行ったよ。行ってきたよ。T.M.Revolutionのライブ! 初体験!! 娘(高1)と行くつもりだったのが、息子(19歳)の方がファンだし誕生日直後なんでプレゼント代わりに娘が譲ることになり、急遽、息子と出かけた。息子はこのためにわざわざ大阪から帰ってきた。 (母親のアンタが譲ってやれよって? だって私の方が老い先短いんだもん。今度いつ見られるかわからないんだもん) 実は客の入りについて、ちょっと心配していた。というのも1週間ほど前、知り合いのお母さんたち(30代半ば〜40代後半)5人と飲み会をしたときに、嬉しくて「行くんだ〜」って報告したのだが、5人が5人、 「誰、それ?」 「えっ、知らんの!?」と私(がーーーん)。 「TMネットワークなら知ってるけど・・・。あの捕まった人」 違ーーーーーーーーうっっ!! なんで!? なんでそんなに知名度ないの? 紅白にも3度出てるんやで。「WHITE BREATH」は大ブレイクしたやん。他にもヒット曲いろいろあるやん。TVにも出てたやん。そら最近は歌ではあんまり出てへんけどさぁ〜(涙) この事件(^^;)もショックだったのだが、それだけじゃない。FM福井では「チケット発売中」のCMをライブ4日前くらいになってもまだ流していたのだった。 ええっ、まだ完売してないの? 座席埋まってないの? そんなぁ。 でーもでも、当日、ダンナに車で送ってもらい、開場15分前くらいに着いたら、雨の中、開場待ちの長蛇の列! 彼の人気を目の当たりにしましたね。ふっふ。 私も傘さして息子と並ぶ。 しかし、そのうち、全席指定なのになんで並んでるんだろう? もしかして当日券の列とかじゃないんか? そしたらこんなとこで待ってたらアホみたいやし・・・と、不安になる。ライブなんて行き慣れてないんで、勝手がわからない。 ふと見ると、横手の入り口の方へ入っていく人がちらほら。中にも人がいっぱいいる。やっぱりこの列は当日券に並んでる人たちで、チケット持ってる者はあそこから入れるんじゃ? と思い、息子とそこから中に入ってみると、開場待ちの人が雨と寒さをしのぐためにたむろしてるだけで、そこからは入れないとわかってガックリ。 気を揉んだ挙句、なんやかんやでやっと入れた。 グッズ売り場の前に人が列をなしている。なんか黒一色で家紋とか見える。すごい和テイスト。まあ、後からでも買えるし、とりあえずホールに入る。 ←クリックで拡大(拡大したものをクリックでさらに拡大) 初めて入ったが、客席は後に行くほどめちゃめちゃ傾斜が急。おかげで後から5列目だった私たちでもステージがよく見える。と言っても、遠いことには変わりはないので、顔なんてわからないだろうな〜とちょっとブルーに。 客席は満席。いらん心配でした(^^) 客層はみごとにいろいろ。圧倒的に若い女性が多い。ゴスロリファッションの子とか、いかにもビジュアル系のファンです風な子とか、ガンダムの話題で盛り上がっているオタクっぽい男女のグループ、幼児連れのお母さん、小学生の男の子連れのお母さん、カップル、などなど。 ビジュアル系ファン風の子たちを見ながら、T.M.R.をビジュアル系扱いされるのってなんか抵抗があるよな、と、息子とひそひそ。コアなファンでもない私がこんなこと言うのは何だけど、T.M.R.はまず歌唱力がウリのアーティストなんだもん。ビジュアル系っていうと、なんか顔だけで、実力二の次ってイメージがあるんだもん。 「知らん歌ばっかりやったらどうしよう。オレ、『Albireo−アルビレオ−』までしか知らんぞ」と息子。 「お母さんも『魔弾』くらいまでしか知らんわ」と私(このとき既に「1000000000000」のDVDを持っていたのに;)。 ともあれ、ワクワクしながら開演を待つ。すると、5分前くらいから、前の方にいる女の子たちが、「turbo(もしくはター坊?)、turbo、turbo・・・」と手拍子しながら連呼し始める。他の場所にいるグループもやり始め、そのうち、あちらこちらで同調してくる客がちらほら現れる。 え〜っ、なんなの、このノリ? 声援は本人出てきてからでええやん。一緒にやらないと疎外感感じるような雰囲気(^^;) 10分ほどだったか遅れて開演。西川貴教が登場したとたん叫んでしまう。ぎゃ〜♪ やっぱり豆粒ほどにしか見えない。顔なんて目鼻の区別もつかない。でも生だ。本人だ。ぎゃ〜♪ ライブのタイトルは「転生降臨之章」。両脇に神社みたいな真っ赤な柱が組んであり、中央に階段、その上に大きなスクリーンがある。スクリーンになんか物語みたいな文章が流れてナレーションも一緒に流れるんだけど、文字が行書体みたいな字体で読めないし、何言ってるんだかよく聞き取れない。ストーリー性のある組み立てみたい。なんかわからんけど。←おい; 貴教の衣装も着物っぽい感じで、女性ダンサーが二人出てきて、舞を舞ったり、貴教相手に殺陣をやったり大活躍。 貴教もずーっと歌いっぱなし、踊りっぱなしでよく息切れしないなあ。 途中、ダンサーが客席に降りて、一人の女性を舞台に引っ張り上げ、貴教の前にひざまずかせる。その女性を刀で斬る貴教(いやもちろん振りだけだけどさ)。 うわ〜、めっちゃおいしいなあ、あの人。うらやましい。その人が舞台に上げられたとたん、うらやましい悲鳴があちこちから上がってた。 西川貴教のMC(しゃべり)は面白いと評判だったので、とても期待してたんだけど、ずーっと歌が続いて、MCなんてやってくれる気配はない。もしかしてこのまま終わっちゃうのかなと思ってたら、女性ダンサーたちと刀で闘い、斬り伏せたあと、再びスクリーンに物語のエンディングっぽい文章が出て、ナレーションが流れて、ひと段落。 結局、歌ってた曲も知らないものばかりだったし、どういう設定だったのかもよくわからなかったけど(^^;) ←ひどいファンだな; 後半は昔の曲を歌ってくれて、もちろんMCもあり。やっぱり面白い。傾斜が急なのは客席だけかと思ってたら、楽屋から舞台に上がる階段も直角みたいに急で、スタッフが「危ないです! 危ないです!」と注意してたらしい。 「実家の階段思い出したわ。おかんが2階から洗濯物持って降りるときに足踏み外して・・・ちょっと〜、お兄ちゃ〜ん」と洗濯物抱えたまま尻餅ついて半泣きのお母さんを再現(笑) こんな作りの会場は初めてやとぼやき、「何なん? イヤがらせ?」で、場内爆笑。 貴教いわく、これはきっと、その昔、福井の人が野を越え山を越え、関西まで鯖を売りに行った、その苦労を思い知れということやね、と。 確かに福井には鯖街道と呼ばれてる道があって、昔はここを鯖が行き来したらしい。よく知ってるなあと思ったら、貴教の母方のお祖父さんは福井南部の三方五湖の近くの出身だそうで、「オレの体の半分には、鯖とへしこで穢(けが)れた血が流れてるんや」って、なんやねんそれ〜(笑) へしこについている糠は洗い流さんと食べるんやと教えてくれた、そのお祖父さんのお墓も三方五湖の近くにあるらしく、「これからは、じいちゃんの墓参りついでに福井に来ます!」 かめへん。ついででかめへんからもっと来て! 前回来たのが2001年だったそうで、今回で実に8年ぶり。遅いよ! と思ってたら、後方の女の子が「遅いよ!」と言っていた。みんな思いは同じだよな。 前日は新潟で、終わってから車で5時間かけて、夜中の2時に福井に着いたらしい。 「1月の福井って・・・たどり着けるんか? と思た。いったんロシアへ渡ってから来るとか」 「夜中に着いて、ホテルの窓から下のロータリーみたいなとこを見てても、動くものはなし。走る車もない、止まる車もない道路を信号が空しく照らしてた」 「最近誰かアーティスト来た?・・・あ、ごめん。悪いこと聞いてしもた。一瞬、シーンってなってしもた。誰も来んわな〜。・・・いや、オレが来たやん」 などなど、ど田舎の福井をおちょくるトークにみんな自虐の大笑い(県外からの人も多かったけど)。 MCはほとんど関西弁だったけど、時々標準語が混じるのがなんだか寂しかったな。やっぱ貴教は関西人でいてほしい。 後半になってやっと知ってる曲が出てくる。「魔弾」「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」。 ラストから2曲目、「HEART OF SWORD 〜夜明け前〜」の前奏がかかったときは、息子と顔を見合わせて「やったー!」 古い曲だし、絶対やってくれないと思ってたから、めっちゃ嬉しい。この1曲だけで来た価値があった。 後半は、ヒットした曲ばかりだからか、後半ゆえのテンションか、客席は一段と盛り上がった。 前の席に女の子の二人連れがいて、その子たちが最初からどうもノリが悪くて、前が立ってるから仕方なく立ってるって感じで、手拍子も体を動かすこともせず、ただ突っ立ってボーッと聴いている状態で、そのうち一人は長い間奏の間、貴教が引っ込むと、椅子に体を投げ出すように座り込んで、まさか寝てるんじゃ? と思ったほど。 この子たち、もしかして、誰かからチケット譲り受けて、ヒマつぶしに来たのかな〜、あんまりT.M.R.好きじゃないのかな〜と気を揉んでいたのだが、この後半の古い歌になると、がぜんノリだした。 そうか。若い子だから新しい曲も知ってるもんだと思ってたら、私らと同じ、昔の曲のファンなんだな〜。 プラスチックカップを、中に入ってる水ごと客席にぶん投げる貴教。投げて投げて投げまくる。時には蹴飛ばしたりもして。一度、口に含んだ水を、え〜っとカップに戻して、それもぶん投げてたらしい(息子がスクリーンで目撃)。う〜ん、ファンだけど、さすがにそれはいらんかな(笑) せっせとプラカップを補充にくるスタッフがいじらしくて笑えた。 そうそう、物語調の前半はスクリーンにはプロモーションビデオ風の映像がずっと流れていて、そのとき歌っている貴教の表情はぜんぜんわからなかったんだけど、後半には歌っている顔を映してくれて嬉しかった。 「おまえら、ついてこれるかー!」 「休ませねーぞ!」 貴教が挑発するように叫ぶたび、こちらも拳を突き上げ、「オーッ」「イエーイ」と叫ぶ。応える。 頭上で打ち鳴らす手拍子が、突き上げた拳が、前へ前へと送り出す両腕が、歓声が、歌声が、すべて、この場を盛り上げ、貴教にパワーを送る源になればいいと願いながら。 アンコールは2回。そういうお約束なのかな。 後の女性が「アンコール、アンコール」と手拍子を送っている。でも、ちょっと前の方の人の掛け声とズレがあるみたい。 そう思っていたら、息子がそっと、「前のあれ、turbo、turboって言ってるんや」 そうなのか。これもお約束? でも、いいやん。どんな形でもどんな声でも、気持ちは一緒やん。見事に統一された声援の形は、そりゃきれいだけども、あんまり決まりすぎると北朝鮮のマスゲームみたいでカルトチックだし。思い思いのやり方で応援する方が私はいい。 最後にバンドの面々やダンサーと一緒に横一列になり、つないだ手を挙げて下げてお辞儀。 そして、最後の最後に貴教ひとりが舞台の中央で深々と「ありがとうございました」と礼。 終わってしまう。もうすぐ姿が見えなくなる。 「タカノリーーーっ」 思わず叫んでいた。 「ありがとう」の声に送られ、貴教が舞台の袖に消える。 終わったのが19時35分頃。もっともっと貴教の歌を、しゃべりを聴いていたかった。 でも、もう体がヘロヘロ(^^;) 力を使い果たしちまった。 暖房がこんなに効いているなんて知らなくて、ごろごろ着込んで行ったので汗びっしょり。見れば周りの人はみんな薄着で、中には半袖Tシャツやタンクトップの人も。お茶持参の人もたくさんいた。 そうか、これが正しいライブの参加の仕方なのね覚えとこ、次回のために。と、自販機で買った冷たいお茶をガブ飲みしながら心に刻みつける。 でも、今度もまた8年後だったらどうしよう・・・。 息子にねだられ、タオルを買う。表は手ぬぐい風の布地で裏がタオル地。黒地に鯉が泳ぎ、花が散っている図案。2,500円なり。高っけーな(T_T) パンフ欲しいな〜と思ったけど、4,000円もするので断念。 公式ファンクラブの入会案内も入るときにもらったけど、どうしようかな〜と迷ってる(イナズマロックフェスの後、入会した)。 実は息子は音楽の専門学校でボーカルの勉強をしている(その専門学校というのが、奇しくも西川貴教が進学し、Luis-Maryのメンバーと出会ったという学校である。別に後を追って入ったわけじゃないけど。このライブの後、貴教と同じく(^^;)中退した)。生演奏に乗せて歌を歌う経験があるので、気づいたことがあったという。 確か「魔弾」だったか、ブレイク(全部の音が消えること)の後、ドラムが転調して歌に入るところで、貴教が間違えて早く入ってしまったらしい。ドラムがあわててついていくのがわかったそうだ。 また、「HEART OF SWORD 〜夜明け前〜」では、2番に入る前に1小節すっ飛ばして貴教が歌いだしたのを、これもドラムとギターが追いついて事なきを得たらしい。 「ライブではボーカルとドラムは絶対に止めたらあかんって先生が言ってた」 へ〜、そうなんだ。楽器奏者って反射神経もいるんだなあ。こんなアクシデントもライブならではで、おもしろいと思ってしまった。 帰宅して、興奮も冷めやらず、娘にいろいろと話す。おかげで娘も日曜以来、ケータイでT.M.R.の曲をダウンロードして聴きまくっている。今度は一緒に行こうね(→イナズマロックフェスに一緒に行き、親子して貴教にハマっている)。 以上、記憶違いで話が前後してるところもあるかもしれないけど、ライブレポートでした(^^) 【セットリスト】こちら様のblogより引用させていただきました。 soul's crossing |