『ぜいとぅーん』29号(2007.6.7発行)


商品ニュース

品薄の間、大変ご迷惑をおかけしましたが、4月中旬に新シーズンの商品が入荷いたしました。

現在、オリーブオイル、オリーブ石けん、オリーブ石けんセット(4種)、ザータルとも十分な在庫があります。キャロブ・シロップももう少しありますので、お早めにご注文ください。ナツメヤシの枝で編んだカゴは4月入荷分は完売しましたが、随時、ご注文を承っております。(入荷には数ヶ月かかります)

刺繍製品の定番商品は、現在、エプロン、しおりが品切れですが、7月までに入荷予定です。携帯ストラップは追加分が入荷したので、在庫があります(キーホルダーにも使えます)。前号で紹介したパレスチナの刺繍地図も、予定通り6300円で販売を始めました。主に、ギフトセットで扱っている刺繍製品は、夏のギフト終了後(8月半ば)に在庫があれば販売できますので、お問い合わせください。

ガリラヤのシンディアナニュース

イスラエル内のパレスチナ女性の就業率は18%、ユダヤ女性は56%。家計を支えるため、多くのパレスチナ女性が仕事を求めていますが、1990年代以降、いままで働いていた分野、縫製工場はグローバリゼーションの動きの中で人件費の安い海外へ移転し、ユダヤ人農場では外国人労働者が働いています。どうしたらいいのか…。

一つの方法は、フェアトレード。パレスチナ・オリーブも、皆様のおかげで、少しずつシンディアナからの輸入量を増やしています。シンディアナ自身も、ヨーロッパやアメリカにも少しずつ販売先を広げています。

ナツメヤシのカゴプロジェクトが2年目に入りました。昨年、コフル・カナ村での訓練コースの生徒だったイスマハンさんが今年は、コフル・カラア村とウンム・ル=ファヘムの初心者コースの先生になった、という嬉しいニュースもありました。長期的に女性たちの仕事を作り出して行くため、ハチミツプロジェクトやスパイスの商品開発なども試みています(まだ商品化には至っていません)。

もう一つが、労働運動。シンディアナと連携しているマアン(ワーカーズアドバイスセンター)は、イスラエル政府から何度も圧力を受けましたが、農業分野でもパレスチナ人の雇用を求め、のべ150人以上の職を確保してきました。

女性たちは、朝4時に起きて6時前から夜までくたくたになるまで働いています。そんな仕事の後に、コフル・カラア村では14人の女性たちが、週に1回2時間、「全ての女性に物語がある」というエンパワーメント・ワークショプに1年間以上参加しています。そして、自信をつけて、働いています。

石けん工場ニュース

6月初めに電話で聞きました。

「ハマスとファタハの連立内閣になって、ナーブルスでは抗争が小さくなったなどの変化はあったけれど、大きくは変わっていない。各国から自治政府への援助もストップしたままなので、2月に政府機関・自治体が再開しても、公務員への給料が払われないまま。1週間前から、またストライキが始まった。」

石けん工場には、ドバイで出稼ぎしていた弟のマヘルさんがフィリピン女性と結婚してナーブルスに帰って来たりして、いいニュースがたくさん。まず、工場に、電話とFAXが入り、ネットまでつながりました。いままでは携帯電話だけだったので、いきなりの進歩です。

「弟の妻はフィリピン人だから、英語ができるし、世界中にネットワークを持っているので、石けんの宣伝をしてくれている。受注には至っていないけれど、いろいろ問い合わせがあるんだ」「マヘルはコンピューターが得意だから、いま、ウェブサイトも作っている」(アラブ人は大げさに言うことが多いので、「世界中」を鵜呑みにはできませんが)「私も毎朝、工場でメールをチェックしているんだ」というので、「アドレスは変わっていない?」と聞くと、「変わっていない。なぜなら、アドレスの変え方を知らないからだ!」と自分で言って大笑いをしていました。

コンピューターは苦手だけれど、石けんを本当に愛しているマジュタバさん。オリーブオイルだけでなく、シアバターやココナッツオイルなど8種類のオイルを混ぜた石けんや、キウイ、イチジク、アボガド、マンゴーを混ぜた石けんなど実験中の石けんを教えてくれました。美しい色だ、と言いますが、電話の話だけでは想像もつきません。

状況が良ければ、注文が多くて毎日操業する、状況が悪ければ注文がなくて1週間仕事がないこともある、という状況は相変わらずです。でも、マヘルさんのお連れ合いさんも、パレスチナに来て検問所等を経験して「死ぬかと思った!」と言いながら「パレスチナ大好き」と言って暮らしているそうです。

イドナ女性組合ニュース

5月下旬の夜中、イスラエル軍の兵士が、イドナ村女性組合のセンターを荒らして行きました。夜中で無人だったため、けが人はありませんでした。兵士は鉄のドアを壊して侵入。刺繍作品の棚から作品を床に放り出し、コンピューターを持ち去ったそうです。同じ建物の別の階にある学習塾を荒らして圧力をかけるついでに(!)、嫌がらせをしたようです。

掃除や修理が必要だったものの、電話線は切られなかったので受注はでき、生地もそのままなので仕事は再開できたそうです。コンピューターは寄付で中古のものが手に入り、メールでのやり取りができるようになったばかりでした。(いままでは電話とFAXでした)イドナの女性たちはがっかりしていますが、注文が一番の元気の素だと話していました。

パレスチナでは、理由もなく踏み込まれ、荒らされるのは日常茶飯事。ナーブルスの石けん工場でも、あれこれ機械を調べられ、石けんの原料であるオリーブオイルをひっくり返されたことがあります。それでも、みんな、生産を続けています。

新製品もいろいろ開発中です。

表紙にある結婚式の刺繍は、パレスチナの家庭によく飾ってあります。結婚式は、大事なイベントであり、また楽しい娯楽です。新郎が新婦を迎えに行くときの歌、など場面場面で歌う歌も豊富にあります。

 

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