一人ぼっちで部屋にこもってないで音楽を聴きにおいでよ
人生はキャバレー、キャバレーへおいでよ
編み物も、ほうきも手放して目一杯楽しもう
友よ。人生はキャバレー、キャバレーへおいでよ
ワインを味わいバンドに耳を傾け
ラッパを吹いてお祝いしよう、お席はこちら
一寸先の闇を心配してても始まらない、暗い顔とはおさらばしよう
人生はキャバレー、キャバレーへお出でよ
昔エルシーと言う友達が居た
チェルシーのボロい部屋のルームメイト、彼女は箱入りとは言えない
実は体を売って暮らしていた
彼女が死んだ日隣人はあざ笑った、薬と酒に溺れてこのザマだって
でも横たわった彼女はまるで女王のようで
あんなに幸せそうな死人は見た事がない
今でも彼女を思い出す、彼女は口ぐせのように言っていた
一人ぼっちで部屋にこもってないで音楽を聴きにおいでよ
人生はキャバレー、キャバレーへおいでよ
そしてこの私はチェルシーに居た頃心に決めたの
死ぬときはエルシーのように逝きたいと
考えてごらん揺りかごから墓場まで大した月日じゃないわ
人生はキャバレー、しょせんはキャバレー
そんなキャバレーが私は大好き
映画「キャバレー」より
[2006年7月28日 21時8分33秒]