「今日はピクニックに行こう。釣りをしよう。さぁ、みんな入って入って。」犬の持っているバスケットに、足や顔がついているサンドイッチやリンゴ達が自分から入る。
(お前ら食われるんだぞ!? と突っ込む我々夫婦)
犬の飼い主(?)登場。
「おや、ピクニックに行くのかい?」やはりコップが自分でバスケットに入る。バスケットを持って車に乗るが動かない。車は言う。「うん。コップも持っていっていい?」
「もちろん。帰りは遅くならないようにな。」
「疲れてるんだよ」ミミズの家を訪問する犬。帽子をかぶったピンクのミミズが顔を出す。「なまけちゃダメだよ。」
「そりゃあんた! 自分で歩きな」
「…ごもっとも」
「釣りをするなら、ミミズも持って行きなよ。」
「釣りをするって? それじゃぁ僕を連れて行かなきゃ。俺なら水の中の様子も良くしってるしな!」(おまえエサやん! < 私は思わず突っ込む)
歩いて川に行く。釣り竿を用意する犬。釣り針に自分から絡まるミミズ。釣り糸をたれる犬。犬はいきなり寝てしまう。 ミミズは集まってきた魚たちと話をする。
「よう元気か! 久しぶりだな! おっと、あんまり近寄ると釣り針にひっかかっちまうぜ。」ニヤニヤする魚達とミミズ。一方、犬はやっと起きて、昼食を取ることにする。 敷物を敷くと、サンドイッチとリンゴが自分で出てくる。リンゴが犬に質問する。「よう久しぶり、ちょっと太ったんじゃないか?」
「犬と一緒に釣りに来たんだ。…どうだい、いっちょ、例の手でからかってやるか?」
「リンゴちゃんとサンドイッチちゃんと、どっちが好き?」突然どこかから声がする。「う〜ん」
「アタシのことも忘れないでね。」コップが歩いてきて自発的に川に飛び込む。コップを川から持ち上げて水を飲む犬。「だれ?」
「水よ。」
「姿が見えないけど」
「コップを使わないとダメよ」
「水はどこに行くのかなぁ。」意味深いセリフを吐いたかと思うと、いきなり川に飛び込み、手をふって流れていってしまうコップ。「川はみんな海まで続いているのさ! ちゃお!」
(ああ、コップが! あまりの急展開に呆然とする我々。)
手を振り返しながらそれを平然と見送る犬。
「ちゃお! 僕も夏になったら海に行くよ。」(いいのかそれで! < 突っ込む我々)
思い出したように釣り糸を引き上げる犬。すると釣り針には大きな靴が引っかかっていた。靴は犬に話しかける。
「おお、ありがとう。乗ってくかい?」ミミズも同意する。ぴょんぴょん飛び跳ねる巨大な靴の中に入って家へと向かう犬とミミズ。「おねがいするよ。」
「それがいい! ずいぶん遅くなっちまった!」
「こんなこと誰にも信じてもらえないだろうなぁ〜」家に到着。ミミズは靴に乗って帰っていく。ドアが開いて飼い主が顔を出す。家に入る犬。
「ただいま」。。。 シュール 。。。「おかえり。遅かったじゃないか。」
「これでも靴に乗って帰ってきたんだよ。」
「靴は自分では歩かないんだよ。あれ? コップは?」
「川から海にいっちゃった。」
「そうか。」
「僕らも夏になったら海に行こう。」