「ガリラヤのシンディアナ」の現状

イスラエル軍の攻撃によるレバノン、ガザとは規模は異なるものの、ヒズブッラーのミサイルでガリラヤ地方(現イスラエル北部)のパレスチナ人にも多くの死傷者が出ています。イスラエル市民の死者の半数以上がパレスチナ人です。(8月7日現在) 詳しくはこちら

現在、イスラエルの総人口約680万人中約130万人がパレスチナ人ですが、そのほとんどが北部のガリラヤ地方と三角地帯に住んでいます。(三角地帯は、分離壁を挟んでヨルダン川西岸地区北部ジェニーンに近い地域です)パレスチナ人の村の大規模な土地の収奪による、ユダヤの町の拡大で「ガリラヤのユダヤ化」で近年ユダヤ人人口が増えて来ていますが、それでもガリラヤ地方の人口の約半分がパレスチナ人です。

私たちがフェアトレードで輸入しているオリーブオイルの生産者「ガリラヤのシンディアナ」は、ガリラヤ地方と三角地帯を中心に活動しています。パレスチナ人のための団体ですが、スタッフにはパレスチナ人もユダヤ人もいます。

7月13日、「ガリラヤのシンディアナ」および関連団体(女性フォーラム)で働くパレスチナ人スタッフ、サーミヤ・ナーセルさんの自宅(ガリラヤのマジダル・クルム村)を、ヒズブッラーのミサイルが直撃しました。サーミヤさんは女性フォーラムの仕事で外出中で無事、家族2人が軽傷だったものの、建物は大きな被害を受けています。サーミヤさんは2002年に来日したスタッフです。

やはりミサイル攻撃の続くハイファに住む、ユダヤ人スタッフ、パレスチナ人スタッフは避難しています。(ハイファのワディ・ニスナー地区-パレスチナ人地区-にもミサイルが着弾し死傷者が出ています)

コフル・カナ村の「ガリラヤのシンディアナ」の事務所、ナザレの「マアン」(パレスチナ労働者の団体)の事務所は一時的に閉鎖しています。これは、ヒズブッラーのミサイル攻撃が激化し、7月19日に7歳と5歳のパレスチナ人の子どもが亡くなるなど、状況の悪化を受けてのことです。スタッフは、自宅で仕事をしたり、他地域の事務所で仕事をしたりしています。また、ハイファ港が閉鎖されていて、7月末現在オリーブオイルとザータルと石けんが出荷できずにいます。(ザータルと石けんはヨルダン川西岸地区からです。)

「ガリラヤのシンディアナ」や関連団体の人々は、他のイスラエル左派のグループとともにデモ等に参加して、イスラエルに戦闘を止めるようアピールしています。同時に、ヒズブッラーのミサイル攻撃にも抗議しています。

ユダヤ系のイスラエル人は親戚などを頼って北部から中部・南部に避難できる一方、ガリラヤのパレスチナ人には逃げ場所がありません(ヨルダン川西岸地区に逃げているという報道もあります!)。また、イスラエルでは、ユダヤ人の住む地域には、防空壕があり、ミサイル警報もありますが、パレスチナ人の地域にはありません。