ガレージキット - 写真撮影

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カメラってのは便利なもんで、シャッターを押せばレンズの前にあるものが写っちゃいます。 それはもう、撮りたかったものはもちろん、撮ろうと思っていなかったものまで。(^^) というわけで、写真撮影のテクニックの重要な目的の一つには "撮りたくないものを写さない" ってのがあると思います。

フィギュア撮影において "撮りたくないもの" といえばまず "部屋の中の様子"、ってのがあげられると思います。 これは背景を用意することで簡単に写さないように出来ます。 テーブルクロス、シャツ、包装紙、ポスターの裏…。 特に購入しないでも工夫次第で既に身の回りにあるいろんなものが背景に使えます。 撮影対象が引き立つような背景を探してみてください。

ダンボール製フォトスタジオ (^^;。
兼塗装ブースだったりして
セッティング風景。 シャツを背景にしてます。 白い紙は影を消すためのレフ版替わり。
シャツをかけて背景にしてます

他の "撮りたくないもの" には "影" があると思います。 これはレフ版や、補助光源を使うことでコントロールできます。 ここでも写真屋で売っているようなレフ版を用意する必要は無く、 プラ板、プリンタ用紙、くしゃくしゃにしたアルミホイル、色紙… 等、 身の回りにあるもので代用できます。

また、背景を使う場合の注意点として、撮影対象と背景を近づけ過ぎない、ってのがあげられます。 これは背景に映る撮影対象の影を目立たなくするためと、 背景をピントの合う範囲 (被写界深度) から外すことで、相対的に本来の撮影対象を目立たせるためです。

レフ版無し。
濃い影のせいで硬い感じ
レフ版有り。
柔らかい感じになる

撮影機材 : OLYMPUS CAMEDIA C-840L (デジタルカメラ、130万画素)
光源 : 自然光

光源について

カメラ内蔵のフラッシュを使う場合。

フィギュアのような小さいものをフラッシュ撮影すると、明暗の差が大きくなりすぎがちなので、

等の工夫が必要になりますが、キレイに撮るのは非常に難しいと思います。

外部の光源

自由に位置を変えられる光源が2つ以上あると影のコントロール(背景に映る影を消す等)が楽になります。 写真用の光源がベストだと思いますが、発色にこだわらないならば、卓上蛍光灯が使いやすいです。
(参)うちの作業環境 : (手前の蛍光灯のフードに貼ってあるのは金レフ。つーか、チョコレートの包装紙(^^))

内蔵フラッシュを使う場合に比べて(光量が減るため)スローシャッターになりがちですので、 カメラぶれを防ぐために三脚を使うのが良いでしょう。

撮影機材

絵作りをしようと考えるなら、レンズの選択や絞りのコントロールができる一眼レフが最適だと思います。 フィギュア撮影の場合、ポートレートの撮影テクニック( 絞りを空けて背景をぼかす、 手前の目にピントを合わせる、 etc. )が使えると思います。

絵作りよりも WEBページでのリアルタイムな情報発信が主な目的ならデジタルカメラが良いでしょう。 画素数的には 130万画素級のもので十分だと思います。 レンズについては望遠系 (35mmフィルム用レンズ換算で80mm〜135mmあたり) のレンズが使いやすいです。 これは、広角系のレンズでは遠近感が大きく出てしまいがちなので、 フィギュアの形を正確に伝えるのが難しいからです。 現在のところ、単焦点の望遠系レンズの付いた機種は無いようですので、 必然的にズームレンズの付いた機種から選ぶ事になるでしょう。

といいつつ、広角系単焦点機、 C-840L (130万画素) + 蛍光灯x2 で撮影後、 フォトレタッチソフトでシャープネス&サイズ縮小したサンプル。
こっちは C-3040ZOOM (330万画素) + 蛍光灯x2、 焦点距離80mm(35mmフィルム換算)、 F2.3 絞り優先AE、 SQ2 (画像サイズ640x480、低圧縮モード) で撮影後フォトレタッチソフトでサイズ縮小したサンプル。
(モデルは海洋堂の "ひまわりあやり"。香川雅彦氏原型。)


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(C) 竹本泉

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