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★ ★ ★ 住まい、アパートの付加価値を高める防犯仕様 ★ ★ ★ Copyright(c)2010 |
(c) 今までの住まいに求められた条件といえば、普通は外観、防災性、利便性、日当り、バリアフリー、 などが中心でした。 しかし2000年を分岐点として、住まいに求められるニーズが少しづつ変わってきました。 それは空き巣やピッキング窃盗の増加とともに犯罪がアメリカ化し、住宅にも安全、防犯が求められ るようになってきたからです。 ここ5年間あまり、犯罪、ピッキング窃盗や空き巣に関する報道や特集が大きく増加し、一般の意識 にも"住宅の防犯"が住まいの大切な要件だと認識されてきました。 とくに女性の自立が進み、高齢化社会の到来によって、一人暮しの世帯が増加しています。一人暮しや お年寄り世帯にとって、犯罪者に侵入されるほど恐ろしく、悲惨なことはありません。 最近マンションや一戸建てに、"防犯仕様"或は"防犯住宅"という言葉が使われ始めました。 これは既に完成している家に防犯対策を施すのではなく、はじめから防犯対策を盛り込んだものを防犯 仕様として取り入れた住宅を作ろうとするものです。 しかしこれまでは、、破壊されやすい住宅部品が侵入を容易にしていました。鍵のピッキングをはじめ として、ドアからの侵入、窓からの侵入、格子やシャッターからの侵入など、どれも部材や設備が破壊 されやすいことが侵入を許す原因になっています。 住宅の防犯仕様の普及には、施工業者や設計事務所をはじめとして、部材や設備を供給する建材関連 業者の意識改革や新製品の開発が欠かせません。 こうした点では、官民合同会議の「防犯性能の高い建物部品」の普及は、とても大切なツールを提供 することになるでしょう。 1. 一戸建ては防犯仕様が今や当たり前です 一戸建て業者にも、防犯設備を取り入れたり、研究しているところが随分増えてきました。しかし ながら今のところ、そのレベルはそれ程十分ではありません。 一戸建ての場合は、施主(オーナー)の意向が大きく影響しますが、設計事務所や施工業者の防犯 技術レベルによって更に大きな差が生じます。 施主(オーナー)にも、意識改革が求められています。"財産と家族の安全"を守るために、どれほど 防犯仕様が大切なことなのか、決して外観や使い易さだけで仕様や部材を決めないことが大切なの です。"安全にはコストがかかる"ことや"安全には手間がかかる"ことも理解しなければなりません。 2. マンションも防犯仕様で選ぶ時代 マンションは、大手の不動産会社やゼネコン、工務店、設計事務所によって、防犯仕様への取組み には大きな差があります。あまり防犯仕様に興味を持たないところがある一方で、具体的な対策を 取り入れ、商品化をはかっているところも多くなりました。 最近の大手の建設したマンションは、多かれ少なかれ一部に防犯対策を取り入れた住宅が売り出さ れています。平成13年に国土交通省住宅局から出された「防犯に配慮した共同住宅の設計指針」 に基づいて、防犯性能を改善しようとしています。 今後マンションを選ぶ方の買手が、防犯仕様の実施レベルを大きな選択条件にすることが大切です。 ここでも"安全にはコストがかかる"ことや"安全には手間がかかる"ことを理解した上で、マンション の価値を選択するようお進めします。 3. アパート、賃貸選びも防犯性能が入居条件に! アパートの場合は、施主(オーナー)側の意識が大きくものをいいます。安さばかりを求めて、防犯 対策に興味がないようでは、入居者の安全は確保できません。 むしろ防犯対策がなかったばかりに、入居者との間でトラブルが起きたり、犯罪が生まれる可能性が あるのです。いまやアパートも、防犯性能が大きな選択条件になりつつあります。 持ち家に比べて賃貸の方が経済的な負担は少なくなります。当然、独身者や一人暮しの女性の賃貸利用 が増加しています。今後は更にお年寄りの賃貸も増えてゆくでしょう。 今後、防犯性能の高いアパートは、付加価値の高い住まいとして評価されてくるでしょう。 (記事執筆) 防犯仕様の住まいを提唱する防犯ジャーナリスト 中西 崇(なかにし たかし) 主な著書 ・「 住まいと防犯住宅 」 (週刊住宅新聞社) ・「 60歳からの防犯手帳 」 (集英社新書) ・「家族と財産を守る 完全防犯マニュアル」(平凡社新書) ・「危ない侵入者を防ぐ安全マニュアル」 (草思社) 監 修 ・「安全防犯生活術」 (永岡書店) 講 師 ・NHKまる得マガジン「わが家の防犯マニュアル」 (日本放送出版協会) −− 本文の無断転載は固くお断りします −− |