SECTION 11: History of SEGA consumer machine セガ家庭用ゲーム機の歴史を探る! Q11.1 セガのゲーム機の歴史を教えて。 A11.1 細かい部分が不完全ではありますが、セガの家庭用ゲーム機のリストとそ のスペックを紹介します(thanks: 石塚@NECソフトウェア東北 さん) なお、価格については発売当時のものです。 [発売日一覧] 1983年07月14日 SG-1000 ・ファミコンと同じ日に発売。 その後の因縁を予感させるエピソード である(笑) 1983年07月14日 SC-3000 ・キーボード付きで、BASICでプログラ ムも作れる…けど…メモリが… 1984年07月??日 SG-1000II ・マイナーチェンジ。 198?年??月??日 SC-3000H ・キーボードの材質が違うらしい。 1985年10月??日 Mark III ・スペック的にはファミコンより上。 しかし、ファミコンの流れを止めるこ とは出来ず、苦戦。 1987年10月??日 Master System (*1) ・FM音源と連射機能を標準装備。 1988年10月29日 MEGA DRIVE (*2) ・家庭用初の16ビットマシン。 (21,000円) 海外では GENESIS の名で大ヒット。 1990年10月06日 Game Gear ・君のはまだ白黒? (19,800円) 1991年12月12日 MEGA-CD (*3) ・機能アップブースターでもある。 (49,800円) 普及台数が少なく商業的には… 1992年04月01日 WONDER MEGA(RG-M1) ・メガドラ&メガCD一体版。 (82,800円) おまけソフト付き。 1992年04月24日 WONDER MEGA ・メガドラ&メガCD一体版。 (79,800円) 1993年04月23日 MEGA DRIVE 2 ・コンパクトな廉価版。 (12,800円) 音声出力がステレオに。 1993年04月23日 MEGA-CD 2 ・MEGA DRIVE 2 とぴったりサイズの廉 (29,800円) 価版 MEGA-CD。 1993年07月02日 WONDER MEGA 2(RG-M2) ・メガドラ&メガCD一体版 2。 (59,800円) 1994年03月10日 MEGA JET ・一応携帯できるけど…(^^; (15,000円) 1994年11月22日 SEGA SATURN ・64ビット級って何?(^^; (44,800円) 我らがサターンです。 1994年11月22日 V SATURN ・色違いサターン。 (オープンプライス) 1994年12月03日 Super 32X ・スペハリ & アフターバーナーで元は (16,800円) 取れる…はず… 1995年04月01日 Hi SATURN ・ムービーカード&フォトCDプレイヤー (64,800円) 内蔵サターン。 ※注) WONDER MEGA(RG-M1), WONDER MEGA 2(RG-M2), V SATURNはビクター、 Hi SATURNは日立。 (*1) ---------- Master System 説明書より ---------- [仕様] CPU Z80A(4MHz) メモリ ROM 8K bytes RAM 8K bytes/VIDEO RAM 16K bytes サウンド FM音源部 9和音またはメロディ6音+リズム5音 PSG部 3和音 1ノイズ 表示能力 VDP セガ カスタムIC ディスプレイ 家庭用テレビジョン カラー 64色 映像出力 VIDEO (別売りのディンプラグコード使用) RF (RFオートスイッチボックスにて1チャンネ ルまたは2チャンネルで出力) RGB コントロール端子 2ヶ所 コントロールパッド(付属品)の他、取り 付け可 ポーズ機能 ポーズボタンにてゲーム一時停止、再開が可能 連射機能 ラピッドボタンにてON、OFF可能 3-D機能 3-Dグラス直接取り付け可 スロット カートリッジ、カード、拡張、各1ヶ所 電源 本体付属の専用ACアダプタ使用 DC9V 外形寸法 365(W)*170(D)*70(H)/mm (補足) FM音源は2オペレータのOPL(OPL2?)相当。 Mark IIIのオプションであるFM音源、連射機能、3-D機能を標準装備したもの。 (*2) ---------- MEGA DRIVE 説明書より ---------- [定格] 型名 HAA-2500 使用電源 専用ACアダプタ(DC9V) 消費電力 約13W 使用環境 温度5〜35℃ 湿度20〜80%(結露なきこと) 外形寸法 280mm(幅)*212mm(奥行)*70mm(高さ) [仕様] CPU 68000(8MHz)&Z80A(4Mz) メモリ RAM 72K bytes VRAM 64K bytes サウンド YM2612(OPNA) FM音源、PSG音源、PCM音源 表示能力 VDP セガカスタムLSI ディスプレイ 家庭用テレビジョン カラー 512色中最大64色 映像出力 VIDEO (付属のディンプラグコード使用) RF (別売りのRFユニットにて1チャンネルまたは 2チャンネルで出力) RGB ヘッドホン端子 ステレオヘッドホン取り付け可 コントロール端子 2ヶ所 コントロールパッド等取り付け可 拡張コントロール端子 拡張オプション取り付け可 リセットボタン ゲーム再スタート機能 スロット カートリッジ、拡張各1ヶ所 (捕捉) サウンド機能の詳細は、FM音源 6+PSG音源 3 + 1ノイズ + PCM音源 1。 (*3) ---------- MEGA-CD 説明書より ---------- [定格] 型名 HAA-2910 使用電源 専用ACアダプタ(DC9V) 消費電力 最大約18W 消費電力 600mA(CD回転時) 使用環境 温度0〜40℃ 湿度10〜80%RH(結露なきこと) 外形寸法 301mm(幅)*212.5mm(奥行)*112.5mm(高さ) [仕様] CPU 68000(12.5MHz) メモリ RAM 6Mbit(プログラム、ピクチャーデータ、 サウンドデータ) 512Kbit(PCM波形用メモリ) 128Kbit(CD-ROMデータキャッシュメモリ) 64Kbit(バックアップメモリ) BOOT ROM 1Mbit CDゲームBIOS CDプレイヤーソフト CDG対応 サウンド回路 PCM音源 ステレオ8チャンネル サンプリング周波数 最大32Khz D/Aコンバータ 16bitD/Aコンバータ 8倍オーバーサンプリングデジタルフィルタ内蔵 PCMとCDの音のミキシング、またミキシング端子 とのミキシングも可能 音声特性 周波数特性 20Hz〜20Khz 信号対雑音比 90dB以上(1KHz)(LINE OUT) (S/N比) ダイナミック 90dB以上 レンジ バックアップ用 バックアップ 約1カ月 2次電池 期間 CD-DRIVE UNIT CD直径 12cmおよび、8cm 回転方向 反時計方向(読みとり面に対して) アクセスタイム 最内周より最外周まで最大1.4sec 1/3ストローク最大 0.8sec 音声出力 LINE OUT RCAピンジャック*2(L/R) 音声入力 MIXING ステレオミニジャック Q11.2 昔の雑誌で見たスペックと今のスペックが違うみたいだけど… A11.2 完全に仕様が定まるまでの間、発表された色々とスペック各雑誌に掲載されて いた記事を元に作成した表を以下に掲載します。 ★★★★ セガサターンスペック遷移 ★★★★ ◎ 1993.10 CPU 日立製32ビットRISCチップ メモリ 総計24Mビット(3Mバイト) ※メインRAMやVRAMなどの総和かどうかは不明 CD-ROM用32Mビット(4Mバイト) グラフィック 最大1677万7216色 2400万ピクセル ポリゴン表示可能のスプライトプロセッサ (グーロシェーディング、テクスチャーマッピング可能) 高性能背景処理プロセッサ (最大表示5面、XYスクロール4面、横ラインスクロール4面、 縦セルスクロール2/4面、回転面2面、拡大縮小2面、 ウィンドウ2面) ワイドビジョン対応(切り替え) 音声 32チャンネルPCM音源 FM音源 CD-ROMドライブ 4倍速対応 一部書き換え可能CD-ROM採用(カスタム) 開発用言語 C言語、アセンブラ、C++ その他 プロセッサの数は全部で7つ(CPUも含む) 入出力系統、オプション類などは不明 カートリッジあり ◎ 1994.1 CPU [メイン] SH2(日立製32ビットRISC型)*2 50MIPS [サウンド] 68EC000 [CD-ROM制御用] SH1(32ビットRISC) DSP 24ビットDSP搭載 メモリ [ワークRAM] 16Mビット [ビデオRAM] 12Mビット [サウンドRAM] 4Mビット [CDバッファRAM] 4Mビット [IPL ROM] 4Mビット グラフィック [同時発色] 1677万7216色 [パレット発色] 2048色/1024色 [その他] 半透明演算あり [ポリゴン数] 1秒あたり90万個表示 [エフェクト] フラットシェーディング グーロシェーディング テクスチャーマッピング [スプライト] 拡大縮小、回転・変形スプライト [背景スクロール面] 最大5面 XYスクロール4面 横ラインスクロール4面 縦セルスクロール2/4面 回転面2面 拡大縮小2面 ウィンドウ2面 サウンド PCM音源(32チャンネル) or FM音源(8チャンネル) 予定価格 50,000円以下(国内) その他 MPEG採用(オプションとして検討) 拡張用カートリッジスロット使用(検討中) ◎ 1994.2 CPU [メイン] SH2(32ビット)*2 [サウンド] 68EC000 メモリ [ワークRAM] 合計36Mビット グラフィック [同時発色] 最大1600万色 [CG性能] 専用ハードウェア搭載 [各種エフェクト] フラットシェーディング グーロシェーディング テクスチャーマッピングあり [スプライト] 拡大縮小・回転が個々に可能 [スクロール] 最大5面(拡大縮小・回転機能あり) サウンド [音源ch数] PCM32チャンネル CDドライブ インテリジェントCD採用 その他 マイクロプロセッサの数は全部で9個 シンクロナスD-RAM採用 CD用のCPUを搭載 倍速CDドライブ採用 MPEGはオプションで採用を検討中 ◎ 1994.4(正式発表) CPU [メイン] SH2(32ビット)*2 [サウンド] 68EC000 メモリ [ワークRAM] 合計36Mビット グラフィック [同時発色] 最大1600万色 [CG性能] 専用ハードウェア搭載 [各種エフェクト] フラットシェーディング グーロシェーディング テクスチャーマッピングあり [スプライト] 拡大縮小・回転が個々に可能 [スクロール] 最大5面(拡大縮小・回転機能あり) サウンド [音源ch数] PCM32チャンネル CDドライブ インテリジェントCD採用 ◎ 1994.10 音源スペック YAMAHA製サウンドチップ 最高44.1KHz 16bitサンプリング 最大32音同時発音 各スロットの自由なFM結線が可能 RAM 4Mbit DSPによる自由度の高いエフェクト処理が可能 Q11.3 サターンのCD-ROMは、外周部に磁気記録できるようになっている、という のは、本当ですか? A11.3 開発段階で、読み書きできるような機能などを検討していたようです。 そのひとつのアイディアとして、外周部への磁気記録を検討したことがあった ようです。しかし、最終的には採用されませんでした。 Q11.4 サターンのCD-ROMは、何故4倍速を止めて2倍速になったのでしょう? A11.4 サターンの初期の仕様では、ヤマハ製4倍速ドライブの採用が検討されて いたようです。しかし、最終的には、2倍速のドライブになりました。 今思えば「4倍速にすれば良かった」と思われるかもしれませんが、当時は4倍速 の価値も不透明でしたし、家庭用のゲーム機ですから、皆さんに手頃な価格で提 供するためにコストが優先されたたと思われます。