京都競馬場

【現所在地】　京都府京都市伏見區葭島渡場島町３２番地

【略年表】

年月日 出來事
1907.03.15 社團法人京都競馬會の設立認可。京都市上京區東洞院竹屋町下ル三本木五丁目八番戸に事務所。
1908.05.13 京都馬匹改良株式會社設立。
1908.05.16～20 島原競馬場で第１回の春季競馬を開催（４日間）。
1908.12.12～16 京都競馬會第２回の秋季競馬を政府補助金で開催（４日間）。
1910.05.28 京都競馬會は島原競馬場の施設一切を政府交付の施設補助金で買収し、社團法人京都競馬倶樂部と改稱することを決議。
1910.06.11 社團法人京都競馬倶樂部の設立認可。
1910.06.18～20 京都競馬倶樂部第１回春季競馬を開催（３日間）。
1912.11.01 島原競馬場の大部分が火災で焼失。土地の賃借契約期限も１９１２年１２月末日と間近に迫っていたので、これを機に競馬場の京都府船井郡須知町への移轉を決定。
1913.06. 事務所を京都府船井郡須知町大字蒲生小字八ッ谷５３番地に移轉。新競馬場（須知競馬場）の建設工事着工。
1913.09.28～30 新競馬場の工事中に春季競馬を開催（３日間）。
1913.11. 新競馬場の工事落成。同時に秋季競馬を３日間開催。
1915.05.22～24 春季京都競馬で勝馬投票の余興を實施（３日間）。
1924.05.25 京都競馬倶樂部臨時總會で、競馬場を須知町から京都府紀伊郡向島村字葭島新田（現在地）に移轉することを決定。
1925.04.03 新競馬場（淀競馬場）の創設工事着工。
1925.05.01 京都競馬倶樂部が競馬法による競馬施行の認可を受ける。
1925.07.04～12 京都競馬場創設工事のため、新競馬法による初の競馬を阪神競馬倶樂部の馬場（鳴尾競馬場）を借りて施行（４日間）。
1925.12.01 京都競馬場新設工事竣工。馬場敷地26,892坪、建物敷地18,381坪、その他52,206坪（總計97,479坪）。
1925.12.05～13 新競馬場で最初の競馬を開催（４日間）。
1926.04.17～25 春季京都競馬から初めて１日１鞍の障碍競走を施行。
1926.12.04～12 秋季競馬から京都競馬倶樂部直營の勝馬投票券の發賣を實施。
1926.12.13 事務所を京都府久世郡淀町字池上１００番地に移轉。
1926.12. 秋季の京都競馬倶樂部の勝馬投票券販賣が２００萬圓を突破。
1927.04.16 春季京都競馬から繋駕速歩競走を實施し、勝馬投票券を發賣。
1928.10.20～24 御大典記念競馬を開催（４日間）。これが競馬法による最初の臨時競馬。
1928. この年、貴賓館、食堂を新築。
1929.04.13～21 京都競馬として初の６日間競馬を開催。
1929. この年、京都競馬倶樂部は賣得金日本一になり、以後昭和９年(1934)春・秋季以外、昭和１１年(1936)春季まで連續して１位を獨占。
1931.11.21～12.06 競馬法改正により、京都競馬倶樂部は初の８日間競馬を開催。
1932.秋 １・２号館中央にコンクリート２階建ての特別指定席を新設。
1933.04.02 第１・２号馬見所・指定席建物等の大半を火災により焼失。復舊工事は２週間で完成。
1933. この年、２号馬見所を增築（１８０坪）。
1934.09.21 室戸颱風が來襲し、１・２号馬見所・厩舎等が大被害を受ける。
1934.11.23～12.09 復舊工事が完成し、秋季競馬を８日間開催。
1935. この年、馬場擴張工事を實施。第３コーナーに斜坂走路（外コース）を構築し、固定大障碍走路を增設。直線距離を增大する等馬場を改修。
1936.06. 京都競馬倶樂部は馬見所その他新營工事の懸賞設計コンクールを實施。
1936.11.05～17 京都競馬倶樂部として最後の競馬を施行（５日間）。
1936.12.10 日本競馬會設立。京都競馬倶樂部と他１０競馬倶樂部がその傘下に入る。
1937.02.18 馬見所その他新營工事着工。
1937.02.26 京都競馬倶樂部會員通常總會で、同倶樂部を解散して日本競馬會に合流することを決議。認可は５月３１日。
1937.05.31 京都競馬倶樂部解散。權利義務一切は日本競馬會に繼承され、日本競馬會京都競馬場となる。
1937.07.03 京都競馬振興會設立。正會員１４名、賛助會員２２９名、計２４３名。
1937.12.11～26 日本競馬會京都競馬場として初の競馬開催を施行（８日間）。
1938.09.10 馬見所その他新營工事竣工。敷地面積を１７萬坪に擴張、スタンド・馬場その他設備を一新。無柱の大鐵傘にゴンドラを吊るした、我が國建築技術の粹を集めた近代的競馬場となる。
1938.11.18 馬見所その他新營工事の竣工式。
1938.12.11 京都農林省賞典四歳呼馬競走を施行（第１回菊花賞競走）。優勝テツモン號、伊藤正四郎騎手。
1939. この年から古呼馬障碍特別競走（京都大障碍競走の前身）を春秋両季に施行。
1941.08.20 安田日本競馬會理事長から各競馬場への「防空上等で營造物の偽装の必要があれば協力願う」との通知に、京都競馬場偽装。
1941.10.26 京都農林省賞典四歳呼馬競走（第４回菊花賞）でセントライト號が優勝し、日本競馬史上初の三冠馬となる。小西喜藏騎手。
1942.05.17 第１回京都記念競走施行。優勝マルエス號、武田文吾騎手。
1943.03.05 『銅像等金属類の非常回収實施要綱』が閣議決定し、スタンド上屋の鐵骨が春季競馬終了後、供出予定となった。
1943.05.15 春季京都競馬第３日、警戒警報が午前６時までに解除されず、中止。１６、１７日兩日に順延。
1943.06.01 京都競馬場内に阪神競馬場出張事務所開設。
1943.09.24～10.10 京都競馬場で秋季阪神競馬を開催。
1943.12.01 京都師團員部隊が競馬場に駐留開始。翌年１月２９日撤収。
1944.01. ２等馬見所構内の土地建物を大阪兵器補給廠に貸與することになり、日本競馬會と京都師團との借上げ契約書が締結。
1944.02.10 金属回収のため、スタンド大屋根鐵傘の解体・供出工事が終了（１等館のゴンドラまでの鐵骨１５本・ゴンドラの前褄部分を残し１９本が切り取られたほか、投票所のひさしも供出）。
1944.04.22～06.11 春季能力檢定競走施行（１７日間）。
1944.05.28 春季能力檢定競走で、京都競馬場初の帝室御賞典競走を施行（出走頭数１０頭・優勝ヒロサクラ號、澁川久作騎手）。
1944.06.04 春季能力檢定競走で、京都記念競走を施行。優勝ハチアジカワ號、武田文吾騎手。
1944.12.01～23 秋季能力檢定競走施行（９日間）。
1944.12.05～20 当初、阪神競馬場（宝塚市逆瀬川）で行われる予定だったアラブ系能力檢定競走を、阪神の馬場が未完成のため、京都競馬場で施行（６日間）。
1944.12.07 社團法人京都競馬振興會は會員臨時總會で解散を決議。
1944.12.08 秋季能力檢定競走で、長距離特殊競走（菊花賞）が行われたが、全馬コースを間違えたため、競走不成立。
1945.04.10 京都競馬場に輓馬機動隊關西支部が設置された。
1945.06.15 輓馬機動隊關西支部を京都競馬場から大阪市東區久宝寺町の大阪營林局内に移轉。
1945.10.06 アメリカ軍が京都競馬場に進駐開始。翌年５月３１日撤収。
1946.10.17～11.03 京都及び東京競馬場で３年ぶりに競馬再開（５日間）。
1946.12.01 戰後初の菊花賞競走を施行。優勝アヅマライ號、武田文吾騎手。
1947.05.04 この年から京都競馬場で櫻花賞競走を施行（優勝ブラウニー號、武田文吾騎手）。但し、１９４９年まで。
1947.05.11 平和賞競走施行（第１５回天皇賞）。優勝オーライト號、元石正雄騎手。
1947.10.05 連勝式投票法採用。京都競馬場で初の發賣（連勝式６枠制）。
1948.06.05～27 日本競馬會として最後の競馬施行（８日間）。
1948.08.01 京都競馬場に農林省競馬部京都競馬事務所設置。その所轄下に阪神、小倉、宮崎が入り、１９５３年に中京が加わる。
1948.10.16～11.07 國營第１回京都競馬開催（８日間）。
1950.05.20 戰後初めて繋駕速歩競走が京都競馬で復活。
1951.04.15 京都場外勝馬投票券發賣所開設。
1954.09.25～10.17 中央競馬として第１回競馬開催（８日間）。
1957.06. 馬場中央の池にてオランダから購入した白鳥１６羽の飼育を開始。
1958.04.10 戰時中金属回収のため撤去されたスタンドの大屋根の復舊等の工事着工。
1958.04.13 前年の白鳥購入、飼育開始を記念してスワンＳ競走を創設。
1958.08.31 スタンド大屋根復舊工事竣工。
1959.04.05 第２回スワンＳ競走を皇太子殿下御成婚祝賀競走として施行。
1959.08. 付近に集中豪雨、付近住民約２０００人収容。
1959.09.12 第５回京都競馬からタイムを１／５單位から１／１０單位に。
1959.11.29 厩務員勞組ストのため、第６回京都第８日を開催中止。
1961.09.16,17 第二室戸颱風來襲のため、第４回第３・４日を開催取り止め。
1961.11. 東厩舎構内の装鞍所を西厩舎内に移設。
1963.04.06 第２回開催第１日から８枠連勝複式勝馬投票券發賣。
1963.04.07 勞組ストのため、第２回第２日を開催中止。代替競馬を１０日に開催。
1964.04.11～18 勞組ストのため、第２回第１～３日は管理職等で開催。
1964.08.31 競走馬診療所が鐵筋コンクリート造として竣工。
1964.09.20 第４回第２日第９競走に日本中央競馬會創立１０周年記念競走を施行（優勝トツプスター號）。
1964.11.15 第２５回菊花賞競走でシンザン號が優勝し、１９４１年セントライト號以來２３年ぶり、史上２頭目の三冠馬となる。栗田勝騎手。
1965.02.01 スタンド・馬場増改築工事着工。
1965.08.31 スタンド・馬場増改築竣工。竣工式典は９月２日に挙行。
1965.09.12 第２回第２日第９競走を改築記念競走として施行（優勝ヒカルポーラ號）。
1965.09.17 颱風２４號來襲、付近住民約２０００人がスタンドに避難。
1965.09. 競走タイムの表示を、従前の時計旗・ストップウォッチによるものから赤外線利用の自動タイム計測装置に改善。
1966.06.04 第４回開催を最後に、京都競馬場での繋駕速歩競走廃止。
1966.10.09 第６回第６日第１１競走第１回ハリウッドターフクラブ賞競走施行（優勝キヨウエイヒカリ號）。当日、同クラブ代表マルカス・Ｈ・ラブウイン氏夫妻來場。
1967.04.15～ 厩務員勞組ストのため、第３回京都を変更開催。
1967.08.31 新駐車場完成（８０００台収容）。京阪軌道高架橋新設工事完成。
1967.10.14 第４回第１日からトータリゼータ・システムの一部が完成。單・複の發賣機を採用實施。
1968.10.13 シンザン號銅像除幕式。
1969.04.19 第４回開催からトータリゼータ・システム全面採用、場内の勝馬投票業務を全自動機械化。
1969.11.22,23 京都競馬場初の外国騎手招待競走として、第３、４回の英國騎手招待競走施行。
1970.03. 萬國博覽會開催のため開催日程を變更。
1970.12.15 京都競馬場から栗東トレーニングセンターへ、在厩馬、厩舎關係者の移動完了。
1971.01.05 第１回第２日は積雪のため開催中止。第２、３、４日（１月５、９、１０日）の日程をそれぞれ１月９、１０、１５日に變更。
1971.10.16 第４回第１日から前賣トータリゼータ・システムを競馬場内で運用開始。
1971.10.29 ダートコース新設工事竣工。（着工は同年８月）
1971.12.15 スタンド增築その他工事が竣工。（竣工式は同月２４日）
1972.04.22,23 厩務員ストのため、第３回第１、２日開催取り止め。
1972.04.29 電光式屋外標示板の運用開始。
1972.07.20 乗馬センター完成。着工は５月２０日。
1973.09.10 場外發賣を增築された新館スタンドで開始。
1974.02.23 京都競馬場で電話投票の試験的實施を開始。
1974.04.20～29 厩務員ストのため、第３回第１～４日が開催中止。第５～８日は番組を一部變更して實施。
1974.05.18 不正入場防止のため、ハンド・スタンプ制度を全國に先駆けて實施。
1974.10.26,27 日本中央競馬會創立２０周年記念「外國騎手招待競走」（５カ国）の第１、２回を第５回第７、８日に施行。
1974.11.10 第35回菊花賞当日、入場制限實施。キタノカチドキ號は京都競馬初のシードに指定された。
1975.05.10 第３回第５日第９競走にエリザベス女王御來日記念競走施行。
1975.10.26 京都競馬場開設５０周年記念競走施行。
1976.04.24 厩務員ストのため、第３回第１日開催取り止め。５月３日に代替競馬。
1976.11.21 第１回エリザベス女王杯競走を施行。優勝ディアマンテ號、松田幸春騎手。
1978.01.22 第１回第８日、日本經濟新春盃でテンポイント號が競走中に疾病を發症、競走中止。
1978.09 厩舎の全面改築實施。
1979.05.13 第３回開催は“お別れ競馬”として最終日終了後に馬場内を全面開放。スタンド大改築工事のため舊スタンドを解体。着工は８月。記念入場券の發行、ファンへの記念品を配布。
1979.11.11 第４０回菊花賞を阪神競馬場で施行。
1979.11.18 第４回エリザベス女王杯を阪神競馬場で施行。
1980.04.29 第８１回天皇賞を阪神競馬場で施行。
1980.10.23 新スタンド改築竣工式（120,000人収容）。芝コースの全面改修實施。
1980.11.01 場内全面複合投票システム實施。
1980.11.15 第１回第５日第２競走で中央競馬初の單・複・連ともに萬馬券となる。
1981.09.05 第４回阪神より阪神→京都の映像傳送を開始。
1982.11.06 京都電話投票所が運用開始。（着工は１９８１年１２月）
1982.11.21 エリザベス女王杯當日をレディースデーとして開催。
1983.11.13 第４４回菊花賞競走でミスターシービー號が優勝。１９６４年のシンザン號以來１９年ぶり、史上３頭目の三冠馬となる。吉永正人騎手。
1984.11.11 第４５回菊花賞競走でシンボリルドルフ號が優勝。史上４頭目、初の無敗の三冠馬となる。岡部幸雄騎手。
1984.11.18 第１回マイルチャンピオンシップ競走を施行。優勝ニホンピロウイナー號、河内洋騎手。
1984.12.01 映像傳送全國ネットワーク・システム運用開始。（第５回阪神競馬開催時より）
1985.04.29 第９１回天皇賞・春でシンボリルドルフ號が優勝。シンザン號以来史上２頭目の“五冠馬”となる。岡部幸雄騎手。
1985.09.04 京都競馬場開設６０周年記念式典を、ターフビジョンの竣工式と併せて擧行。
1985.10.19～20 アジア競馬會議加盟國騎手招待競走を施行。
1986.11.02 第１１回エリザベス女王杯競走でメジロラモーヌ號が優勝。櫻花賞、オークスと併せて史上初の“牝馬三冠”を達成した。河内洋騎手。
1987.11 ウイナーズサークルを新設。ポニーランドを新設。
1988.10.08 新館スタンド第１期グレードアップ工事（４～６階内装改修工事）を竣工。第４回京都から新装オープン。
1989.01.07 昭和天皇崩御。それに伴い、第１回京都第２日（１月７日）、第３日（同８日）はそれぞれ１月１３日、２０日に日程變更し、代替競馬として施行。