記事タイトル:車窓 |
私は車の助手席に乗りながら黙ってまどの外を見るのが大好きだ それは、電車に乗りながら必死で窓の外を眺める幼稚園児と 同じ一生懸命さだと思う。 「座席が靴で汚れるでしょ!!」なんて怒られながら幼児は 必死で外を眺めてる。・・・そうだって面白いんだ。これが。 「ほ〜〜同じ風が吹いているのに、この葉は震えるように揺れて こっちの葉は、手を振るように揺れてるなあ」とか ビルディングの壁の上を車のライトが生き物みたいに這う所とか グリーンベルトの植え込みの下の雑草が意外と綺麗だったり いつも通る家々に、「どんな人が住んでるんだろう?」と思ったり 廃屋を見れば「どんな歴史があったんだろうなあ?」と思ったり もちろん、青い空を見るのは大好きだけど、 「風に流れて行く街」を眺めるのが何より大好き。 だって、同じ風は二度と吹かないから、その時にしか 見る事の出来ない風景だもの。[2005年3月13日 21時2分35秒]