ドラゴンクエストZ
[データ&研究情報]
2.ポーカーは儲かっているのか?
(これはポーカーの勝ち方を考えるものではない)
ここでは、ドラクエZの世界に存在するカジノは本当に儲かっているのかを調査する。これはPLAYERの
操作も多分に影響するためデータが取り難く、少し信頼度が低い。
以下の条件でデータを取得した。
*ダブルアップは8以下は[たかい]9以上は[ひくい]を必ず選択する。又、ダブルアップは負ける
まで続ける。(表1の回収コインは仮定値であり、全てダブルアップしなかった場合の回収枚数である)
*最初の配り札でペアやジョーカーがあれば必ず残す、フラッシュやストレートはあと1枚でそろう時
以外は狙わないプレイスタイル。
*賭け枚数は必ず10枚。
*ドラクエZのダブルアップは引き分け含め最大12回可能。コインによる上限はない。
@ダブルアップをしない場合(表1)では主人公は儲かるのか?
まずはダブルアップを1回もせず全てできた役の分のみのコインを回収した場合を考える。下の表1は
1040回ポーカーをして出来たそれぞれの役の回数をカウントしたものである。これに、賭けたコイン
10枚を掛けて回収したコインを計算すると5240枚、この間に使ったコインは10400枚。収入は
−5160枚でプレイヤーは損をしている。この事からポーカーはダブルアップなしでは儲からない事が
判り、負けると儲けが0枚になるからといって無難にダブルアップを回避していてはだめだという事に
なる。それでは、ダブルアップはどのような風に行えば良いかをAで考察する。
表1.ポーカーの出来役
役
|
回数
|
回収コイン数
|
1ペア以下
|
731
|
0
|
2ペア
|
127
|
1270
|
3カード
|
132
|
1320
|
ストレート
|
15
|
300
|
フラッシュ
|
15
|
600
|
フルハウス
|
13
|
650
|
4カード
|
6
|
600
|
ストレートフラッシュ
|
0
|
0
|
5カード
|
1
|
500
|
ロイヤルストレート
|
0
|
0
|
5スライム
|
0
|
0
|
合計:支出10400
|
1040
|
回収5240
|
Aダブルアップは何回目、あるいは何のカードが出たときに止めるべきか?(表2、3)
始めに、@の場合とは逆にすべてダブルアップし続けた場合を考える。この場合、喩えダブルアップに
11回成功していても12回目に失敗すれば儲けは0になる。つまり最後の12回目を引き分けか勝ちで
クリアしたときの儲けの合計のみがポーカー全体の儲けになる。今回の1040回のデータ取得中に最後
までクリアできた回数は5回、合計113280枚儲けた。表1より支出は10400枚であった事を
考えれば、プレイヤーは大きく儲けている。つまり、無難にダブルアップをしないより無謀にも最後まで
続けた方が良い事が判った。しかし、毎回毎回1040回もやっているわけにもいかないことから、、、
では次に、さらに効率よく儲けるためにはどうすればよいかを考える。ここで頭に入れておいて欲しい
のがダブルアップ(1回あたり)は理論上の成功率より実際はかなり低くなっているという事である。
これに関して、運(ランダム)の影響が今回の結果(表2)にあったのではないかという考えももあるが
今回は1040回のデータ取得であり、過不足(注2)の枚数を考えてみてもこれは誤差の範囲を超えて
いると考えていい。確実とは言えないが、プログラム上に少し成功確率を落す細工がされているのでは?
実際にダブルアップのプログラムにどのようなさいくがされているかはわからないが、大体8%は
理論上の成功率より低いとみていい。今回、それが特に見られたのが[4]と[Q]の場合である。4の
場合は必ず[たかい]を、Qの場合は必ず[ひくい]を選択しているが、4の後に2や3が、Qの後に
KやJKが出る確率が理論上より高い事になる。逆に当たり前だが、2やJKが出た場合はラッキーで確実に
勝てるので続けるべきである。まあ、今回の結果から言えばその2種類のカードが出る確率は10%程度
であるが。
表2.ダブルアップの成功率/注2)
相手の札
|
成功
|
失敗
|
実験上の成功率
|
比較:過不足
|
理論上の成功率(%)
|
2
|
47
|
0
|
100.0
|
=
|
100.0(49/49)
|
3
|
48
|
7
|
87.3
|
<:24/3
|
91.8(45/49)
|
4
|
49
|
21
|
70.0
|
<:59/12
|
83.7(41/49)
|
5
|
43
|
23
|
65.2
|
<:29/10
|
75.5(37/49)
|
6
|
42
|
33
|
56.0
|
<:26/13
|
67.3(33/49)
|
7
|
39
|
43
|
47.6
|
<:24/17
|
59.2(29/49)
|
8
|
26
|
41
|
38.8
|
<:17/17
|
51.0(25/49)
|
9
|
37
|
36
|
50.7
|
<:11/9
|
57.1(28/49)
|
10
|
57
|
37
|
60.6
|
<:23/7
|
65.3(32/49)
|
J
|
59
|
27
|
68.6
|
<:16/6
|
73.5(36/49)
|
Q
|
48
|
20
|
70.6
|
<:41/10
|
81.6(40/49)
|
K
|
60
|
5
|
92.3
|
>:−10/−1
|
89.8(44/49)
|
A
|
77
|
0
|
100.0
|
>:−00/−1
|
98.0(48/49)
|
Jk
|
19
|
0
|
100.0
|
=
|
100.0(52/52)
|
合計
|
651
|
293
|
69.0
|
<
|
76.9
|
注2)
理論上の成功率=そのカードより高い(低い)カードの枚数/そのカードより低い(高い)カードの枚数
(引き分けのカード無視及び最初のダブルアップ挑戦の場合とする)
過不足:
実験成功率が理論成功率を上回るのに足りない成功枚数(成功枚数に加えると理論成功率を上回る)/
多すぎる失敗枚数(この数値を失敗枚数から引くと理論成功率を上回る)
表3.ダブルアップの失敗回/注2)、注3)
失敗回
|
回数
|
割合(%)
|
1
|
88
|
30.2
|
2
|
58
|
19.9
|
3
|
47
|
16.2
|
4
|
33
|
11.3
|
5
|
20
|
6.9
|
6
|
19
|
6.5
|
7
|
8
|
2.7
|
8
|
8
|
2.7
|
9
|
2
|
0.7
|
10
|
0
|
|
11
|
0
|
|
12
|
3
|
1.0
|
ノーミス
|
5
|
1.7
|
合計
|
291
|
(99.8)
|
注3)
これはダブルアップが何回目に失敗したかをまとめたものである。
引き分けの場合は回数に加えていない。
ダブルアップは引き分け含めて12回まで可能。
B結論
[4]、[Q]が出たときはダブルアップを止める方がいい。(最初に出たときはどうしようもない)
又、[6][7][8][9]も実際、相当確率が悪いと考えておいた方がいい。
ダブルアップは[2]、[JK]、[A]、に関してはほぼ確実(2、JKは確実)に勝てる。
余談:ダブルアップで[K、K、K、K、J]とKが4回連続きた事があった。
:最小枚数ダブルアップ12回クリア[3、3、3、K、Q、10、8、8、K、K、K、J、J]
で3カード(10枚)から始まり、たった640枚。
:最大枚数ダブルアップ12回クリア40960枚で3カードと2ペアから始まったの2回。
:最大枚数チャレンジ81920枚でダブルアップ11回成功、12回目失敗。
:連続1ペア以下記録は20回連続
:唯一の5カードは[10]と[JK]で達成
:チャレンジ成功で1万枚以上になったのは8回
:最後までダブルアップ成功し続けたのは5回
:5回の合計40960×2+20480×1+640+10240=113280枚
:どうやら[A、Q、K、JK、2]ではストレートにならないようだ。
:偶然だろうか?同じ数字が続けて出た後は負ける事が多い気がする。

