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夕張の地域振興について書いてみるよ。 2009年7月1日 のほほ |
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「財政破綻が解消するまで、1年に1回夕張でLIVEをやる」 その言やよし! GLAYが夕張にもたらしたもの。 それは意外なところに現れていた。 筆者がいつも見ている鉄道論説を扱った某サイトに書かれている記事に出てくる 「特急から新夕張で乗り換えた32名」 「夕張線の清水沢駅で降りた18名」 の多くは、おそらくGLAYファンだろう。 今はまさしく盲腸線〜〜旧夕張線(以久科鉄道史学館) ※「下り2629D」の項を参照 この記事に見られるように、GLAYのLIVEを見に来る人やGLAYに触発されて夕張を訪れる人が増えれば、それだけ地元振興になるだろう。 だが…それがどれだけの効果があるのか、はっきり言って疑問だ。 毎年1回LIVEをやって、観客とスタッフが夕張にどれだけお金を落とすか。 計算すると、その金額は微々たるものだ。 (1年に1千人が夕張を訪問するとして、1人が1万円ずつ夕張市内で使うと仮定した場合、 1千人×1万円=1千万円 数世帯の年収をまかなえる程度のお金でしかない) まあ、本人たちが「地元の人との約束を果たすため」と言っているので、こんな計算をしても意味はないのだが、メンバーが「ホワイトバンド」のように「感心を持ちつづけてもらうこと」を意図しているのであれば、ここでこういうネタを書くことも無駄にはなるまい。 ところで、筆者は以前の日記でもNEWS ZEROを批判しましたが、今回もやってくれましたね♪ 「GLAYによる地域振興、いいですね!」 「従来型の公共事業、お役所のやりかたではなく、住民の住民による地域活性化のモデルケースになるのではないでしょうか」 はいはい、ステレオタイプな論評、お疲れさーん。 人のことは言えないけど、東京にのうのうと暮らしている人が「税金が高くなって大変でしょうが…」なんて言える資格無いんだよ! ろくな産業もなく、住民税は上がっていく。 そんな街に住み続ける人はよほどの酔狂か、事情があって引っ越せない人ぐらいだ。 本当に「住民の住民による地域活性化」をやるのであれば、住民が払う税金で行政経費すべてをまかなわないといけない。 冬季の除雪、道路補修、水道の維持管理。生活保護や健康保険も市が運営している。 いくら役所の人数を減らしても、生きていくためには必要なことだ。 (民間にやらせればって?ただで引き受けてくれる会社なんてないでしょう。代金が必要です。え?ボランティア?まずは言い出しっぺのあなた、やれますか?) 極論すれば、夕張市民に過度な負担をかけるぐらいなら、住民を札幌などの大都市に集団移住させるほうがいい。(引っ越し費用は国が負担) だって、石炭を掘っていた時代は、国が音頭を取って労働者を夕張に連れてきたんだから。 「そんな乱暴なことできるわけない」 そうだよね。 じゃあ夕張の面倒を誰が見るんだ?と言えば、国しかないじゃないか。 NEWS ZEROの皆さんが大好きな「地方分権」「官から民へ」というのは、「地方切り捨て」に他ならない! そのことを理解してほしいのです。 勿凝学問190 「地方を活性化する」とか「中産階級を生む」とかというのは意図的にやらないとできっこないんです――社会保障国民会第7回雇用年金分科会(9月8日開催)での発言 (権丈善一氏・PDF) EU労働法政策雑記帳:地方分権の教育的帰結(hamachan氏) すなふきんの雑感日記:「地方分権」のホンネは何か? machineryの日々:ねじれねじれて |
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