毒牙にかかってみたい?

ニナ・ハーゲン

初めてニナ・ハーゲンの写真を見たのが中1の時。セカンド・アルバム「ウンバハーゲン」の広告が2ページにわたってデカデカと載っていたし。カラーグラビアの毒々しいメイク。ドギツイ感じが好きだったし、変わった人には興味シンシン。怖いモノ聴きたさで当時リリースされたばかりの2nd LPを買った。ジャケからして狂気じみてるんだけど1曲目はシングルカットされた「アフリカン・レゲエ」 その通りリズムはレゲエ調なんだが歌い方はオペラ風に声を長くビブラートさせたり、まるで魔法使いのバァさんがボコボコと煮えたぎる毒ツボの前でケケケと笑うようなカエルを踏みつぶしたような声だったり・・・いやはや、内容も見た目どおりって感じだったね。ニナの狂気はアルバム全体にみなぎっているんだけど、その中に「もし私が男の子だったら・・・」って曲があり、それが可愛らしくて唯一ホッとさせる1曲かな。それとリーナ・ラヴィッチの曲「ラッキー・ナンバー」。ニナもリーナもキッツイ個性の持ち主で同じ男を好きになったりしながらも友達なんだろうな。 それとこのアルバムの歌詞カードが4か国語対訳で、ドイツ語、日本語、英語、フランス語で全部載ってるというのも前代未聞な得点だったね。
その頃よく聴いていたFMラジオ番組でケイ・アンナさんと声優の山田康雄さんがDJをつとめる番組名が定かでないんだけど多分・・「フジカセット・セレクティッド・アーティスト」という洋楽アーティスト紹介番組があり、新譜を中心に1時間程度流す番組があった。それでニナ・ハーゲン・バンドの特集もあったわけね。それがオンエアされて時にはすでに2ndアルバムは購入済みだったのだけれどアルバムにかかってるタスキの裏ジャケ側にはディスコグラフィとして1stアルバムも載ってた。「ウンバハーゲン」がキョーレツだったので、その1stも気になってたのね。で、フジカセットのニナ特集で、新譜のウンバ中心ではあったけど唯一まともにかかった1stからの選曲が「オール・ウーマン」という曲だった。そのメロディラインが気に入って1stも後ほど買ったのよね。この1st、バンド名と同タイトル「ニナ・ハーゲン・バンド」は日本語対訳はナシで英対訳のみ付いてた。それを日本語に訳す事に深夜を費やし、翌日は起きられず学校をズル休みしてたロック少女だったわけだ。ニナの曲の歌詞ってなんだかよくわかんないのが多いのよ。ラジオで聴いた「オール・ウーマン」を訳してくと「妊娠しちゃったわ!」といきなり始まるし、女性の名がたくさん出てくるのね。この1stでは1曲目に「TV Glotzer」という曲が勢いよく始まるがこれこそThe Tubesの代表曲「White Punks On Dope」のカバー。タイトル自体全く変えてるしニナのテレアナ調の台詞で始まるので原曲とは違い、テーマは「テレビ」?? ニナの叫び声を聴いて「TV」を「ティファオ」とドイツ語では発音するんだなってのは分かるよ。でもこれを聴いてチューブスに興味持ったしアルバムも買ったもんね。
ニナは2nd「ウンバハーゲン」のすぐ後、女の子を出産する。ある雑誌で子供を抱くニナと2人をやさしく守るように見つめる男性との3shotが載っていた。3rdアルバム「ナンセックス・モンクロック」では娘のコズマちゃんを抱いた聖母?魔女?どっち? みたいなジャケであったが、ラジオで流れた数曲で感じたところ、私のニナはもう終わっていたので買いませんでした。それ以降はニナのファッションからしてつまらなくなる一方。私のニナは2ndどまりでありますが、この私の記事がたまたまヒットした彼女のファンはどうお考えでしょうか?3rdまでが良いという人も多そうだけど。
あーそれからね、ニナとリーナとハーマン(ブルード)が出てる映画「ChaCha」とそのサントラ盤はなんやかんやでまだ手に入れてません。早くしないとますます入手困難になりそ。


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