先日、武道家の気合を見せて貰う機会があった。
「普通の剣術家の間合いはこうです。」
最初彼は「えい」と一歩前に進んだ。1メートル半の距離が1メートル
になった程度だった。
「だが我が武道を使うと。」と彼が「えい!」と気合を入れたら。
「すすす〜〜〜〜。」っと1歩進んだだけなのに一気に私の懐の距離に
入ってきた。
しかもそれは音もなく気配もなく波に乗ってるみたいな静けさだった。
さすがに私も「ギクッ」とはしたが、
とっさに「負けてたまるか」と思ってしまった。
(動揺した気配など見せてたまるか、運動神経なら誰にでも負けるけど
気合であれば負けたくない!!!)
至極冷静に「進む距離が違いますね〜。」などと、とんまなコメント
をして、驚いた様子は見せなかった。
相手は、がっかりした様子で「この技はなかなか見れない技なんですよ」
とわざわざ解説していた。
う〜〜〜ん、ちょっと気の毒だったので
「や〜一気に懐に入るのは凄いですよね。」と後付のコメントをしても
ま〜〜〜〜意味はなかったか・・。
びっくりして即、守備体制に入ってしまったが
ありゃ〜よく考えると凄い技だったかもしれない。
漫画で剣豪の太刀筋の場面は、よく「スス〜〜」とスローモーション
で描かれる。そんな感じの動きだった。
ううむ、だが仕方ないな。気合で負けたくなかったんだもん。
面白そうな武道だったなあ。
[2007年2月9日 21時30分47秒]