ぜいとぅーん第3号


よくある質問コーナー Q&A

(解答:早尾貴紀)

Q.なぜ、オリーブなの?

A. オリーブはパレスチナも含めた地中海原産の農作物です。夏に乾燥する地中海性気候によくあっていて、水が少なくても栽培できるのです。多くの家庭で、代々伝えられるオリーブの木があります。だから、オリーブ油やオリーブの実は、古くから日常の食品でした。
 でも、パレスチナ人にとってのオリーブの意味はそれだけではありません。とても象徴的な意味があるのです。まず、オリーブの木は永続性や土地とのつながりを象徴するものです。さらに、政治的な意味もあります。イスラエル政府は、アラブ人に対してユダヤ人の優位性を保つために、アラブ・パレスチナ人村の家や畑を奪い破壊しました。たんに破壊することも、ユダヤ人の入植地にすることもあります。
 ですから、これに抵抗するために、人々が新たにオリーブの木を植樹するということもあります。植樹によって、実際に土地と生活を守り、また政治的なアピールもするのです。
 ガリラヤのシンディアナのグループも、この活動によって、農業復興によってアラブ人の日常の生活を支えると同時に、土地の大切さを確認し、イスラエルによる破壊・収奪に対する抵抗をしているのです。

Q.なぜ、シンディアナのアラビア語新聞のタイトルが「サッバール」(=サボテン)なのですか?
−という質問は、私たちが、シンディアナにした質問です。もらった答えは

A.サッバール(=サボテン)はパレスチナ人の農村で、土地を区切る垣根として使われてきました。そしてまた、食用の果物でもありました。サボテンは、とても丈夫な食物で枯れにくく、根絶やしにすることも困難です。
 そのために、いまではある特別な意味を持つようになりました。イスラエルが1948年に「建国」する際、アラブ人の村を400以上も破壊しました。その破壊は徹底していて、いっさいの家や畑の痕跡を残さずにブルドーザーで一掃するものでした。もちろん、垣根のサボテンもです。
 ところが、先に言ったように、サボテンは刈り取っても潰しても、根が残っている限りまた生えてくるのです。ですから、サボテンは、かつてそこにアラブ人の村があったことを示す唯一の証拠になったのです。
 そのために、サボテンも象徴的な意味を持つようになりました。それは、土地と人との結びつきを表わし、また人々の粘り強さや永続性を表わすようになったのです。
 それで、新聞の名前に「サッバール」を使うことにしたのです。それは、私たちがパレスチナの歴史と権利に深くコミットしていこうという意志のあらわれでもあります。

 

ホームへ