パレスチナ・オリーブの仲間たち
パレスチナ・オリーブとの出会いから再出発

森石 香織


 私が関西方面で「パレスチナ・オリーブ」の販売手伝いを引き受けるにいたったきっかけは、遡って大阪での講演企画に関わったことだった。パレスチナ/イスラエルからサーミアさん・ハダスさんという2人の女性を去年3月に日本で招いて(報告は『パレスチナ/イスラエルの女たちは語る』つげ書房新社に詳しいです)、各地何カ所かをまわり、大阪が最終講演の地だった。

 当時、大阪講演を中心的に企画していた人が、それまで関西方面のオリーブ商品のイベント販売やお店の紹介をしていた。しかし講演が終わってから、彼女はイギリス留学をすることになっていたために、私が関西での販売を担当することになったのだった。

 それまでも、「パレスチナ・オリーブ」というフェア・トレード商品(以下、「オリーブ商品」)についてはパレスチナ関係の集まり等でちょこちょこ聞いていた。が、お金のやりとりとか責任を持つことの苦手な私は、自分が関西で売るなどという大それたことを考えてなかった。おまけに「活動する」ことにすこし疲れて休憩中。

 大阪企画から加わった私は、久しぶりにサーミアさん・ハダスさんとの出会いで元気をもらった。パレスチナ/イスラエルにもこんなに成熟した取り組みが息づいていて、魅力的な人がいる。この仕事を引き受けようと思ったのも、彼女たちとこの企画を準備した人たちの情熱に感染したからだ。出会いほど人を力づけてくれるものを私は知らない。いつも疲れてくると、私は新しい出会いに救われ、ひき込まれてここまできたような気がする。

 去年の8月末にパレスチナ/イスラエルに行ったときには、サーミアさん、ハダスさんに会う時間がなかったのは残念だったが、講演企画の収益を、わずかばかりのカンパとして早尾さんに託せたときはうれしかった。具体的な返礼ができたから。「オリーブ商品」のよさもここにある。目に見えること。具体的であること。そして人と人とのつながりを感じられること。

 パレスチナに行った報告・感想は紙面の都合上、割愛させてもらいますが、関西で何度か報告会をするときに、私は「オリーブ商品」の説明文を資料にはさんで、販売もいっしょにさせてもらっている。売り上げはまずまずってとこやけど、報告に何らかの思いをよせて記念に買って帰ってくれる人が多いみたい。こういうとき、買ってくれた人の中のパレスチナが「オリーブ商品」というモノによって形を与えられた気がしてうれしい。状況とか情勢から見たら、パレスチナもイラクも(とうとうアメリカによる攻撃が始まったけど)、不条理で無正義で悲惨。ある程度の距離を持って接しないと、息切れしてしまうぐらいつらい場所だ。それでも、できれば私は破壊跡だけでないパレスチナが見たいし、やられてもあきらめないイラクの人々の姿にほっとする。というと、勝手やろうか。

 「オリーブ商品」との出会いは、これからもパレスチナと息長くつきあっていける、ひとつのあり方を提示してもらったと思う。支援のあり方は多様にあった方がいいし、間口も広い方がいい。何があってもつながるパレスチナ、より「ついつい手が出るパレスチナオリーブ」でいこう。それか「へこたれないオリーブ商品」なんて、どないでっか?