●胸キュン!はぁとふるCafe

<データ>
ユニゾンシフト/恋愛AVG/音声有り/アニメ無し/エッチ回想有り/2001年6月29日/¥8800(悪税抜き)/要HD95MB以上/名前変更可/
評価時の進行度=ちよりシナリオのみクリア


<ゲーム概要>
喫茶店を経営する主人公の元に双子の義妹がやってきて卒業までの約2ヶ月間彼女らと共に暮らすというAVG。
今作の特徴は「やきいも(やきもち+いもうと)」。一方を構えばもう一方が妬きもちをやくというもの。とはいえ、ゲームはごく普通の選択式で、前半は好感度稼ぎ、後半は結ばれた女の子とのらぶらぶな生活が待っている。難易度は全体的に低めだが後半は1つの選択肢の間違いが最後でバッドエンドとなる要因をはらんでいるため、その辺はシビア。


<フォースパラゴンの甘口寸評>
お勧め度:★★★★☆
「恋愛主義で貧乳ロリキャラ大好き!妹大好き!」な危ない人にお勧めのソフト。それ以外の人にはお勧めできず。このゲームはこの一言に尽きるだろう。
内容たるや妹とやきもちを楽しむという萌えゲーだが、エッチは複数回発生と萌えだけでなくエッチを要求する人にも安心な出来。HD要求量が少ない割に音楽はPCMで良質、音声がフルボイスなのもかなりポイント高め。声優レベルも申し分なし。
ただ欠点が無いわけでもなくHD消費量を抑える技術を持ちながらも強制終了やOPで音が鳴らないなどの不具合が発生。メーカーHPで修正ファイルがあるものの、出来ることならそういうものは極力起こらぬようにして欲しかったものである。
後、ちよりシナリオで確認したことだが後半の「終盤に何の影響もない選択肢」を1つ間違えたからって終盤でこちらの介入を全く許さずにバッドエンドというのはかなり不満であった。せめて最後のいいところで選択肢を出してこの選択肢を間違えさえしなければOKくらいの寛大さが欲しかったところだ。萌えゲーである故にこれは致命的な過ちといえるのではないだろうか?


<フォースパラゴンのリプレイ(ネタバレにつき注意)>
【ちよりたんハァハァ】
攻略目標はちよりたん。なんかプリズムハートっていうエロゲーのメイプルというキャラに似ているような気がするがきっと気のせいだ。ってことでプレイ開始。実際このゲームでは姉妹丼という素晴らしい状態に持っていくことも可能らしいが純愛を貫く硬派な俺にはそのようなものは邪道!ちよりたんひと筋だ!萌え〜〜〜!!ってなんですかその白い目は!?べ、別に姉妹丼にしたかったなぁなんて全然思ってませんよ!!(><)

【ちよりたん攻略!勝ったも同然!!】
中盤でついにちよりたんと結ばれその後はエッチが連続発生!!ちよりたんとのエッチは最初の時に挿入ならぬ開通式が無かったり他では愛撫だけで終わったりと少々詰めの甘いものを感じたがそれでも大フィーバー!!思いっきり中出しさせてもらいました!!幸福絶頂です!!
「殿。」
と、そんな状態の俺に話しかける者がいた。振り向くとそこには諸葛亮が。彼はゲーム画面をじっと眺めていた。
「おお、孔明か、どうだ?今回はまさに会心の当たり、ちよりたんマンセー、見事なものであろう?」
大喜びする俺、諸葛亮もそんな俺を見て微笑んでくれた。
「ええ、見事なものです。」
「そうだろう、そうだろう。」
「ただ……」
諸葛亮は表情を僅かに曇らせた。
「ん?どうした孔明?」
「ただ……あまりにも上手く行きすぎていると思いませんか?」
「はっはっはっ、何を言うかと思えば、まあ確かにこのまま行くわけがないのがこの手のゲームだろうがその時はちゃんと選択肢が出るだろう?そこで正解を選べばOK、何ら問題あるまい。全く、孔明も心配性だな。」
上機嫌の俺、問題無しと大笑いしたが諸葛亮は何か考え込んでいた。そして1つのファイルを手早く作るとそれを俺に渡した。
「殿、万が一ということもあります。もし殿が窮地に陥ったとき、これをお使いになってください。」
「おいおい、何もそんなことせずとも…………そうだな、確かに孔明の言うとおりかも知れないな。貰っておこう。」
極端な萌え状態にあった俺だが思考回路は正常に機能していたのか、諸葛亮の献策を受け入れていた。そしてこれが後に俺の命運を変えることになるのである。

【まさかの大逆転負け!】
そいつは突然襲いかかってきた。
「パラゴン殿、あなたではちよりちゃんを幸せには出来ない!!」
友と思っていたシュンは牙を剥き、俺とちよりに離間の計をかけてきたのだ。
「そんなことはない!!俺の萌えパワーは無敵だ!!それがあれば俺はちよりを……」
そう言いかけたところでちよりの言葉が俺を貫いた。
「ちよりね、いつまでもお兄ちゃんを好きになってちゃいけないんだよ……」
……!!衝撃だった。既にシュンの策は完成していたのだ。最後の選択肢もなく、ちよりはシュンに奪われ、あれほどの威勢を誇っていた萌えパワーは大崩壊を起こしていた。
「な、何故だ……!!何故なんだああぁぁ!!!!」
炎に包まれた陣で俺は号泣していた。

【復活】
まさかの大敗を喫しちよりを失い、生きる気力も失っていた俺だったがそんな時、諸葛亮の献策を思い出す。
「殿が窮地に陥ったとき、これをお使いになってください。」
力無く諸葛亮から貰ったファイルを開くとそこには……
「これを使えばちよりと結ばれた後の最初の選択肢まで戻ることが出来ます。バッドエンドとなった理由はおそらく後半の選択肢を1つでも間違えてしまったからだと思われるのでこれでやり直してみてください。ちよりの誘いには乗り、風呂には一緒に入り、不安は相談するのが鍵と思われます。」
孔明は全てを見通していたのか!?驚く俺だったがもはやそんなことはどうでも良かった。このおかげで僅かに光明が見えたのだ。俺はファイルを使って過去に戻っていった。2度とこの悲劇を繰り返さないために……

【正義は勝つ!当然のことだ!!】
かくして俺はバッドエンドの原因がちよりと一緒に風呂に入らなかったことをつきとめ、これを改善。シュンの離間の計は不発に終わり俺は奴をぎたんぎたんに叩きのめした後、簀巻きにして淀川に叩き込んでやった。
「お兄ちゃん♪」
俺のそばにはちよりがいた。もはや何も言うことはなかった。今流れている俺の涙は悔しさや悲しみの涙ではなく、喜びの涙であった。
「我が正義の剣(つるぎ)に迷いはない!!ちよりたん萌え〜〜〜!!!!」


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