『ぜいとぅーん』28号(2007.2.20発行)


商品ニュース

4月上旬に、新シーズンの商品がまとめて入荷する予定です。

オリーブオイル

オリーブオイルの入荷が予定より大幅に遅れて在庫の品薄状態が続き、ご迷惑をおかけしています。

ガリラヤ地方でも収穫の早い、ダルフール村のマサルーハさんのオリーブオイルを1月末に臨時で少量入荷しましたが、皆様にお知らせする前に売り切れてしまいました。収穫・圧搾後すぐにボトル詰めしたので、いつもより白っぽい澱が多いのですが、香りがよく、とてもおいしいオリーブオイルでした。

これから届くのは、いつものデイル・ハンナ村のアベッドさんからのオリーブオイルです。アベッドさんのオリーブオイルの「ガリラヤのシンディアナ」への運び込みが遅れたことなどが出荷の遅れの原因です。シンディアナでは、1台しかないワゴン車で、農家にオリーブオイルを取りに行ったり、サンプルを検査に出しに行ったり、さらに石けんやザータルを取りに行ったりと走り回っています。分離壁の建設が進む現在、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)から石けんやザータルをガリラヤ地方に運ぶには、貨物用の検問所で商品を受け渡して荷物を積み替える必要がありますが、順番待ちで時間がかかりますし、無駄足を運ぶこともしばしばです。

スタッフの女性たちみんなで一生懸命ボトル詰めしているというので、「みんな疲れている?」と聞くと、「みんなくたくただけど、オリーブオイルが美味しいからハッピー」だと返事がありました。ワインのように、同じ土地でも、気候などで毎年風味の変わるオリーブオイル。今年は、「信じられないほどにおいしい」ので、もうしばらくお待ちください。

、、、と書いているうちに「ハイファ港は嵐で遅れが出ている上に、港湾労働者がストライキ中!」という連絡も入りました。毎年、何かが起こります。最善を尽くしておりますので、ご理解ください。

キャロブ・シロップ

昨年4月に限定入荷し、数ヶ月で売り切れてしまったキャロブ・シロップ。皆様からは、「滋養に満ちた味、コクがあって少量でもOK」「ちょっと苦みがあって、でもとても甘い」など感想を頂きました。ヨーグルトやパンにつけて食べるとおいしいです。お待ちいただいていた皆様、今年もヨルダン川西岸地区のジェニン女性栽培・生産組合から500本限定で入荷します。

ナツメヤシの枝で編んだカゴ

昨年から始まったプロジェクト。新しい形の製品を作ったり、価格を改訂したり、まだ発展中です。固くてしっかりした造りですが、グレーのオリーブの枝を模様に編み込んでみたり、制作者がそれぞれセンスを生かした「アート作品」にもなっています。ナツメヤシの枝の節がなんともいえず、味わいがあります。今回は小さめのカゴが入荷します。

*このほか、ザータルも入荷します。

オリーブ石けん

オリーブ石けんのほか、オリーブ石けんセット(4種)も定番で扱い始めました。一番人気はオリーブ石けん<死海の泥>です。オリーブ石けん<ミルク>、オリーブ石けん<ハチミツ>、オリーブ石けん<レモン>については、「香りがいい!」という方と「香りが苦手」という方に分かれています。

今までのオリーブ石けんも、環境のいい新工場に移って作ったもので「しっとり感が増した」という感想を頂いています。

イドナ女性組合の刺繍製品

新リーフレットにも掲載している、エプロン、ハーフエプロン、コースター、しおりは定番商品として、在庫を切らさないようにしています。前号で紹介した携帯ストラップも人気につき、追加注文中です(在庫も少しあります)。薄茶色の生地に刺繍してあるのがおしゃれです。お買い上げの皆様の中には、ペアで使っている方もいらっしゃいます♪

表紙写真はパレスチナの地図の刺繍です。48年占領地(イスラエル)を含む、歴史的パレスチナと言われる地域の町の名前や特産物が刺繍してあります。想いのこもった大切なものですが、注文生産で販売できるように準備中です。柄や文字は少し変更する予定です。(約40cmX80cm 予定価格6300円)

パレスチナでは、刺繍は主に衣服に使われてきました。地域ごとに、特徴的な色合いや柄があります。特に中部・南部で盛んです。壁飾りにも使われ、鏡のふちに刺繍があるものもよく見かけます。家の玄関にはアラビア語や英語で「ようこそ」という文字の刺繍も飾ってあります。

今では祖父母の世代のパレスチナを想い起こす象徴にもなっていて、オリーブの木の刺繍や地図の刺繍が家に飾られたりしています。


ナーブルス石けん工場ニュース

2月半ばに電話で聞きました。

石けん工場の状況

「相変わらず週に3日くらいの操業が続いている。出荷が大変なので注文が少ない。特にガザ地区には以前は販売できたけれど、いまは出荷がとても難しい。石けん代金と同じくらい輸送コストがかかってしまう。3000ドルもかかるんだ。1日で行ける距離なのに検問所で待たされたり積み替えたりして1ヶ月もかかるからだ。3000ドルあったら、船で日本に送れるだろう?

シンディアナに送るには、まず、3つの検問所を通ってから分離壁(トゥルカレム付近)の検問所に送る。パレスチナの車はイスラエルには入れないので、検問所で荷物を積み替える。」

「4種類の石けんセットが評価されたこともあって、海外のフェアトレード団体への出荷が少し増えてきた。

私が持病で背中が痛いので、数年前からドバイで働いている二人の弟のうちの一人がナーブルスに帰って石けん工場を手伝ってくれる。彼は、ドバイでフィリピン女性と結婚して夫婦でナーブルスに来るんだ。」

ナーブルスの状況

「(給与未払いのため)半年間ストライキをしてきた政府機関・自治体が、ようやく2週間前に再開したけれど、仕事は山積みで、まだ機能していない。全てが遅れている。例えば、子どもが生まれても出生届を受理したり、IDカード(16歳以上が携行)の発行することさえきちんとできていない状況だ。

特にナーブルスとガザでファタハとハマスの対立が激しくて毎日のように路上で抗争があるので、おちおち町も歩けない。人々は、イスラエル軍だけでなく、パレスチナの武装集団のことも恐れている。生活への影響も大きい。ファタハとハマスがイスを争っている間に、占領下で我々がすべてを失っている。」

 

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