昔、バンドを始めたばかりの頃
青年文化会館のスタジオ練習後、ミーティングしながら
ソファーに、ごろ〜〜〜んと仰向けになり、ぼんやり天井を見てた
「あはは〜あの天井のライトを、お掃除するって、どうするんだろう」
高い高い大きな天井、
あの高い天井に届く方法が判らない様に、
あんなライトを浴びてステージの上で演奏する方法も判らないなあ
ぼんやりしながら「何も判らないなあ、ライブってどうするんだろう」
大きなホールで、ぽつーんとぼんやりしてる自分
それが、自分のバンドだった
今や、ライブ演奏をするのは当たり前の事
ライブの流れも仕組みもスタッフの意味も知っている
ステージに上がる方法さえ判らず迷子になってた自分から
遠く遠く縄梯子で登って来たんだ
辿り付いて見ると、天井の上には天井裏があった
たくさんのバンドさんが、住んでいた、一般的には判らない世界
バンド仲間と楽しく過ごしながら、ふと顔を上げて考える
この世界は、どこまでの大きさがあるんだろう?
果ては、うす暗くて見えないなあ、床は何処まで続いているんだろう?
ああ、そうか、天井裏の上には「空」が、あったなあ
・・あはっ、表舞台ってやつかな?
昇天したいとは思わないから、私には意味がないけど
いつか、ぼんやりしながら「果ては何処なんだろう」と顔を上げた自分を
懐かしく思い出す日があるんだろうなあ〜
[2004年10月27日 20時47分43秒]