私は何も掲示板のネタを作るために生活してる訳ではない。
が・・しかし今日も大ネタを作ってしまった。
私は今日「遅番勤務」だった。なのに1時間も早く着いてしまって
「早く出ても良いけど・・・ん〜。ちょっと一服して行こう・・。」
思えば、そう思ったのが運のつき
仙台駅に新しく出来たカフェが、あって一度入ってみたかった。
「う〜ん、久しぶりにウインナ・コーヒーでも飲もう」
セルフ・サービスなのでコーヒーを受け取って席を探す。目をつけていた席
に行くと「禁煙席」・・・「しゃーないな・・別の席探そう・・。」
と私はくるりと方向転換をした・・。が私は知らなかったのだ。
私の真後ろから、どこかのおばさんが私の向こうの出口目掛けて
突進していた事を・・・・・。「ドッカ〜ン」
私のウインナ・コーヒーは一度垂直に舞い上がって、あれよあれよと地面に
激突して行った。私は普段はメガネを掛けている。
ぼーぜんとしながらも、自分の視界がまっ茶色になったと言う事は私は頭から
コーヒーをかぶったと言う事だななどと考えていた。
謎のおばさんは突進してきた、その勢いのまんま出口から逃げてしまった。
私以上にコーヒーをかぶったと思うのだが・・・・。
とにかく私は2月15日の朝っぱら生クリームたっぷりのコーヒーを
頭のてっぺんから被ってしまった。これから出勤なのに・・・。
お店の人がすっ飛んできてフキンを貸してくれた。私の周りの360度全て
の人や荷物にコーヒーはかかっていた・・・。不思議なのは・・
誰一人として「あー」とか「ぎゃー」とか「なにやってんだー」とか
言わなかった事。私も含めて誰ひとり何も言わなかった。言わない所か
全ての人が「私は何も見てない。何も起こってない」の構えで
本を読んだり列に並んだりタバコを吸ったりしていた・・その全ての人に
コーヒーはかかっていたというのに・・・。ハンカチ出して自分を拭く人すら
いなかった。・・これは、まったく仙台人。お店の人が一生懸命お客さんを
拭いていて・・私も自分を拭きながら周りの人に「ごめんなさい」と言うと
誰ひとり怒っていなくて・・どうやら被害者と思われているらしい・・まあ
そうとも言えるが、急に振り向いた事は事実。それとも、よっぽど気の毒な
状況だったのかなあ・・。
「新しいのをお持ちします・・」と言う店員の言葉を振り切ってヨロヨロ〜と
私は店を出た。生クリームの香りに包まれながら・・・。
ああ・・私のウインナ・コーヒーは天高く舞い上がり、くるくると周囲の全て
の客にしぶきを振りかけながら仙台駅一階カフェ・デリーナの床一面に
吸い込まれて行った。私の口には一滴も入らなかった。おいしそ〜だったのに。
[2004年1月28日 21時14分27秒]