記事タイトル:おはかまいり 


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お名前: 管理人   
うちの、実家はまだ、おはかを持っていなかった為
随分、時間はかかったが、やっと、おはかが出来上がって
先日、めでたく、納骨式だったのだ

末っ子の自分は、母親の愚痴を聞くポジションだったらしく
記憶のある限り母親は父親の愚痴を私によく話していた

かなり、無邪気な自分は話を言葉通り信じ、今思えば
かなり、たいした事のない内容でありながら
私にとって父親は天下の大悪人だった

母親の味方をする事は父親を嫌う事を意味した
母親の言葉を乗り越える事は出来なかった
かなりのレベルで私は、おかーさんが大好きだったのだ

子供の頃に植えつけられたものは、生涯引くらしく
ずっと、私にとって父親は「おかーさんをいじめた人」だった
密かに男性に頭ごなしに扱われるのは嫌いと思うのも
この辺りがルーツとなっている

だがね、さすがに思いました

おかーさんは、ずっと働いたこともなく、父の給料だけで生活し
家も建てて貰い、こうして、おはかも建てて貰ったんだなあって

うつ傾向の強い父親は、会社に行くのが本当に嫌だったらしく
かなりのストレスだった様だ
子供心にもそれは明らかだった、だが、会社を辞めるでもなく
引きずる様にして、嫌々、会社に行っていた
まあ、そのせいで、いまいち暗い家庭ではあったが
そんな、必死な給料で私たちは暮らせていた

「おとーさんは、男の責任を果たした訳だ
     ちゃ〜んと、生涯、おか〜さんを守ったんじゃないか」

何だか、ホッとしたな、
「ダメだよ、子供に父親の悪口を言ったら(愚痴だったんだなあ、ありゃ)
 まあ、おかーさんも、気が強いからなあ・・・しゃ〜ないか」

何だか、とてもとても安心した

おか〜さんも、我が子がここまで、自分の言葉を真に受けるとは
思ってなかったんだろうし、まあ・・・。

「新築の家、新築の墓、何でもおかーさん、新品に入れたね」
叔母が、そう言って笑った、ほんとだ。
ピカピカの新築入居、第1号、良かったね!
[2004年10月12日 22時25分15秒]

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