナル

 炸裂弾。炸薬と信管を詰めた弾頭を使用した金属薬莢式の弾丸。着弾の衝撃によって炸裂する。

□ハイヴェロシティポイント (Hi−Velocity Point) >オリジナル

 高速弾。小口径弾頭を使用した金属薬莢式の弾丸。炸薬量は通常弾と同等であるために、発射速度が速く、命中精度、威力ともに高い。

□クロマパワーグローブ (Chroma Power Glove) >#7

 かつて惑星ロストガーディアで高度な文明を築いていたヘラゾイド族の開発した超兵器。右手に嵌める小手の形をしているが、掌から高出力のエネルギー弾を発射する。コバルティンパワーグローブの普及版として製作された代物である。

□コバルティンパワーグラブ (Cobaltine Power Glove) >#7

 かつて惑星ロストガーディアで高度な文明を築いていたヘラゾイド族の開発した超兵器。右手に嵌める小手の形をしているが、掌から高出力のエネルギー弾を発射する。

□パワーパック (Power Pak) >#7

 かつて惑星ロストガーディアで高度な文明を築いていたヘラゾイド族の開発した超兵器コバルティンパワーグラブにエネルギーを供給する充填器。消費したエネルギーを再装填するには高出力なリアクターが必要となる。