『ぜいとぅーん』25号(2006.6.15発行)


「ガリラヤのシンディアナ」ニュース

かごセミナー終了式

「オリーブオイルがオリーブ石けんへの道をつくり、オリーブ石けんがザータルへの道をつくり、今度はかご作りセミナーにつながった」、「女性の能力を高めて社会進出の機会を増やし、女性が直面する社会的・経済的な問題にチャレンジできるような新しい社会を作りたい」、かご作りセミナーの修了式(写真)で「ガリラヤのシンディアナ」のスタッフがこう述べました。

「ガリラヤのシンディアナ」は、フェアトレードは「適正な支払い」以上の意味を持っていると考えています。「フェアトレードの考え方を、自分たちの社会を発展させたいと考える人たちと幅広くつなげる。高品質な生産物を提供する一方で、公正さの実現を目指して世界のバランスを揺り動かすのです。」

かご ご予約受付中!

前号でナツメヤシの枝で編んだかごのご案内をしましたが、限定入荷のためあっという間に売り切れてしまい、申し訳ありませんでした。買って頂いた方からは「つやのあるしなやかな素材で感動した」等嬉しい感想を頂きました。お待たせすることになりますが、皆様に年内にお届けできるようシンディアナに追加注文しますので、ご希望の方はご予約ください。

石けんセットのポストカード

新商品の石けんセットには、イスラエル内のパレスチナ人アーティストが描いた5種類のポストカードのうち1枚が入っています。

イスラエル内で暮らすパレスチナ人にとって生存・生活が一番で、他のことは後回しになります。美術館やギャラリーが少なく、学校の美術の時間も削られがちです。

ガリラヤのシンディアナは、パレスチナ人アーティストの存在と作品を知らせようとプロジェクトを始め、今回、5人のアーティストの作品を一つずつ選びました。シンディアナの地道な活動が、少しずつ広がり、つながって来ています。


オリーブ石けん工場ニュース

6月半ばに石けん工場のマジュタバさんと電話で話をしました。

先日、マジュタバさんがナーブルスから直線距離で約75kmのヘブロンへ行くのに、8−9の検問所があり10時間かかったそうです。数ヶ月前、シンディアナからナーブルスに戻るときにイスラエルへ行く許可証も西岸内部を移動する許可証も取り上げられてしまったそうで、ナーブルスを出るのも難しくなりました。「なんで?」と聞くと「理由なし」。いつものことですが、取り上げた兵士から理由も教えてもらえないのです。また、販売のためのトラックがあっても運転手さん(石けんも作っています)に許可証がないので、販売機会を失っています。シンディアナには、許可証のある人に頼んだり、荷物を積み替えたりして運びます。石けん(荷物)を運ぶ許可はまた別です。

ナーブルスは、ヨルダン川西岸地区の中でも孤立して行く状況にどんどん追い込まれています。ナーブルスは旧市街もあり、古くから政治と産業の中心であった歴史のある町です。さらに、2つの大きい難民キャンプがあり、イスラエルには抵抗運動の拠点だと見られてきたこと、近くに大規模な入植地があることから、街全体が厳しい弾圧を受けているのです。

ところで、パレスチナの生産者や友人たちと話をするときには、必ず家族のことも話題になります。マジュタバさんも3人の小学生のお父さん。学校は年度末で夏休みに入りました。「子どもたちは成績優秀で元気。これだけはいい話題だ」。 パレスチナ人はみななぜか自分の子どものことを成績優秀と言いますが、学校は宿題が多く勉強は大変そうです。小学校1年生から英語も勉強するので、マジュタバさんと奥さんのラマさんは、詰め込み教育を心配していました。

オリーブ石けんの色について

オリーブ石けんセットだけでなく、定番のオリーブ石けんも入荷しましたが、また石けんの色がだいぶ変わり、今回は黄土色に近い色になりました。『ぜいとぅーん』20号でも書いた通り、着色料・香料等をいっさい含まないこのオリーブ石けんは、原料であるオリーブオイルの状態(色・透明度・成分)や石けんの乾燥度によって、石けんの色が変わります。使用するオリーブオイルは、ヨルダン川西岸地区のヴァージンオリーブオイル(一番搾り)ですが、畑や年度によってオリーブオイルの色や香り、澱の残り具合が異なるのです。

また、よりよいオリーブ石けんを作るために、製法の一部を変える試みもしています。これによっても、色は多少変化しますので、また報告します。

 

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