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夫の独り言

やまがた(April 17, 2002)

 もうだいぶ前のことですが、「泣く大人」を読んで、江國さんの夫が山形出身であることを知りました。旦那さんが東北の人だとはどこかで聞いていたのですが、山形だと知って、ああやっぱりと思いました。別に根拠があったわけではないのですが、「いくつもの週末」で夫の郷里に行ったときの話の中に「旧県庁」が出てきたこと。「泣かない子供」の『静岡まで、ようかんを』で山形市にある山田屋のふうき豆について書かれていたこと。これらから勝手に推測していたのでした。
 そういえば以前「東北新幹線」という短編もありました。
 「いくつもの週末」も「泣く大人」も私の好きな本です。「泣く大人」を読んで、結婚して3年目のころの話とその後の話とでは、だいぶ状況が違うのかなと思いました。そして自分たちのこともちょっとだけ考えました。
 「いくつもの週末」の中で江國さんが結婚しているたくさんに人たちが結婚について多くを語らない理由を書いていました。誰にとっても結婚は「特殊で個人的で、偶然と必然がねじりパンのようにねじれていて、説明不可能な様相を呈して」いるからだと。結婚して今はとてもよくわかるような気がします。
 「偶然と必然がねじれている」という表現が好きです。『ジェーン』(「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」に収録)を読んでいたら「私たちにも私たちの特別があり、偶然と必然のねじれたかたちで存在するそれは」と出てきました。世の中のカップルの数だけ、それぞれ違う形と味のねじりパンが存在すると言うことでしょうか。

余談ですが、私も山田屋のふうき豆は大好きです。
緑茶を飲みながら食べるふうき豆は最高です。