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某党が政権を獲得し、公約を実現したならば… 頭の体操その1 「物価はどうなる!?」 2009年8月3日 のほほ |
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さてさて、現在最も次期政権与党に近いといわれる某政党の政権公約には、こう書いてあるようです。
「全ての労働者」と言うことは、当然アルバイトもパートタイマーも含まれるわけですよね? いわゆる「ワーキングプア」問題もこれで解決!安い時給で働いているあなたも実入りが増えて大歓迎! …なのかなあ。 「うまい話には裏がある」とよく言います。 公党の政策と悪徳商法を一緒にするな? だったら「実現可能性」と「影響」を正確に告知してもらわないとね。 ここで「頭の体操」をひとつ。 平成19年度の状況
上の表は、平成19年の全国各地の物価*3、そして最低賃金だ。参考に平成20年の最低賃金をくわえてある。 5つの都道県は、マクドナルドの地域別価格区分5段階*1のうち、それぞれ1つの都道県を選んでいる。 ごらんのとおり、最低賃金も物価も地方によって違う。 灯油の値段は寒さや雪の量で変わるので、需要がある北海道や日本海側では高い。(それでも東京よりは安いが) 一方でビールは、工場で作ったものを全国に配送しているからか、地域の格差は小さい。 弁当は原材料の価格差?輸送コスト?あとは「都会は高くても売れる」所得の地域差があるのかもしれない。 そして理髪料は純粋に人件費の差だろう。 そう、モノの値段には生産や販売に係わる労働者の人件費が含まれているのだ。 ということは… 政権交代後の推計
どの県に「全国最低賃金」800円が適用されるかわからないので、ここでは全国一律800円と仮定する。 最低賃金が東京都の場合は8.3%上昇、岩手県は29.2%も上昇する。 それだけ手取りが増えると嬉しいが……人件費は物価に上乗せされるので物価も上がるはず。 賃金上昇率をそれぞれの物価に掛けると、ごらんのとおり。 これだけ物価が上がると、賃金上昇の効果も無くなるのではないだろうか。 それだけで済むならいい。 物価を上げれば売れ行きが落ちる ↓ なら人件費を削るしかない ↓ 大量解雇 という可能性もあるのだ。 「こんな仮定の計算ではお話にならない」という論は受け付けない。 なぜなら、この公約自体が仮定の計算だらけだからだ。 ちょっと考えればわかる話なのだから、影響についてきちんと説明してもらいたいものだ。 [脚注] *1 マクドナルドデータベース(http://www42.atwiki.jp/mcdonalds/pages/11.html)
*3 政府統計の総合窓口(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001015029&cycode=0) 平成19年度全国物価統計(算術平均) 参考 社会実情データ図録 地域の物価差(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4705.html) |
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