フロントスプリング交換


車のカッコ良さの一つとして適度に低い車高、と僕は常々考えてきた。だから、KP61の

車高調ストラット買ったときは車高を落した。車高調は良いよね〜。レンチでくるくるっで

調整できて。

PFは『だぶるういっしゅぼーん』といって、とてもとてもありがたいサスペンション

形式である。TE71やA175がストラットなのに対しレースカーでも採用される形式を取った

のはオペルの関係だろうか?

しかし、サス交換がめんどくさいという欠点がある。

まあ1度やって短いばねを入れるときは楽かも、純正ばねは自由長351mm!つまり

付いてるときは短そうに見えてるだけで、外すと、ビローン と伸びてくるしくみ。

あんたびっくり箱かい!って突っ込み入れたくなる。これを元の様に組むにはSSTが必要

らしいが、関係ないっしょ?これから短いばね入れようとしてる人は。(笑)ということで純正

ばねは、ぽいっ、からから〜ん と棄ててしまいましょう(^^ゞ

切るとしたら長さを見ながら少しずつネ。純正は切った事ないので・・・m(__)m


まず、ジャッキで車体を上げウマをサイドシルのパンタのジャッキポイントに架けます。

次にホイールを外しますが、最初にホイールナットを緩めておかないと、くるくる回って、

外れませーん!(爆)そこで、「すみませーん、ブレーキ踏んでくだサーイ!」とその辺に

いた先輩を捕まえ、もとい先輩にお願いして緩めました。

ホイールが外れたら次はスタビの端に付いてるブッシュを外します。

このブッシュはかなり痛んでひび割れていたので新品交換。しかしなぜ1つだけちがう

ブッシュが?謎だ・・・

さて、ブッシュが抜けたら、ステアリングナックルと、ロアーアームを切り離します。


ここからのロアーアームを切る方法以外にも有ると思いますが、師匠から聞いたのが

このやり方でした。


まず、スプリングの側にナックルを止めているナットが有るのでそれを緩めます。

緩めるときは、ロアーアームにパンタジャッキを架けておきます。

ナットは外してしまっても多分ロアーアームは切れないと思います。テーパーになっていて

きつく噛み込んでいる筈です。

よって、SSTの出番ですが、僕はタイロッドエンドプーラーを使いました。(借り物)

@をナットを外した所へ、Aをナックルへ噛ましBを締め込めばロアーアームが切れます。

ちょっと分かりずらいか??

この時ロアーアームにパンタジャッキを噛ますのを忘れますと、

前述のびっくり箱状態になって大変危険なので忘れない様に。

Bを締め込んでいくとバキン!という音と共にロアーアームが外れましたね?

固くしまっているので結構大変です。

後はロアーアームを矢印の方向にあおり、ばねをこじり出します。純正だと飛び出して

くると思いますので、気をつけて! 2人ぐらいで作業した方が良いかも。

ここまで外したついでですのでスタビの固定ブッシュを新品と交換しておきました。

上が新品、下がひび割れぼろぼろブッシュ。ちなみにブラケットのボルト1本折ってしまい

ました(>_<)

折れたボルトは何とかして外しました。旧い車なので皆さんも気をつけましょう〜

 

次は、ばねを切ってしまいましょう。さあ、ぶったぎろ〜(^O^)/

これは純正ばねでは無いようです。前のオーナーが替えたみたい

 

今回kg/mmのばねが安く手に入ったのでこれをぶったぎります。切る巻数は、みのさん

が1巻半ぐらいと言っていたのですが、そこまではさすがに落せないので、少し手加減して

1巻と4分の1(4分の1巻しか変わらん)切る所にマーカーペンで印をつけて、(面出し加工

されていない方を切ります)一気にサンダーで、ぎゅいーんと切ります。

しかし、これだけは覚えておいて下さい。

『切ったばねは戻らない』ということを・・・

kg/mm7.3k 1巻と4分の1カットでこれです。純正は4kぐらい。どのくらい切ったら

良いのかは謎・・・誰か教えて。

フェンダーかぶってます(>_<)どうしよう・・・とりあえずフェンダーの耳を45度ぐらい折り、

そこの縁にインナーフェンダーを引っかけると何とかインナーフェンダー擦らずにすみま

した。良かった1巻半切らなくて・・・(汗)1巻でも良いかな。

ちなみにホイールは、SSRフォーミュラーメッシュ6.5J−14インチ off+16

 

さて、後はばねを戻すだけですね。ばねを面出しされている方を上に向けセットし、ロアー

アームのばねの巻き終わりの型にばねを合わせロアーアームをパンタジャッキで押し上

げ、取り付けナットを締込みます。がっちり圧入されるまで締込み、トルクを掛けます。


締め付けトルク

ロアーアーム〜ステアリングナックル − 10kg・m


となっています。まあ力いっぱい締め、外れなきゃOKでしょう(^^ゞ でも締め過ぎ注意

ちなみにナットは再使用不可部品らしいです。新品と交換したほうが安心できますね。

今回はそのままですが・・・

最後にスタビとロアーアームを連結しておしまいです。後はタイヤを付けジャッキを降ろす

のですがガレージジャッキによってはメンバーに掛けたジャッキが抜けなくなるぐらい車高

が下がってしまうので、勢い良く降ろさない様にしましょう。抜けなくなったらサイドシルに

ジャッキを噛まし、抜けるまで上げます。

もちろん抜けないものは入らないわけで、ジャッキアップにはジャッキが2つ必要(サイドシ

ルにジャッキを噛ます〜メンバーに噛ます)になります。


下は師匠の助言です。よく読んで作業してください。


Frスプリング交換時は、ロアアームのボールジョイントナットは取らずに緩める(2~3ミリ)その状態で

外すと今度はナットの山が痛んでナットが回りにくくなるので、ロアアームの下に要らないような

車載ジャキ等をピッタリあてた状態(バネレートが高い場合はジャキでスプリング(ロアアーム)を持ち上

げるぐらいで)でプーラーを掛けて、プラーの力だけに頼らず、外れ難い時は、プラーを掛けた

ままで、軽く叩く。それからスタピライザーエンドのボルトとナットは出来るだけ新品と交換して下

さい。ウレタンブッシュ等を付けるとすぐに折れてブッシュごと無くなってしまいかねません。

この方法がベストだと思います。くれぐれも怪我にはきおつけて、皆さんプライベートチューンして

下さい。 


長々と書いてきましたがこれで終了です。分かりにくい所が多々有ると思いますが、

掲示板orDMで分かる範囲でお応えします。

ちなみにこれを見て同様の作業を行い、怪我などをしても責任は持てません。

各自の責任で行って下さい〜!

ではがんばって(^O^)/