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民営化万能?

2001年9月2日 のほほ


 山口県阿東町のJR山口線三谷駅で5月、漏電が原因とみられる火事があり、焼失した駅舎の再建を、JR西日本が拒否したため、地元の阿東町が自前で、プレハブの駅舎を設置した。「不採算路線に投資する余裕はない」というのがJR側の言い分。
しかし、地元からは「漏電であれば、駅の管理者であるJRの責任でもある。なぜ、地元が負担しなければならないのか」と同社の対応を批判する声も上がっている。
 1918年に建設された三谷駅は、1日の利用客が300人に満たない小さな無人駅。近隣の中学、高校に通う生徒や病院通いのお年寄りの利用が中心だ。焼失したのは5月16日で、老朽化した電気系統の漏電が原因とみられている。駅舎のほかには、風雨をしのげるようなスペースはない。
 町によると、火事の翌日、町役場を訪れたJR関係者は「建物は小さくなるかもしれないが、何とか再建したい」と話した。ところが、後日、「上層部から再建は駄目だと言われた」とJR側から連絡があった。驚いた町は6月、小野斌町長自ら出向いて担当者らと交渉したが、「再建できない」の一点張りだったという。
 困り果てた町は町内の業者からプレハブを購入。スロープの設置費用などを含めると、100万円近くかかった。「子供やお年寄りを風雨にさらすわけにはいかない。
JRがやらない以上、町でやるしかない」と小野町長。お盆で帰省していた娘を見送りに来た男性(65)は「地元は悪くないのに、どうして税金でしりぬぐいしなきゃならんのか」と首をかしげる。
 これに対し、JR西日本広島支社は「経営上の判断であり、仕方がなかった」としている。

時事通信配信ニュースより

国鉄精算事業本部ホームページ http://www.jnrsh.gr.jp/
株式市場(Yahoo!) http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/stock_market

民営化しても、均一なサービスは望むべくもなく、債務も減少せず、株を放出して売却益を得ようにもそういう状況ではなく…

ちなみに、つぶれそうな銀行は一時国有化するはずなんですが…ん?


※構造改革→大量の失業者・賃金減少→消費の減退→物価下落・景気悪化(デフレスパイラル)
…改革の先送りが株価低迷の原因だという自由党は逝ってよし。
…何ら対策を講じない小泉君とそれを信任した国民は全責任を負ってくれるんですよね? とーぜん。

追記:
たぶん、民営化論者の皆さんは、ものごとの本質を取り違えているんでしょうな。
「国民の生活をよくするための改革」
ではなくて、
「改革のための改革」

党内基盤が脆弱な小泉の拠って立つところは国民の高支持率しかない。
ゆえに、国民=マスメディアの罪悪視する公共事業を潰すことで、支持を維持しようという高等戦術。

自動車重量税の一般財源化なんてふざけてる。
「重い車はそれだけ道路を傷めるから、重さに応じて道路維持のための税金を徴収する」
こんなに単純明快な税金ナイですよ。

それなのに、道路維持以外に金使うなんて、そんな税金誰が払うかっつーの。

あと、デフレが問題なら、マクドナルド、吉野屋なども非難されてしかるべきだと思うが…

これらは次回のネタにするつもりだったのに、テロでぶっ飛んでしまったので、かわりにここで書き散らしました。


さらに追記(2004年7月14日):
その後、三谷駅がどうなったかは不明である。ウェブ上の検索ではわからなかった。
JR西日本は、経費を浮かせるためか、法定の施設点検を怠り、記録を改ざんしていた会社である。
三菱自動車の一件も含め、民営化至上主義者は思い知るべきである。
問題なのは組織の形態ではなく、組織を運営する人間の意識であると。



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